「桜島の噴煙5000m、原発は大丈夫か!?」など-地震と原発事故情報
- 2013年 8月 19日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No1930】
2013年8月19日(月)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.桜島の噴煙5000m、原発は大丈夫か!?
55km先に九州電力川内原発あり 柳田真(たんぽぽ舎)
★2.「現地と結んでどう再稼働を阻止するか8・8討論集会」の報告
8月24日(土)~25日(日)「全国討論集会」へ参加しよう
「再稼働阻止全国ネットワーク」
★3.8/22(木)アーサー・ビナードさん講演会
参加申込み受付中(予約者優先です)
★4.再処理工場 核燃料サイクルについて
パブリックコメント募集に出した文章を参考までに (上)
山崎久隆(たんぽぽ舎)
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※8/21学習会にご参加を!
槌田ゼミpart2
エントロピー入門第5章「科学技術と貿易が失業と貧困をもたらす」
日 時:8月21日(水)19時より
お 話:槌田 敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:800円
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┗■1.桜島の噴煙5000m、原発は大丈夫か!?
| 55km先に九州電力川内原発あり
└──── 柳田真(たんぽぽ舎)
8月18日、鹿児島市の桜島が爆発的に噴火し、噴煙が5000m、大きな噴石が3
合目に落下、火砕流が火口から南東1km地点まで流れた。
原発は大丈夫か?テレビも新聞もなぜか報道しなかったが、55km先に九州電力
川内原発がある(大事故を起こした東電福島第一原発から飯舘村は50km以内)。
この川内原発は、再稼働候補の一番手。それゆえ、テレビ、新聞は報道しない
のか-誰もが火山の爆発の時、すぐ近くの原発を心配するのに。噴煙は風で北西
方向に(つまり原発の方へ)流れた。
九州電力は、市民との交渉の時、原発の方へは風は吹かないと言っていたのに
…(電力会社はウソをつく)
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┗■2.「現地と結んでどう再稼働を阻止するか8・8討論集会」の報告
| 8月24日(土)~25日(日)「全国討論集会」へ参加しよう
└──── 「再稼働阻止全国ネットワーク」
「再稼働阻止全国ネットワーク」(以下「阻止ネット」)は,8月8日(木)午
後7時ころから同9時30分ころまでの間、「スペースたんぽぽ」において48人の
参加で「現地と結んでどう再稼働を阻止するか8・8討論集会」(以下「討論集
会」)を開催した。
討論集会の開催状況は次のとおりである。
○緊急報告
緊急報告では,山崎久隆さんが,レジメとOHPを活用しながら,今回の汚染
水問題及び福島第1原発事故の現状などについて説明した。
この中で、山崎さんは、
・今回の汚染水問題で,東電にとってはようやく国から税金を投入させる口実が
出来たこと
・国が税金を投入するのなら,国は東電を国有化し,東電を解体,福島第1原発
廃炉機関を作るべきである
と主張した。
○問題提起
問題提起では,規制委員会の動向と課題について木村雅英さん,防災と原発立
地・周辺の闘いについて布施哲也さん,原発現地の活動について柳田真さん,今
後の行動について岩下雅裕さんがそれぞれ発言を行った。
この中で,木村さんは「規制委は,既存原発を再稼働させるための新規制基準
を作っているだけである」と,規制委を強く批判した。
また,布施さんは「原発立地自治体は,交付金がもらえるので再稼働には賛成
だが,周辺自治体は,交付金はもらえないが放射能は容赦なく降り注ぐため再稼
働には反対という構造になっている。今後,国は,再稼働に反対する周辺自治体
にあらゆる『縛り』をかけてくる危険性がある」と述べた。
柳田さんは,これまで「阻止ネット」が,原発現地に赴き,現地の反対派らと
