新・管見中国(28) この秋の中国共産党全国大会(第19全大会)で自身を毛沢東、鄧小平に直接連なる、つまり江沢民、胡錦涛というつなぎの指導者の3人目ではない、終身的な指導者に位置づけようとする習近平の動きを、これまでイ
本文を読む田畑光永の執筆一覧
異例づくめの閲兵から読み取れるもの―正念場の習近平 2
著者: 田畑光永新・管見中国(27) 8月1日は中国軍の、より正確には中国共産党軍の建軍記念日である。1927年のこの日の夜、江西省南昌で共産党員による最初の武力蜂起が起こった。それ以来、今年で90年である。その記念日を前に7月30日、
本文を読む「親しまれるより」より「畏れられたい」―正念場の習近平 1
著者: 田畑光永新・管見中国(26) しばらく中国のことを書く気がしなかった。なぜなら最近の中国は、何を書いても、かねてから「反中国」を売り物にしている某紙の論調と似たようなことになるものだから、自分で自分がいやになってしまうのだ。し
本文を読む「北朝鮮の脅威」月間の差引勘定 - 金正恩は高笑い、トランプはまずまず、追い詰められたのは習近平!
著者: 田畑光永新・管見中国(25) 北朝鮮の脅威!が世界中を駆け巡った4月が終わった。6日、7日はトランプ・習近平の米中首脳会談、15日は太陽節(故金日成の生誕記念日)でピョンヤンでは大規模軍事パレード、16日の北朝鮮によるミサイル
本文を読む習近平はトランプの下請けに甘んじるのか ―正体が見えた「新しい大国関係」
著者: 田畑光永新・管見中国(24) 北朝鮮の太陽節(故金日成主席の生誕記念日・4月15日)に始まる1週間が無事に過ぎた。この間、世界はひょっとすると米がシリアに続いて、朝鮮半島でも武力を用いて北朝鮮の金正恩政権の打倒に踏み切るのでは
本文を読むシリアの影で無難に終わった米中首脳会談、じつは・・・
著者: 田畑光永新・管見中国(23) いやお恥ずかしい。今月4日の本欄で「こいつぁ見ものだ!」と触れ太鼓を叩いた6、7日の両日、米南部マイアミで開かれた米中首脳会談。初日の会談最中、現地時間(米東部時間)6日午後8時40分、トランプ米
本文を読むそれ買え、やれ買え、「新区」を買え! 生まれる前に不動産ブーム―中国「雄安新区」の前途やいかに
著者: 田畑光永新・管見中国(22) 今月1日、中国共産党中央と国務院(政府)は河北省に「河北雄安新区」なる特別区域を設置することを決定したと発表した。そしてこれは「習近平同志を核心とする党中央の重大な歴史的戦略的選択である」と、「習
本文を読むこいつぁ見ものだ! 6,7日のトランプ・習会談
著者: 田畑光永新・管見中国(21) トランプ政権が発足して最初の米中首脳会談が4月6,7の両日にわたって米南部のフロリダ州で開かれることになったと3月30日、両国政府が発表した。それを聞いた時の感想がこの一文のタイトルである。 米
本文を読む安倍の功名心外交をやめさせよう ― 後戻りした北方4島問題
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(154) 今度こそ目に見える成果がありそう、と安倍政権が鳴り物入りで期待を盛り上げたプーチン訪日。さすがに直前になって安倍首相本人も目論見外れに気が付いて、国民の熱をさまそうとはしたが、終わってみればこれ
本文を読む予断を許さない「トランプVS中国」の対立 ―2つの大陸文明の衝突か
著者: 田畑光永新・管見中国(20) 今月2日に台湾の蔡英文総統がかけた当選祝いの電話をアメリカのトランプ次期大統領が受けたばかりか、蔡氏を「台湾総統」と呼んだことに中国が反発した一件は、直後にトランプ側が次期駐中国大使に習近平の「古
本文を読むスライス危険!「生前退位」をめぐる議論
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(153) 「象徴としてのお勤めについての天皇陛下のおことば」が今年8月8日に国民に伝えられてからすでに4か月が過ぎた。「おことば」を受けて政府はその間、安倍首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する
本文を読む中國紙「核兵器を増強する!」と威嚇、トランプ氏は習近平の「旧友」を大使に ・・・トランプ・蔡英文電話会談の余波続く
著者: 田畑光永新・管見中国(19) アメリカの次期大統領、ドナルド・トランプ氏が台湾の蔡英文総統と電話で会談し、あまつさえ蔡氏を「The president of Taiwan」(台湾総統)と呼んだということから、中國とトランプ氏が
本文を読む言葉の詐術に要注意! 安倍首相の真珠湾訪問
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(152) 一昨5日、安倍首相は年末の26,27の両日、ハワイを訪れ、任期残りわずかとなったアメリカのオバマ大統領とともに真珠湾のアリゾナ記念館に赴いて、戦没者を慰霊すると発表した。 この人はまあよくもこう
本文を読む中国の不正追及・・・ハエの叩かれ方
著者: 田畑光永新・管見中国(18) 2020年の東京オリンピック・パラリンピックのいくつかの競技の競技場をどこにするかがここへ来てややこしい問題となっている。それは時を追うごとに五輪開催費用が兆円単位で膨れ上がっていく裏にはおそらく
本文を読む「キューバの皆さん、さあ・・・」
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(151) キューバ革命の指導者、フィデル・カストロが亡くなったことについては、本ブログでも先月28日に岩垂弘氏があらためてその生涯を辿りつつ、業績をたたえる追悼文を書いている。氏と同じく、いわゆる戦後民主
本文を読むやはり反習近平の策謀としか・・・ 8月の尖閣海域さわぎを検証する(2)
著者: 田畑光永新・管見中国(17) ――王毅外相「すでに正常」発言―― この衝突事件がきっかけとなったのかどうかは不明だが、その後、さしもの大軍団も姿を消して、13日、17日、21日に中国の公船4隻が数時間、領海に入って、出てゆくと
本文を読むやはり反習近平の策謀としか・・・8月の尖閣海域さわぎを検証する(1)
著者: 田畑光永新・管見中国(16) 〔今年の8月初め、東シナ海の尖閣諸島周辺に多数の中国漁船と10数隻の中国政府の公船が出現し、日本政府が連日、中国政府に抗議するという事態となった。この件について私は8月14日と31日に本欄で(新・
本文を読む民進党よ、代表選を理念創出の場に!
