無内容な答弁が続く、総理、「しっかり」してよ!(2)
- 2022年 2月 22日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子
朝食を終えて、一段落、きょうが最終日らしい衆院予算委員会の中継を10時から一時間ほど見ていた。立憲の大串議員と江田議員の質問だった。よくもまあ、国会答弁用語、岸田首相答弁用語満載の答弁であった。主に物価・原油高対策、コロナ対策についてであった。「しっかり」の頻出はもちろんだが、どんな質問、問題についても以下の言葉が繰り返されていた。
①(現状や実態について)「認識しております」 「承知しております」
②(3回目接種の遅れ、救急搬送不能多発、自宅療養者の死亡など問われて)「現場の”混乱”につきましては・・・」
③(対策を問われて)「重層的に」「あらゆる選択肢を排除せず」
④(決断を迫られて)「注視してまいります」「用意しております」「検討しております」「努力してまいります」
現状や実態について「認識」はするが、政策の不備や失敗は現場の「混乱」と言い換え、「重層的に」「あらゆる選択肢を排除せず」は、対策の何一つも満足に機能していないことの言い訳にしか聞こえない。どんな対策を、どんな選択肢の何をかを示すことがない。
高齢者の3回目ワクチン接種の遅れ解消、前倒し実施はについては、「とにかく、皆さんに足を運んでいただくこと」が大事と繰り返していた。これって、まさに「自己責任」ですよね。気楽なものなのですね。現場では、訪問接種の努力がなされているというのに。
私の場合は、かかりつけ医からは、当初よりワクチンの供給が前回の半分なので、予約はかなりむずかしいと言われていたし、接種券の配達を待ち受けて、予約すべく、パソコンに向かったが、もうすでに、大方は埋まっていて、モデルナの集団接種しか残っていなかった。モデルナについての副反応の情報が先行し、政府が慌てて、交差接種の安全性や有効性を強調しても、にわかに信じがたく、不安が先だったこともある。
初出:「内野光子のブログ」2022.2.21より許可を得て転載
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〔opinion11780:220222〕
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