共闘した事例を紹介した後,「今年の9月に大飯原発が停止すれば,また原発ゼ
ロがやってくる。そこから12月までの4ヶ月が再稼働阻止の歴史的な闘いの時期
なので,全力で闘おう」と強調した。
最後に,岩下さんが,この間,様々な場面で出た行動のアイデアなどを紹介し,
今後の現地での行動に生かすことを提案した。
○討論
討論では,参加者から次のような意見が出た。
・放射能による自然生態系の影響を調査するような全国的なネットワークを作り,
放射能による被害状況を全国的に網羅し発信
・3.11を中心とする時期に「福島展」を開催,パネル展示,講演会などを実
施
・なぜ,再稼働阻止の闘いに柏崎刈羽が対象になっていないのか疑問
・ふるさと納税制度の活用
・規制庁・規制委に対して,適合性審査を即刻中止し,福島第一原発の汚染水対
策に最優先に取り組むよう要請
・島崎委員の任期切れ(2年)までに声を挙げる
・原発現地に首都圏から1万人を動員して座り込みを行う
・鹿児島市議会の周辺自治体議員に質問(案)を提出
・日米原子力協定の2018年改定に向け行動を起こす
・MOX燃料の危険性を訴える
・役に立たない防災計画を追及,風船飛ばしなどの運動の可視化
・福島県議会議員を全国へ派遣,除染技術者の活用
・ツイッターなどSNSを活用して再稼働反対の運動を宣伝
○まとめ
今回の討論集会は、8月24日(土)~25日(日)「スペースたんぽぽ」で行われる
「全国合宿討論集会」に向け,これまでの問題点を整理し,今後どのように運動
を展開していくかを討論する場として開かれたものである。参加者からの様々な
意見を参考にしながら「全国合宿討論集会」で原発現地の方々とさらに突っ込ん
だ討論を展開して行きたい。
☆9.15の大飯原発停止から年末までの約4ヶ月間
各団体が意欲を持っていけるような取り組みを考えよう!
福島の海洋汚染問題は規制庁の責任問題であると追及していこう!
全国の組織と連帯して、「全停止したら電気が足りなくなるのでは?」という
国民の心配を払拭し、「原発ゼロで電気は大丈夫」を広く周知していこう!
☆全国合宿討論集会のお誘い
日時:8月24日(土)13:00~21:00、25日(日)9:00~13:00
会場:「スペースたんぽぽ」(東京都千代田区三崎町2-6-2ダイナミックビル4F)
主催:再稼働阻止全国ネットワーク (文責:岡田)
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┗■3.8/22(木)アーサー・ビナードさん講演会
| 参加申込み受付中(予約者優先です)
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日 時:8月22日(木)18:30開場 19時開会 21時終了予定
テーマ:『本当の「アメリカ」のその本当の話』
核開発と平和利用の過去と今、そしてTPPを語る
会 場:「スペースたんぽぽ」ダイナミックビル4F
参加費:1000円
申込み:ご氏名と電話番号を下記の連絡先にお願い致します。
たんぽぽ舎 TEL:03-3238-9035
MAIL: nonukes@tanpoposya.net
☆アーサー・ビナードさんのプロフィール、著作の一部紹介
1967年アメリカミシガン州生まれ、20歳でヨーロッパへ渡り、ミラノでイタリ
ア語を習得。ニューヨーク州コルゲート大学英米文学部を卒業。卒業論文を書く
際に漢字・日本語に興味を持ち、1990年6月に単身来日。日本語での詩作を始め
る。現在は活動の幅をエッセイ、絵本、ラジオパーソナリティなどに広げており、
日本国内各地で講演活動等も行っている。
現在、サタデー夢ラジオ(青森放送)-月1回
吉田照美 飛べ!サルバドール(文化放送)-サルバドール知恵袋 木曜に出演
主な詩集に、『釣り上げては』(思潮社)、『ゴミの日』(理論社)など。
絵本に、『くうきのかお』(福音館書店)、『はらのなかのはらっぱで』(フ
レーベル館)、『さがしています』(童心社)など。
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┗■4.再処理工場 核燃料サイクルについて
| パブリックコメント募集に出した文章を参考までに (上)
