1. はじめに 『資本論』を非経済学的に読むという作業をこころみてみたい。『資本論』は、読んでいておもしろい本である。しかし、その内容は、けっしてやさしくはない。そこで、理解がゆきとどく範囲をすこしでもひろげようと解
本文を読む資本論の執筆一覧
方程式としての『資本論』―Gleichungは「等式」ではなく「等置行為=方程式措定」である―
著者: 内田 弘[注目すべき『資本論』第1部第1章第1節] 『資本論』の冒頭そのものでは、価値は使用価値と同格の前提でない。そうではなくて、「価値」は相異なる「使用価値」の私的交換関係から発生する。したがって、まず使用価値が存在して、そ
本文を読む中山元訳『資本論』を読む ―価値対象性(Wertgegenständlichkeit)とは如何なる事態か―
著者: 内田弘翻訳家・中山元による『資本論』第1部の前半の翻訳が2分冊で刊行された。 『資本論-経済学批判』第1巻(I・II)(日経BP社、2011年12月5日、2012年2月27日)がそれである(付記:最近、その第3分冊[Ⅲ]が
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