<テント日誌 10/1(月)――経産省前テントひろば 387日目> 台風一過の「あおぞら」。人と人との出会いと理解。 その共有。そして中秋の名月
- 2012年 10月 5日
- 交流の広場
10月1日(月) 台風一過・快晴
今朝は清々しい空気の中、目が覚めました。昨夜は日本列島を縦断するやもしれない
台風に緊張し何人かのメンバーが夜遅くまでテントに待機をして下さいました。その中、
今日仙台高等裁判所で行われる「福島集団疎開裁判」へ傍聴バスツアーに参加される
渕上代表と大阪から駆けつけたQさんが泊まって下さいました。
時折、雨風が強く吹き降るものの、東京はむしろ4月の爆弾低気圧の時の方がその影
響は強くて何だか拍子抜けするようでしたが、ネット情報やラジオの声を聞きながらその
進路には緊張せずにはいられませんでした。もし、勢力の強い台風が福島を襲ったら・・・
そう思う度に以前小出裕章京大助教がテントにいらした際にお話下さった『福島で一番
懸念されるのは四号炉です』の言葉が蘇るのです。
各地で被害が起き死者も出たとのことでご冥福を祈り致します。しかし原発に目立っ
た影響が無かったと思われるのは幸いでした。それでも東日本大災害の傷が癒えてい
ない東北に進路をとったことには胸の潰れる思いです。台風の風雨の中、作業員の方々
の被曝覚悟の健闘には素直に敬意の情が湧いてきます。
昨日の福島ー首都圏交流の集いの模様はUstream中継の用意がなかったのですが、
後日Web公開を予定しておりますのでご期待下さい。本来は先月より始まった「tentTV
あおぞら放送 テントひろば?」で放送すべきだったことだったとの反省もあります。次回
の課題としたいと思っています。
テントひろば主催のシンポジウムに初めてスタッフとして参加し、準備に手間取ったり
不足な点は多々あり時間が遅れて始まったため、当初予定していたビデオ上映など出
来ませんでした。それでも閉会後、参加者の声を聞いて皆さん満足されたのではないか
との感触にひとまず安堵致しました。この成功を端緒として今後も同様な催しを行ってい
きたいと考えています。井戸川町長にも是非またご参加頂きたく思っています。
夜になって、当日の防衛省前行動を終えて、沖縄一坪反戦地主・関東ブロックの方が
4日木曜日にオスプレイ反対を訴え首相官邸前で抗議行動をするにあたって、毎週木曜
日にテントのM君達が反ACTA抗議を行っているため、時間の調整などに訪れました。
結局、双方納得いく形で了解できました。
全く今まで会うこともなく更に年代層の違う者同士の出会いが成立したのでした。正に
「接着剤」としてのテントひろばここに有りというところです。
その日の泊まりリーダーのYさんも両者の思いを上手に汲み取って会話の橋渡しをしてい
ました。互いのお話を聞いていると、M君はと言うと「オスプレイ」の事はあまり知らないし、
片や反戦地主会の皆さんはACTAの事をご存知ない。お互いが理解を深める機会になったこ
とが何よりも嬉しく思いました。
夜も更けて帰路につく頃は雲間にのぞく月が明るく雲を照らしていました。そうか中秋の
名月。季節は確実に巡っています。来年はこの月をどんな気持ちで見るのだろうか。( F記 )
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「あおぞらUST放送~テントひろばから~」の4回目が、5日(金)午後4~5時に
放送されます。内容は以下の通りです。ストリーミングの視聴・現場(経産省前
テントひろば)での観覧を!
★今週のテントTV あおぞらUST放送
1.「国会議員に原発を問う」(30分)
「原発への見解アンケート」にもとづいて、議員のみなさんに意見をお聞きし
ます。今週は、川内博史・中川治 両民主党議員
2.「イベントカレンダー」(5分)
一週間先の脱原発イベントを紹介。
3.「福島から世界へ」(15~20分)(英語逐次通訳あり)
福島の方から世界へ向けてのメッセージ。
集団疎開裁判の会の森園和重さんと柳原敏夫さんに、10・1の仙台高裁の審
尋、田中真紀子が文部科学大臣に就任したことから、今後の見通し、福島県の健
康管理調査での検討委員会の秘密会議による隠蔽工作、などについてお聞きします。
4.「テントひろば 通りすがり」
テントに立ち寄った人たちに一言。
10月5日(金)16時~
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。