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
パブリックコメント募集
規制委員会が行うパブリックコメント。再処理工場を含む核燃料サイクル施設
に関する募集締め切りが8月15日でした。夏休みの宿題ならぬ核燃サイクルを
止めるための課題として取り組んでみようと思い書いていました。
締め切り前に文章化できなくて済みません。せっかく書いたので、メルマガに
て送ります。
1 そもそも論
この「規制基準」には、大飯原発と同様の問題がある。それは「稼働していな
がら規制基準が決まっていない」ことだ。これは本質的問題であり、これで良い
のならば規制基準など尻抜けである。核燃料サイクル施設の全てを停止させ、規
制基準の議論が終わるまで運転を認めるべきではない。
「バックチェック」と「バックフィット」という言葉がある。どちらも「新た
に決まった規制に合致しているかを検証する」ことであるが、バックフィットの
場合は適合すると確認できるまで稼働認可をしない。(適合を義務づける)一方、
バックチェックは動かしながら(操業しながら)適合しているかどうかを調べる
が、不適合であっても止める必要はなく、一定期間の間に改修をすれば良い。
(適合を義務づけない)
新たな規制法が後から出来たり、改正されたりした場合、それまで合法であっ
たプラントが使えなくなると事業者には大きな損失を与えるため、規制法は「そ
れ以後を規制するが、それ以前は規制適合は努力目標」などとされることがある。
これがバックチェックである。
日本の原子力規制の中の耐震設計審査指針に基づく規制はバックチェックであ
ったため、今建っている原発はどれも旧指針(または指針ができる以前)の設計
なので、3.11以前はバックチェックにより耐震性の確認を行っていた。福島
第一原発も、一部はバックチェックを終えている。原発震災を防ぐ役には立たな
かった。
その反省があるならば、原子力施設は全部「バックフィット」、規制基準を通
らない限り稼働を認めないとしなければおかしい。ところが原発の場合は大飯原
発の2基だけが稼働中であるのに対し、核燃料サイクル施設は、ほとんど稼働を
認めながら基準適合性を調べることになる。それではそもそも基準の意味がない。
2 再処理工場の過酷事故
核燃料を使う原発は止まっているのだから、再処理工場を除く核燃サイクル施
設を動かす理由はないのであり、規制基準が決まるまでは稼働を停止して安全性
確保以外の作業を認めるべきではない。
再処理工場については、規制基準以前の問題として建設、稼働させる必要があ
るのかが問題になる。核燃サイクル全般をどうするか決めるのが先決であり、稼
働ありきで規制基準作りをする方が間違っている。
ただし現在貯蔵されている使用済燃料や高レベル放射性廃棄物の安全対策は急
務であり、再処理をするかしないかにかかわらず安全を確保する緊急対策をただ
ちに実施すべきである。核燃料ならば、使用済燃料輸送容器を使っての密封貯蔵
高レベル廃液ならば冷却能力の多重化と安定化などが考えられるであろう。
核燃料の場合、今の冷却プール貯蔵方式は、そもそも地震など滅多に無い英仏
のそれを真似ているに過ぎず、地震大国の日本には到底そぐわない。
例えば六ヶ所再処理工場の巨大な使用済燃料貯蔵プールは、直下に断層があり
大きな地震で破壊される危険性が高く、一端水が抜けてしまうと3000トンの使用
済核燃料が破壊され溶融する恐れがある。この際、大量の水素ガスなどの可燃性
ガスと希ガス(不活性の放射性ガス)が施設内に立ちこめ、爆発を引き起こすな
どの事態を招く。しかも人が入って冷却装置を繋ぐなどの作業はとても出来ない。
核燃料の量が多すぎて(100万kw級原発100基分)消防用ホースで水を入れる程
度では冷却をまかなえない。
あらかじめ設置されている非常用電源等が破壊されれば、福島第一原発事故を
何十倍にもした巨大事故が起こることになる。
そのような災害が起きれば、もはや国際的な大事件になる。そのようなリスク
を冒しても作らなければならない核燃料サイクルなど、本当に必要なのか考える
ときである。(以下、下につづく)
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