「スペースたんぽぽ【学習会】のお知らせ」など 地震と原発事故情報 その123
- 2011年 7月 20日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
4つの情報をお知らせします(7月19日)
★1.スペースたんぽぽ【学習会】7/21(木)18:45~21:00
第5回目(連続講座全7回中)役立つ反原発基本講座
「自治体でできること・あれやこれや」
★2.スペースたんぽぽ【学習会】原発被曝労働の真実を伝える
フォトジャーナリスト樋口健二さんの前回講座(7/9)の報告と
次回第2回目講座7/24(日)14:00~17:00のご案内
★3.【拡散歓迎】おかしな放射能関連本もベストセラーに?!
みんなでアマゾンに書評を書こう!!(竹野内 真理)
★4.事務局より(柳田 真)
★1.スペースたんぽぽ【学習会】第5回役立つ反原発基本講座
(7回連続講座の第5回)
タイトル:「自治体でやれること・あれやこれや」
-意見書採択、放射能測定、市民への啓発、 核燃料輸送監視など
講 師:布施哲也(前清瀬市議)、福士敬子(東京都議)、 朝倉幹晴(船橋市議)
日 時:7月21日(木)18:45 ~ 21:00(18:15開場)
場 所:千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4Fスペースたんぽぽ
地 図:http://www.tanpoposya.net/main/index.php?id=336
参加費:1000円
主 催:反原発自治体議員・市民連盟 http://ameblo.jp/nomorenukes8/
○ 講師の船橋市議 朝倉幹晴さんから一言
48年間の経験を生かして、この6カ月
25年来、チェルノブイリ以降恨みを持ち続けてきた憎き原発を廃止に
追い込めるように千葉県船橋市から少しでも世論を高められるように、
全身全霊で発信していきます!日々の活動報告は以下に発信しています。
http://www.at-ml.jp/?in=56731
○ 福士敬子(ふくしよしこ)東京都議 公式ホームページ
http://www.asahi-net.or.jp/~pq2y-fks/
★2.樋口健二さんが原発社会の犯罪性を暴く
原発被曝労働の真実を伝えるフォトジャーナリスト樋口健二さんの講演(7月9日)
の報告と2回目:7月24日(日)の呼びかけです。
●7月9日「被曝労働は原子力産業のアキレス腱」の報告
樋口さんの講演は、私たちに強いインパクトを与えるものでした(参加者40人)。
原発の7次、8次の多重下請けという差別構造の労働形態は、樋口さんの取材を
通して初めて明らかになったものです。樋口さんは「やっと被曝労働の実態に焦点が
当たるようになった。原発は、権利主張できない未組織の下請け労働者の犠牲の
うえに成り立っている。平和利用というまやかしの言葉の裏で、底辺労働者をとことん
使いつぶし、闇から闇に葬ってきた。原発でもうけるのは大財閥、被曝して殺される
のは下請け労働者という構造がわからなければダメだ。原子力産業は人殺し産業。
このことを踏まえて原発をなくしていこう」と訴えました。労働者に寄り添い自らも被曝
しながら撮ってこられた貴重な写真を示しながら、原発社会の裏面構造をえぐり出
すお話でした。
樋口さんは福島原発事故対応について、「作業員のほとんどは下請け労働者だ。
今回、被曝線量の上限を250ミリシーベルトに引き上げた。ということは、5年から10
年後にはそこへ突っ込まれた人たちはみな死んでしまう。僕はできれば、皆逃げ出し
てほしい。事故処理は、まず東電社員がやらざるを得ない。それでできなかったら、
下請け労働者にお願いしますと頭を下げるのがスジというものではないか」と問いかけ
ました。
原発は電気を生むので、それなりの存在理由があるかのように思われていますが、
樋口さんは「原発はもともといらないものだ。日米の財閥が金儲けに利用しただけ、
電気を生むというのは、付け足しの大義名分にすぎない。その結果生み出された50
万人の被曝労働者をいったいどうするのか。この現実を皆が自ら問い直す必要があ
る」と原発の不当性を強調しました。
運動としては何をすべきか、という質問に対して、「まず、労災認定基準となってい
る年間50ミリシーベルトという制限線量を引き下げる運動を起こすことだ。20から30
ミリシーベルトに達したら、即座に労災認定となるような制度にさせなくてはいけない。
今回の緊急時250ミリシーベルトなどというとんでもないものは撤回させるべきだ」と答
えました。
樋口さんの気迫に満ちた言葉から、大きなエネルギーを得ました。これからも増える
一方の被曝労働の問題は、これ以上放置できない緊急課題です。同じ労働者とし
て、原発下請け労働者の権利のために闘うことが、原発廃絶につながると確信しま
した。
●フォトジャーナリスト樋口健二さんの第2回目講座のご案内
タイトル:「なかったことにされた被曝、労働災害、公害、環境破壊」
日時:7月24日(日) 14:00~17:00(13:30開場)
場所:4Fスペースたんぽぽ
参加費:1000円
公害問題を忘れさせようというという大きな政治的意図が働いています。この延長
線上に福島原発事故という犯罪があるわけです。長年公害、環境破壊の実態を取
材してこられた樋口さんのお話は絶対聞き逃せません。ぜひ、ご参加ください。
(中村泰子)
★3.【拡散歓迎】おかしな放射能関連本もベストセラーに?!
