テント日誌7月31日 経産省前テントひろば690日目~夏本番の中で
- 2013年 8月 2日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
「テントのかたですよね。おすわりください」いつも都心にでる電車の中で女性から声をかけられた。「これからテントですか」「ちょっと違うんですよ」という短い話しかできなかったのだけれど、とてもうれしかった。電車の中で偶然、友達に会い何か得したような気持ちになることもある。少し別ではあるが、一日とてもいい気分だった。そう言えば、僕らはテントやその周辺でいろいろな人に出会っているのだろう、と思う。「繋がろう」というのは脱原発や反原発運動で語られたものだが、いろいろの形で作られ浸透している。運動の風化を懸念する声もあるが、有形無形で浸透した脱原発や反原発の意識はそう簡単に消え去るのではなく、基盤化しているのであり、じっくりかまえて闘いを持続していけばいいのだ。テントも金曜官邸前抗議行動もよく頑張っていると思う。ちょっとしたことで落込んだり、元気づけられたりする、それはどんな運動について回ることであることだが時にはいい気分になるのも必要だ。というわけで、電車の中で席を御譲りくださった女性の方にお礼を申しあげたい。
テントに早朝から座っていると、今が盛りと鳴く蝉の声が聞こえるが朝の第一陣という人たちが官庁街に向かって登場する。多分、早朝の整理や掃除など仕事前の準備をする人たちなのだろうが、挨拶の声をかけて行ってくださる人が多い。彼女らにとってもテントはもう日常の風景になったのだろうと思う。政府は再稼動の策動をし、それに対応して原発関連の機関も動き。どこかでかつての脱原発運動への隠微な嫌がらせのことが、指摘されている。その展示会もあったようだ。水面下でそうした動きも激しくなるのかもしれない。原発安全神話などかつての原発推進の旗印は崩壊し、電力業界などの独占体や権力の既得権益へのしがみつきだけが地金のように露呈している。これは「金もうけのための原発かよ」というわけで表ではなかなか主張ができない。誰がみても福島第一原発の現状を見れば、どこから再稼動なのだということになるからだ。まして経済的理由でなんて… だから、その分、裏で陰湿な推進工作が展開される。日本社会の嫌なところがだが、それが露骨になる。見てきた風景である。欝な気分にならないでこれらを笑いとだしながら闘って行くことも今は必要である。権力や体制の陰湿な振舞いには笑って蹴飛ばすことが時には有効である。
麻生太郎の発言には驚いた。というよりは彼の政治的見識には昔から疑問符があったから今さらという思いもした。自民党の面々には政治的見識でのテストでもやるしかないか。政治家にとって見識は構想力と共に生命力というべきものである。橋下の慰安婦問題の発言といい、見識のなさ、あるいは貧しさがぽろぽろと出てくるがどうしたことか。わがテントの淵上太郎も、また、山本太郎も、同じ太郎ながら優れた政治的見識の持ち主である。太郎だってさまざまだが、権力に鎮座する太郎には要注意というところか。
夏には夏のイベントがある。テントの内にはチラシもあって目移りもする。時間と暇さえあれば出掛けて行きたいものも多い。それに夏には一応、読書のプランも立ててある。が、地域では盆踊りや夏祭りもあり、それらも結構好きときているから、なかなか本は前に進まない。暑い夏だからと、と言い訳して過ごしている。できる限り、テントで会おう。むかし、有楽町で逢いましょうといううたもあったが、テントであいましよう。M/O)
☆★☆★ 次回、第三回目口頭弁論期日は、9月12日(木) ☆★☆★
次回、第三回目口頭弁論期日は、9月12日(木)。テント2周年の翌日です。
第一回、第二回を上回るように、東京地裁にお集まり下さい!
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