椎名さん発案で「十月十日の座り込み」12月1日開始
- 2011年 11月 25日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2011年11月25日 連帯・共同ニュース第192号
<9条改憲阻止の会>
■ テント前広場に出掛けて行ったらなにやら異様な光景が飛び込んできた。街宣車が大きい声を張り上げているのではない。街路樹のプラタナスが丸裸にされているのだ。紅葉前の葉が枝ごと切り落とされているのだ。何をするのだと抗議したいところだが、経産省前は放射能汚染度が結構高いことに気が付く。僕らは前から周辺を調べていて汚染度が高いことを報告してはいたが、新聞などの報道もあって動いたのだろうか。テントには全国のみならず、外国からの来訪者も増えているが新しい行動も持ち込まれている。11月23日には「脱原発をめざす女たちの会」のキックオフ集会が持たれたが、「原発いらない福島の女たち」の世話人である椎名さんたちの提起で再度の座り込みがはじまる。椎名さん発案の「十月十日の座り込み」である。そうか何が生まれるか、あれこれ想像するだけで楽しい。老若男女を問わず多くの人に参加して欲しい。12月1日(木)に開始である。何かと忙しい月が12月だが多くのアクションや企画の予定もある。
■ 前号で脱原発について議論を深めて行こうという提案をした。どんな形であれ、議論が進展することはよいことだ。僕らがこのテント前共同広場は原発の是非を問う共同の広場になるのを提起したことはそれだけ多くの議論が展開されることの期待も込められている。脱原発の意志を広く結集せんとすることは、原発問題の理解が共通のものとして深まることである。例えば「原発と科学技術」「原発と体制や権力」「原発と社会」、これは思いつくままに列挙しただけであるが、また、脱原発と日本社会の現在から未来のビジョン(構想)の提示になると思う。3・11が僕らに突き付けた日本の転換ということに応えることでもある。これは原発問題と諸々の問題(TPP.沖縄、憲法等)との関係を僕らに連関づけることを要求する。原発問題は原発問題としてだけあるのではなく、固有の問題としてあるのではないからだ。だだ、現代社会の矛盾と原発の存在を関係づけ、現在から未来に渡る社会ビジョン(構想や理念)に結晶させていくことは困難なことを自覚している。これは自民党や民主党などの政党、知識人、メディア、僕ら全てが直面している問題だ。僕らに幾分かの語るべきところがあるとすれば「問題の所在」に気が付いている程度である。このビジョン(構想や理念)はイメージとして言説(言葉)として出てくるが、神や前衛(上から)出てくるものではない。今は、自分の言葉から出発するしかない。だから、議論の内に変革さるべき社会のビジョンを創りだされるのが大事なのだ。 (文責 三上治)
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