今日の岸田政権は就任後まだわずかしかたたないにもかかわらず、経済政策等についてずいぶん明確な発言をしているなとここ数日間におけるメディアでの発言を聴いて思っていたが、10月14日における衆議院解散時における発言を吟味して
本文を読む岡本磐男の執筆一覧
現在の資本主義経済は、収入が減少した人や失業者となったような社会的弱者を救済しうるだろうか
著者: 岡本磐男今日の世界では自由と民主主義の国家というのは、政治的な概念であり、経済的には資本主義であるというのが普通である。 日本もそのような国家であるが、当面日本が最も困難な問題に直面しているとメディアでも注目されている事象は
本文を読む今後の日本においてインフレーションを惹起することは可能であろうか
著者: 岡本磐男現在の日本ではデフレ(物価下落)が進行している。30年前からの平成の時代から大体そうであった。それ故、現在の安倍内閣はアベノミクスなる経済戦略において、まず第1にデフレ脱却を指向したのである。デフレ下においては経済成長
本文を読む米国の大統領選挙と候補者への支持者たち
著者: 岡本磐男私は今年秋に行われる米国の大統領選挙には重大な関心を持っている。それは多分、約2年先に行われるであろう日本の総選挙に対してよりも強い関心事である。日本人でありながら、日本の総選挙よりは、米国の大統領選の方が関心が高いと
本文を読むフランシスコ・ローマ教皇の訪日について思う
著者: 岡本磐男以前から、今年の11月23日には、バチカンのローマ・カトリック教皇が訪日され、同月24日には長崎、広島において核兵器廃絶について演説されることが決まっていた。 日本では11月初旬から新天皇が即位の祝賀会において世界の
本文を読む社会主義社会とは、社会の形態なのか、社会の実体をめざすものか
著者: 岡本磐男私は、いわゆる社会主義論の専門家ではない。大学に勤務していた頃は42年間にわたって金融論を講義してきた者である。けれども大学院においてはマルクス経済学者の宇野弘蔵先生を指導教授としてきた。宇野先生は「自分が経済学をやっ
本文を読む丸山衆議院議員の不当な発言は何を意味するものであろうか
著者: 岡本磐男丸山衆議院議員(日本維新の会)は、この度北方領土のクナシリ島において日本人関係者に対して驚くべき異常な発言を行った。「北方領土は日本が戦争をひき起しても取返すべきものと考えられるのではないか」というのがそれである。これ
本文を読むベネズエラの現在の超インフレーションはいかにして終息さるべきか
著者: 岡本磐男南米のベネズエラでは、現在は超(スーパー)インフレーションが惹起されていて国民大衆が生活苦に陥っていることは、2~3ヵ月前のメディア情報によって知っていた。5月2日のテレビの民間放送でも、その点が放映され
本文を読む本年2月末日に行われた米朝首脳会談の決裂について
著者: 岡本磐男2月28日に行われた米国側の代表トランプ氏と北朝鮮側の代表キム・ジョンウン氏とのベトナムのハノイで行われた二日目の会談において、トランプ氏は、突如キム氏との対談をうち切り、米国への帰国の途についた。これにより北朝鮮側が
本文を読む21世紀に日本が直面すると思われる4つの人類史的課題
著者: 岡本磐男私も今や超高齢者となり、いつこの世を去ってもおかしくない年齢となったので、現在感じている人類史的課題について書き残しておきたい。 第1には現在の日本は、少子高齢化社会の進展によって人手不足の社会になったといわれる。そ
本文を読むどこの国の国民であろうと、国連が提案している核兵器禁止条約への各国の署名、批准に賛同しようではないか
著者: 岡本磐男今日の私達人間は、1発の核爆弾の投下が一人の核保有国の為政者の命令によって100万人もの人間が殺戮されるというきわめて不条理な世界に生存している。こんなことが起こりうるかというのが一問題ではある。だが現実はそうなのであ
本文を読む中国のマルクス主義をどうみたらよいか
著者: 岡本磐男本サイトで中国社会の発展とマルクス主義の関連をとり上げて論じている論客がいる。彼は中国社会は歴史上、マルクス主義の影響は受けてこなかったといいたいようで歴史上の人物に対してもかなり批判的にみているように感じられるので、
本文を読む「自由と民主主義」と核
著者: 岡本磐男数ヶ月前に米国大統領トランプ氏は、自国の核兵器を使用可能な核兵器として改良して実践配備するようにしたいと宣言した。私はこの宣言を聞いて大層驚いた。例えば同氏以前の大統領オバマ氏の在任の頃は、オバマ氏は核兵器は大変残虐な
本文を読む米国大統領トランプ氏が、アジア諸国を歴訪した真の理由は何だったのか
著者: 岡本磐男米国大統領トランプ氏は、昨年11月に日本、韓国、中国、ベトナム、フィリピン等の5カ国を主要国とする多数の国々の首脳と会談するため旅行したが、その真の狙いは何だったのか。日本のマス・コミでは、一般に第1には対北朝鮮問題の
本文を読む日本人は今こそ平和憲法を遵守しよう
著者: 岡本磐男今年5月3日は、平和憲法施行70周年にあたる。それ故、その前後の日々には憲法問題についてメディアも取り上げたので、重大な関心をもって、新聞・テレビにかじりついた。 周知のように現在の安倍政権は憲法改正の意図を明白にしてい
本文を読むちきゅう座第12回総会へのご挨拶