みんなでアマゾンに書評を書こう!!
竹野内真理(翻訳者・フリーライター)
アマゾンを見ると様々な原発・放射能関連本が売れており、良書も多くありますが、
中にはとても怪しい理論を振りかざした本が見受けられます。そして始末が悪いのが、
そのような本も売れてしまっていることです。以下原子力・放射能関連売れゆきベス
ト20です。
http://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/books/501024/ref=pd_zg_hrsr_b_1_4_last#1
例えば近藤宗平氏の「人は放射線になぜ弱いか」。本のタイトルはよいのですが(私
も数年前タイトルにつられ買ってしまった)、中身は裏腹で、最終の章はなんと、「原発
事故放射能にびくともしない人体」!!!なのです。また、今回第三版が増刷されま
したが、扉のページに「今回の被ばくは生命に危険を与えることはまったくありません」と
書いてあります。大量の放射能がばら撒かれ、かつ事故収束もしていない現時点で、
何を根拠に!ですね。
しかし、この本、医学系の臨床工学の部門で5位という売れ行き。この本を巷の医師
が本気で捉えたら、非常に空恐ろしいのです。
それともうひとつ、私がおかしいと思った本は、「低量放射線は怖くない」です。なんと
無責任なタイトルなのでしょう。しかもレビューの4人が全員5つ星の評価!玄海原発
のときのように、原発推進側が、星5つの書評を書いているのでは?と勘ぐってしまい
ます。それにしても、なにも知らない読者を守らなければなりません。だいたいにおいて、
おかしなことを書いている人は、上記の二人を含め、有名大学の偉い肩書きの人に
多いからだまされやすいのですから。(さすが国策の原子力!)
そして、有名大学えらい肩書き極めつけが、東大病院で放射線治療を担当し、
ネット発信も活発という中川恵一先生の「放射線のひみつ」。体制側に論拠を置いた
過小評価のリスク論で、しかも、現在進行形での権威者なので、始末が悪い!売れ
ています。でも、「野菜嫌いの人のガン死亡リスクは150-200ミリシーベルトに相当しま
す」なんて、おかしくありません!?それと妊娠期間中でさえ、100ミリシーベルト以上
でないと胎児に影響が見られないとする中川先生、今後福島で、赤ちゃんや子供た
ちの健康障害が現れてきたとき、責任を取れますか?
私は上記3冊ともアマゾンの書評に投稿しました。是非皆さんも上記アマゾンのサイ
トで、おかしな本をクリックし、カスタマレビューをクリック、そして自分のカスタマーレビュー
を数分間だけでも費やして書いてみませんか?
●筆者の自己紹介
広島被曝医師肥田舜太郎氏と「人間と環境への低レベル放射能の脅威」を共訳。
ランキングを見ていて、上記の現象に気づいてしまいました!ちなみに一冊目の共訳
本「低線量内部被曝の脅威」は、内容をあまり理解していない体制側らしき人たち
から、星1や2の書評を頂き(涙)、亡くなった著者と 遺族の名誉を考え、反論を
書くのに孤軍奮闘してきました。
★4.事務局より(柳田)
1.今日は、日曜、月曜が休祭日だったこともあり、2回発信します。
2.浜岡廃炉をめざす現地行動に連帯しての浜岡ツアーが、反原発自治体議員・市
民連盟とたんぽぽ舎の共催で開かれました。両者の共同で、バス2台(80名)と新幹線
組(10人)の90人で参加、反原発・廃炉をめざす現地もりあげ(700人集会)の一翼を
担うことができました(7月16日(土)~17日(日)の1泊2日)。
3.続けて18日(月・祝日)は、「原発の再稼働を阻止しよう―9.11全国行動」の
相談会が開かれ、たんぽぽ舎事務局長と共に参加。30数人の熱心な討論で9月11
日の原発再稼働阻止の全国行動のおおざっぱなイメージが話されました。詳細は近日
号で。次回(第1回実行委員会)は、7月26日(火)午後6時半~PP研にて。
4.この数日、多くのメールが寄せられました。一番多かったのは、16日の長尾高弘氏
の意見(菅首相の脱原発発言を支持する)への賛同でした。主なものは、神奈川のK
さん、元都立高校教員のYさん、和歌山のKさん、世田谷のNさん、千葉のSさん、
ほかです。メールへの反応としては一番多くありました。今後も皆様のメールを歓迎します。
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