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(150) 民進党の代表を選ぶ選挙が行われる(9月2日告示、15日投開票)そうである。これまでの岡田代表がなぜここでやめるのかを私は知らないのだが、それはこちらの怠慢と認めた上で、いったいあなた方は何のため
本文を読む「尖閣海域は正常」(王毅外相発言)の意味するもの
著者: 田畑光永新・管見中国(15) 私は去る8月18日のこの欄に「反習近平の策謀?尖閣海域への公船、漁船大量侵入事件の裏を覗く」(新・管見中国14)という一文を載せた。その趣旨は今月初旬に海警など10数隻の中国の公船と200隻以上も
本文を読む安倍首相の真意を問う、なぜ即座に賛成と言えないのか? ―オバマ大統領の核先制不使用宣言構想について
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(149) 残り任期も少なくなった米オバマ大統領がいわば8年のオバマ政治の置き土産として、「核兵器の先制不使用」を宣言することを考えていると伝えられている。他国から核攻撃を受けない限り、自らは核兵器を使うこと
本文を読む反習近平の策謀? 尖閣海域への公船・漁船大量侵入事件の裏を覗く
著者: 田畑光永新・管見中国(14) 8月4日、5日ごろから尖閣諸島周辺の海域に海警など中国政府の公船と大量の中国漁船(報道では2~300隻)が集結し、領海に侵入したり、その外側の接続水域を航行したり、という行動を連日繰り広げた。
本文を読む天皇の「お気持ち」と天皇制のはざま
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(148) 天皇が「生前退位」を望んでいる、という報道を最初に目にした時の感想は「この人は偉いな」というものだった。ほとんど同世代の一員だから分かる、と言っては不遜に過ぎるかも知れないが、自分の高齢を理由に
本文を読む幸せ日本、鈍感日本―安倍内閣万歳!と叫ぼうか
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(147) 参院選、都知事選、新経済対策発表、内閣改造と続いた一連の政治イベントというか騒動というかが昨日(8月3日)で決着し、安倍改造内閣がスタートした。おそらく今日の新聞には「ベテラン中心の実務型内閣
本文を読む年金積立金を株で大損-国民は甘く見られている
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(147) 「この道しかない」とさも自信ありげに公言していた安倍首相の経済政策(誇大広告「アベノミクス」)がここへ来て、あちこちでほころびが広がり、やれ日銀の追加緩和だ、やれ新経済対策だと、うるさいことで
本文を読む民進党の責任は重大だ―後遺症が残る都知事選
著者: 田畑光永暴論陳説メモ(146) 昨日、投開票が行われた東京都知事選挙の結果は大方(と言っても新聞各社の「本社調査」だが)の予想通り、自民党を飛び出して「反自民」の仮装を被った小池百合子氏が都知事の座を射止め、自民・公明両党の欽
本文を読む「九段線」の正体見たり・・・ハーグ仲裁判決と中国政権
著者: 田畑光永新・管見中国(13) 南シナ海のほぼ全域に自国の主権や権益が及ぶとする中国の主張に対して、フィリピンが国連海洋法条約に違反するとして、国連の仲裁裁判所(オランダ・ハーグ)にその確認を求めた仲裁裁判で、同裁判所は7月12
本文を読むそら始まった!消費税引き上げ延期の「アベの猿芝居」
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(145) 安倍首相は来年4月に予定されている消費税の8%から10%への引き上げを2019年10月まで2年半先送りすることで、週明けから自民党内および公明党との調整に入るとか。 私は先月の本欄で、安倍首相は1
本文を読む王毅外相の「四点の希望と要求」は中国外交の苦衷の表れ
著者: 田畑光永新・管見中国12 先月30日、北京での日中外相会談の際、中国の王毅外相は岸田外相に「中日関係改善についての四点の希望と要求」なるものをぶつけてきた。これには正直びっくりした。別に何か難しいことを決めようという会談でもな
本文を読むついに宗教をも・・・習近平政権の言論・思想弾圧広がる
著者: 田畑光永新・管見中国11 中国・習近平政権の言論・思想弾圧がとめどなく広がっている。当初はなかば冗談で言われた「文革(文化大革命)の再来」といった表現も、それこそ冗談ではなくなってきた。 4月20日、世界各国の報道の自由度を
本文を読む台湾海峡―こちらの雲行きも?
著者: 田畑光永新・管見中国10 今月中旬、所用で数日間、台湾に行ってきた。ご承知のとおり台湾では1月の総統選挙と立法院(議会)選挙の両方で、野党の民進党(日本に同名の政党ができて紛らわしくなったが、台湾の民主進歩党=民進党のほうがず
本文を読む