はや、新緑の小石川後楽園に出かけました
- 2023年 4月 22日
- カルチャー
- 内野光子
桜の季節に、ぜひと話していたのだが、天候が定まらなかったりで、スケジュールが合わなかったり、機会を逸してしまった後楽園行き。きょうは、夏日との予報だったが、リュックにお茶のボトルも入れて、家を出た。ドームやジェットコースターはいつも横目で見ていたが、庭園に入るのは二人ともはじめてだった。
石塀に沿って、東門に向かって歩いているつもりが、着いたのは、西門、入ってすぐの涵徳亭のレストランで、姪が働いているのだが、今日は出勤日だろうか。ランチには、まだ早いので、どんなメニューか見ておこうかと、のれんをくぐる。「いらっしゃいませ、履物はそのままで・・・」と迎えられたのだが、姪が出勤かどうか確かめたくて、「あのォー」と姪の名前をいうと「ええー」と、なんと本人だったのである。制服に、大きなマスク、眼鏡もかけていたので、一瞬わからなかったのは、おたがいさまで、大笑いとなった。
姪は、数年前まで、シェフのお連れ合いと、長い間、三宿でイタリア料理の店を開いていた。ちょうどコロナ禍に見舞われる直前に閉店して、池袋の実家に転居、その後、しばらくして、この涵徳亭で働きだしたというわけで、仕事に関しては、かなり年季が入っている。
庭園は、中国や日本の名勝や風物を取り入れた造りになっている。
おおきな池を半回りほどして、涵徳亭に戻り、てんぷらそばの定食とお抹茶のランチをすませ、起伏のある、散策路をまわった。水戸の徳川家が手掛けた回遊式の庭園で、二代藩主光圀が完成させたという。桜の季節は、たいへんな人出だったそうだ。きょうも、家族連れや外国人のグループなどでにぎわっており、ところどころで、写生に余念のない人たちにも出会った。今度は東門を出て、ドームのゲイト脇に沿って、後楽園駅に戻った。
日陰の並ぶ人は何?ドームのゲイトの回遊路は、何やら顔写真のついたウチワ持ってはしゃいでいる若い女性たちにもであった。帰宅後、ドームの日程を調べてみた。今晩の6時から「SixTONES ストーンズ 慣声の法則 in DOME」のコンサートということらしかったが、わけが分からず、説明によると、2015年にデビューしたジャニーズ事務所の男性アイドルグループだった。ジャニーズ事務所といえば、いまもっぱら報じられている、忌まわしい記事の方が・・・。
欲張って、メトロで一駅だからと東大前で下車、根津神社に向かった。東大の野球場の横をくだって、5分と看板にあったが、かなり歩かねばならなかった。根津神社のツツジは、テレビでも何度か報じられたが、かなりの人出で、小屋掛けの店も並び、騒がしかった。ツツジは、盛りを過ぎたとは言え、見事だった。と言っても300円の入園料が要る散策路は失礼して、並ぶ参拝客の列も横切って、神社を後にし、不忍通りへ。南北線の根津から大手町へと、階段と地下通路の長さにいささかげんなりしながら、帰途についた。久しぶりに1万1000歩を越えた一日だった。
初出:「内野光子のブログ」2023.4.21より許可を得て転載
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〔culture1168:230422〕
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