経産省前脱原発テント座り込み日誌2023年9月14日版
- 2023年 9月 18日
- 時代をみる
- 木村 雅英
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年9月14日は、座り込み4,387目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 台風が接近中で、人も、なかなか集まらない 9月8日(金)
今日は台風が接近中ということで、雨や風が強くて、セッティングに難儀する。しかし、座り込みを開始するころから風雨が次第におさまり出した。「台風は今どこにいるのかな?」と、話しているのだが、「まだまだ、これから上陸するようだ」と言う。そんなこともあり、参加人数は多くはない。yaさん、saさん、waさんの3人と私の4人だけ、いつもなら徐々に増えてくるのだが、今日はこれ以上増えそうにもない。あちこち電話をかけて常連さんに今日の出欠を問う。やはり返事はNOである。諦めて、少数精鋭で頑張るしかない。そうこうしているうちに前半の時間が終了したので、私は4時からの文科省抗議に出かける。(S・S)
◎ 9・11を目前、雨中で「汚染水流すな」「脱原発」 9月8日(金)
「汚染水を海に流すな」「海は命の源だ」「原発再稼働反対」「高浜2号うごかすな」「核のごみ増やすな」…のコールで経産省抗議を開始。この日の午前、山中伸介規制委員長の罷免を求める署名提出と原子力規制庁との交渉があった。原子力規制委員会は、ATENAでなく原子力市民委員会を定例会議に呼べ。
「放射能汚染水(処理水)放流中止日韓市民徒歩行進」(9.9~9.10)と「経産省前テントひろば」12周年大集会の概要案内。Baさんが24年前の9月30日(土)は東海村事故の日に追悼と抗議をする。Isさんがテントをはり泊まってきた請戸海岸と浪江集会を照会。
Moさんが「座り込め、ここへ」、「水に流すな」、「私の子どもたちへ」の歌に挟んで、プラスチックが海を汚染している事実、放射能汚染をするな。安全な地球を次の世代に渡そう。Hiさんが、日本の三権分立が崩壊している、沖縄辺野古埋立についての地方自治を守らない最高裁判決、司法が政権に遠慮、岸田政権は自分の言葉で説明しない勝手に決めるひどい政権、戦争前夜。
行政不服審査法に基づく異議申し立てについて、沖縄県に対するのと原子力規制委員会に対するのと違う。
Asさんが、浪江・請戸海岸のテントを汚染水「放出」反対の拠点に、テント設立以来の思いを貫こう。
はしゆきさんが、汚染水⇒処理水と呼び反対派が風評被害を招いているなどのTwitterが増えているが、トリチウムは弱い放射能でも細胞に害する、経産省は海で生物連鎖の実験結果を教えろ。Tuさんが、「安全」が脅かされている、危ないものは危ない、今すぐに被害が出なくても流して言い訳が無い、誰も責任をとらない、現経産大臣はコロナで沢山の人を殺してしまった。続いて、原発いらない・命が大事・金より命・放射能危ない・原発止めろ・老朽原発危ない・東海第二今すぐ廃炉・汚染水流すな・福島学べ・子どもを守れ・未来を守れ・再稼働反対・電気は足りているとコール。乱鬼龍が9.11の案内、12年半前の事故後汚染水を流している、9.11集会に多数参加を!(K.M)
◎ 蝉の声は少なくなったが、真夏の暑さは続く 9月10日(日)
私(M島)が経産省に着いた時、座り込みの設営を手伝っていたE藤さん、S藤さんが帰るところだった。2人は経産省の省名碑の前で、お揃いのショルダーバッグを背に自転車にまたがり、見返り姿を藤原節男さんが記念撮影。このバッグはS藤さんのお手製だそうだ。私(M島)は旗立てなど残りの設営を手伝う。今日は横断幕5枚、のぼり旗7本を立てる。竿が足りなくて旗が増やせず、藤原さんは残念がる。「脱原発テント」の幕は、経産省の正門と真正面の位置に立てる。「明日の予行。これでやる」藤原さんは、911のテント集会で、幕や旗を立てるデコレーション担当になったそうで、明日(9.11)も鉄筋を打ち込む日曜方式で行くそうだ。さてギャラリーの評判は如何に。