著者: 岡本磐男私・岡本磐男はちきゅう座運営委員長としての大任を負いながら、昨年度は11月半ばに大腿骨を骨折、病院に入院して手術を受け、その後本年2月半ばに退院し自宅療養につとめて参りました。現在も自宅でリハビリに励んでおりますが、まだ
本文を読む核と平和の問題について日本国民はいかに対応すべきか
著者: 岡本磐男この度、国際連合による核兵器禁止政策の締結に関する世界の諸国の賛否が公表された。アメリカ・イギリス・ロシア等の大国38カ国が反対に回ったのに対し、発展途上国等の123カ国が賛成であった。私達日本人が最も関心をよせた日本
本文を読む米・大統領オバマの広島訪問を絶賛したい
著者: 岡本磐男5月11日の新聞、テレビ等のメディアは、米・オバマ大統領が5月27日に広島を訪問する方針であることを報じた。まことに喜ばしい限りであると思う。広島平和記念資料館を訪問し、原爆死没者慰霊碑へ献花することが予定されている。広
本文を読む日本人は、7月の日本の参議院選挙と 11月の米国の大統領選挙のどちらに大なる影響を与えられるだろうか
著者: 岡本磐男今日の日本の市民・大衆は今年7月の参議院選挙を前にして、どのような心構えでいるのだろうか。現在は安倍政権が推進してきたアベノミクスの成果が幻想にすぎなかったことが明らかになりつつある。これによれば経済成長を唯一の目標と
本文を読むギリシャ危機・EU危機・日本危機
著者: 岡本磐男1.はじめに はじめに古典的経済学説の一端に触れておきたいと思うのは、今日の世界的な危機の現象との関連をみたいためである。 経済学の巨匠マルクスが大著『資本論』において、恐慌現象の論理的解明を果たしえていたかについては議
本文を読むTPPの大筋合意によって日本のデフレ脱却は困難となるだろう
著者: 岡本磐男3年前に成立した安倍政権がアベノミクスを経済戦略としたのは、デフレ脱却のためとされていた。デフレ下においては労働者の賃金が上がらず、消費需要も増えないため経済が活性化せず経済成長が鈍化するためというのである。それ故アベノ
本文を読む第2次大戦後70年間の日本は真に平和国家の理念を追求した国家だったといえるか。
著者: 岡本磐男大戦後の日本は、1947年の平和憲法の制定のもとで一度も戦争をしなかった平和国家だったと説く人がいる。しかし私は、こうした言説をとても信用する気にはなれない。むしろ1951年に締結され60年に改訂された日米安全保障条約に
本文を読む日本は第2次世界大戦への参加を回避できなかったのか
著者: 岡本磐男今年8月は第2次世界大戦後70周年を迎える。終戦当時私は中学3年生の15歳であった。従って戦中派といわれて当然だが、戦争中を回想してどうしても述べておきたいことがある。 先日テレビで安保法制をめぐる国会中継
本文を読むちきゅう座第10回総会に向けて:運営委員長からのご挨拶
著者: 岡本磐男今のままでは、21世紀の世界がそれほど光明に充ちたものではありえそうもない予兆が既に感じられ始めています。1%の富裕層の豊かさ、そのおこぼれを頂戴する圧倒的多数の大衆、こうした社会構図の上に胡坐をかく先進資本主義諸国に対
本文を読むピケティ氏の議論をめぐって考える
著者: 岡本磐男本稿は、今日評判になっているピケティ氏による格差の議論について論評することを意図して執筆するものである。だがやや、風変わりな観点からこの問題に接近したい。 現在NHK大河ドラマ『花燃ゆ』の主人公杉文の兄の吉田松陰や松下村
本文を読む安倍政権が抱える二つの難問は解決できるだろうか
著者: 岡本磐男現在、安倍政権が抱えている最大の課題は財政再建と経済成長問題であるとみられていることはいうまでもないであろう。この二つの問題が解決されなければ日本の将来は危ういとさえ考える人さえ少なくない。しかし実際にはこの二つの問題の
本文を読む(ちきゅう座運営委員長のご挨拶)2015年新春を迎えて
著者: 岡本磐男ちきゅう座の読者、関係者の皆様、新年明けましておめでとうございます。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。 先ず、この機会に感謝申し上げたく思いますのは、ウエブサイトちきゅう座の各領域にわたって文章をご投稿いただいている
本文を読む消費税増税に反対する −−−日本に関する現状認識をふまえて−−−
著者: 岡本磐男今年度の12月末までにおける安倍政権の最も重大な政策課題は、来年度10月からの消費税を現行8%から10%へ引き上げるか否にあることは大方の異存のないところであろう。同政権は本来の7月〜9月期におけるGDPの成長率を中心
本文を読む著者 藻谷浩介氏による『里山資本主義』(角川書店)とは何だろうか
著者: 岡本磐男『里山資本主義 日本経済は「安心の原理」で動く』藻谷浩介著(角川書店)843円 本書については、本年の8月7日の『朝日新聞』の広告欄で「東大生が最も読んでいる本」として紹介された。評者は、この広告に興味をそそられたので書
本文を読む武田明・熊王信之両氏の憲法問題の論争について考える
著者: 岡本磐男本年8月に入って表記のご両人の興味深い論争が展開された。まず武田氏が、「本来憲法の精神を実現するのであるなら、社会主義、共産主義の国家は(必ず発生するという意味で―引用者)必然の道」となっているといっているのに対し熊王氏
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