晴れ、蒸し暑い。セミの声は少なくなったが、真夏の暑さはまだ続く。座り込みに来てくれる人のためにと、毎週、藤原さんが用意してくれる手製のおにぎりとゆで卵。ところが、藤原さん「今日は失敗した」と告白。米の炊き方が良くなくて、ご飯に芯が残ったそうだ。そのお詫びなのか、藤原さんは、ゆでジャガイモとゆでトウモロコシも持ってきた。私(M島)は、所々不透明な粒のあるおにぎりと、追加のごちそうでお腹いっぱいに。
T崎さんとW辺さんが来る。T崎さんは座り込みの人のためにアイスを買いに行く。W辺さんは、東電前抗議で使用している3メートル四方の巨大横断幕「原発やめろ」を持ってきた。その裏に「核汚染水流すな
海は命の源だ」と追加で書き、明日の集会で使いたい、とデコレーション担当の藤原さんに申し込む。藤原さんはOKを出す。但し、もっと目立つように文字の色使いに注文をつける。W辺さんは、歩道で歩行者の邪魔にならないよう修正を始める(文字は粘着テープで作る)。T崎さんの買ってきたアイスは高級ソフト。ありがとうございます。
午後1時過ぎに右翼の街宣車が2台連なって通り過ぎる。1台は右翼らしい古い曲、もう1台は中島みゆきの「地上の星」を鳴らしていた。彼らの行き先は不明。最近は、午後2時から3時かけて霞ヶ関ビルに日が隠れるようになった。多少、楽になる。午後2時過ぎに乱鬼龍さんが来て、ガリガリ君を配る。買ってきた個数は、その時の座り込み人数(乱さん含め7人)と偶然一致。乱さんは「票読みが鋭い」と自賛。何事もなく定時の午後3時で撤収。座り込み人数は累計10人でした。(M島)
◎ 久しぶりに盛り上がった集会 9月11日(月)
きょうは、日韓の労働者市民が連帯して「汚染水を海に流すな!」「海は命の源」を合言葉に経産省・東電・細田衆議院議長に対して抗議行動をする日だ。いつもより早めに事務所に到着して座り込みグッズを藤原節男さんの車に積み込み経産省前へ。きょうは藤原さん得意の日曜方式でのバナー・のぼり旗のセッティング。月曜方式とは違ってバナー間の間隔が広いのでゆったりとしていて通行人からは見やすいと思った。12時前にはセッティングを終えて皆さんが到着するのを今や遅しと待った。
午後1時頃に幾人かの人が寄ってくれたが、イ・ウォニョンさんと少しでも早く連帯したいとの思いから、待ち合わせ場所である新橋駅前へと向かわれた。午後2時に新橋駅前を出発した陳情団は東電において「汚染水を海に流すな!」との要請書を読み上げて提出。午後2時40分に経産省横を通って国会へ向かった。
経産省前では、予定通り午後3時から日音響によるライブが始まった。聴衆は30人以上集まってくださったので、大いに盛り上がった。その後、細田衆議院議長に提出する陳情書を巡ってゴタゴタしてイ・ウォニョンさん一行の到着が大幅に遅れるというハプニングがあったが、日音響、朴保さんご協力の下、楽しい音楽で繋いで頂いて、無事に、その後の集会は大成功致しました。200余名で大盛会でした。(保)
◎ 大間原発裁判があり、傍聴者が座り込み現場に 9月12日(火)
この日、天気は快晴。前日の12周年集会が午後6時過ぎまで開催されていた関係で、またまた、遅ればせながら経産省前に到着した。大間原発裁判があって、傍聴者がTさん他、何人か立ち寄ってくれた。午後3時近くにいらした女性が、先日の浪江での行動さんと行動を共にしたと言ってやってきた。請戸の海岸では9~10月にかけてテントひろば有志がテント村を設置しようと頑張っている。今日の撤収は二人で荷造りして事務所に無事に到着し、解散した。(EO)
◎「子供甲状腺がんの裁判」、若い人の傍聴が多いようだ 9月13日(水)
もう、暑いと言ってもしょうがない感じ。経産省前に着くと、自転車のYさんが待っていてくれた。Yさんは、ここ2ケ月くらい?座り込みには参加していなかった。聞けば、やっぱり体調を崩していたそうだ。「やっと回復して、今日、自転車で来た」と。元気そうでよかった。Yさんは座り込みの場所の植え込みの雑草取りをやってくれる。
F原さんが、今日はこの辺に用事があるので寄ったと。9/11テント大集会は良かったと言っていた。本当に良かった。韓国のイ・ウォニョン先生たちと交流・連帯して闘えたことに意義があると思う。今日は「子供甲状腺がんの裁判」の日で、裁判前に田中さんたち3名が寄ってくれた。また傍聴抽選が終ってから、乾さんたちが寄ってくれた。抽選に集った人は約200名だったそうだ。
この日の闘いの様子はレイバーネットに出ている。http://www.labornetjp.org/news/2023/0913saiban
若い人が原告の裁判なので、若い人の傍聴や裁判の総括集会への参加が多いようだ。新しいバナー「処理水は汚染水!汚染水放出やめろ!」を掲げる。(T・I)
◎ 月例祈祷会がいつもの通りに 9月14日 (木)
Yoさん、Ok妹さんと3人で設営。12:20頃、支援している不当解雇事件裁判の高裁での傍聴を終えたSaさんが加わる。今日も厳しい残暑だが、セミの鳴き声はもう聞こえなくなった。頭上には、なぜか報道ヘリが飛び回っている。14:00に先週は浪江に運転手として行っていたSuさんが登場。続いてMiさんが参加。14:30から、いつもの「仁義なき戦い」のテーマ曲に乗せてJKS47の月例祈祷会が賑やかに始まった。集会最後にMiさんが、汚染水問題の困難さの背景に、これまで内部被曝についての研究が禁じられてきた経過があり、これから長い時間をかけて進展していく危機に対して想像力を持って立ち向かうような運動を作り出して行かなければならない、と力強く訴えた。終盤にはOgさんが加わり、撤収を手伝って下さった。(M.U)
========投稿=========
9・11集会でまかれたビラから
生命(命)が大事 魚(さかな)が一大事
生きるのに一所懸命な全ての皆さま
2011年大事故を起こした福島原子力発電所に貯め置かれていた放射能を含んだ汚染水が2023年8月24日「放出」を始められてしまいました。処理水と言っても、放射能は残っていて、ARPS(アルプス)処理汚染水…なんですよ。汚染水、薄めて流しても、大丈夫なわけはありませんよね。海が放射能の捨て場になっていいはずありません。
放射能を取り込んだミジンコ→それを食べる小魚→その小魚を食べる大魚
アルプスで処理されているといわれてもねぇ とっても疑わしいですよね 育ちざかりの子供たち、おさかな食べさせても大丈夫かなぁ?
うすめても、うすめても 放射能核種は、体内濃縮といって、食物連鎖で、プランクトンから、小魚へ、小魚から大きな魚へ。そして、わたしたち人間様の筋肉とか骨とかへ、ためられてしまいます。体の中から被曝(ヒバク)していく。そんな危険は避けたいですよね。
海に放射能を流すのは、そういうわけで、わたしは反対です。では、では、2023年9月11日、緊急意見 文責Ume
=====添付資料=====
原発週報2023. 9.6-9.12 編集:漆原牧久
=========デモ、集会==========
・集会&パレード「ワタシのミライ NO NUKES & NO
FOSSIL~再エネ100%と公正な社会を目指して」
日 時:2023年9月18日(月・祝)11:00~16:00
場 所:代々木公園B地区・野外ステージ・けやき並木
アクセス→https://www.yoyogikoen.info/access/
内 容:音楽ライブ、トークステージ、ブース、パレード
主 催:ワタシのミライ
Fridays For Future Tokyo
さようなら原発1000万人アクション
問合せ:「ワタシのミライ」事務局
・9月22日(金)経産省前抗議集会(毎週金曜日) 17時~18時
=========9.11集会の記録動画==========
〇20230911 IWJ
「経産省前テントひろば」12周年大集会
~海を汚すな!核ゴミ増やすな!脱原発を!~
―登壇:李元栄(イ・ウォニョン)前水原大学教授、河合弘之弁護士、鎌田慧氏(ルポライター)、福島みずほ社民党党首ほか
[日時] 2023年9月11日 15:30~18:30
[場所] 経済産業省本館前
〇20230911 UPLAN
【講演会】福島原発汚染水放出中止日韓市民徒歩行進
https://www.youtube.com/watch?v=acrHNhRSs2g
【李元栄氏の徒歩行進を応援する会】
李元栄さんと共に国会衆議院議長宛書簡集提出
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5113:230918〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。