テント日誌11月14日 経産省前テントひろば796日目~あなたの喜びは私たちの悲しみです
- 2013年 11月 15日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
昨日M/Oさんが書かれたようにテントには良く外国の方が訪れる。
今日も3人の方が寄って下さった。最初のドイツ人、
秘密保全法のことテントで何かしているかと質問。
毎日官邸前などでやっている反対運動には個人として参加しています。
とお答えするが、みんなが安倍首相を選んだのでしょ?と言う問いにショック!
私たちの周りの人は誰も選んでないのですけれど…
変な国ですよね、とOさん。
二人目の方は香港に住んでいて近くに中国の原発があるとのこと。
原発は必要と言う立場の方でした。
今日本では原発が動いてなくても電気は足りていますと言うと、
石油など化石燃料が高いのでコストの面でも原発は必要でしょ。とのご意見。
原発は危険だと話したら、
日本だけの問題ですかと言うので
空も海もつながっているので世界的な問題ですよね。
とお答えしたが、納得して下さったかどうか…。
お二人とも流暢な日本語を話していた。
二人目の方の原発賛成論に怒ったOさんが
一生懸命英語で反論していたのがチョット可笑しかったけど。
3人目の方はニュージーランドの方、
英語の情報はあるかとのお尋ねに残念ながらありませんとお答えした後、
東京オリンピック開催決定!あなたの喜びは、私たちの悲しみです
の英文を展示していたことを思い出して教えてあげた。
彼はそれとテントの写真を数枚写して去っていった。
私はニュージーランドからと聞いて核の無い国ですね。羨ましいです。と伝えた。
今日は消費税反対!裁判員制度反対など
色々なデモがテント前を通ったのでテント裁判のチラシを手分けして配った。
それにしても問題山積みの国ですね。
(I,K)
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外国報道陣から受けたインタビュー
夕方、4時過ぎに到着したテント前には、三脚にビデオカメラが設置され、背の高い外国人記者の脇で、小柄な「テント常連さん」のS女史が、腰を屈めてのインタビューに答えているところでした。この日は快晴だったにもかかわらず、すでに薄暗くなりかけた夕方は、寒さが身に染みます。5分ほどでS女史へのインタビューが終り、カメラマンと記者の二人は、テント前の椅子に座っている私のところにやってきました。記者の若者は、しばらく前に2年間ほど新潟市の「国際交流課」で働いていたこと、今回はアルジャジーラ・アメリカの特派員として福島原発事故の取材に訪日したことなど、流ちょうな日本語で自己紹介をし、私にもインタビューしたいという。
彼の質問は、なぜ経産省前のテントに来ているのかということ、いまの日本の原発政策についてどう思うか、テントの運動についてどう考えているのか、というものでした。私は、日本の人たちはシャイなので、大きな声では反対と言ってないけれど、国民の半数以上は政府の「原発再稼働方針」に反対だろうと思う、その証拠に小泉元首相でさえ「脱原発」の運動を提唱し始めたではないか、といった趣旨のことを話しました。そして暗くなるころに、彼らは車に乗って帰って行きました。泊り番の仲間に、その話をしたところ、彼の意見によれば、「小泉さんは自民党の永続政権化を狙って、脱原発をぶち上げている」とのこと。もっとも、翌朝見た新聞には、小泉発言を「原発メーカーに金を出させるためのもの」とする某週刊誌の見出し広告が載っていました。
夜中の3時すぎ、交代で横になりました。そして翌朝、突然のハンドマイクの音声で、7時過ぎ目が覚めてしまいます。テント前で、関西弁の青年が大きな声で通行人に話を始めたからです。彼の話は、自分は「美しい経産省の建物と木立」の写真を撮りたいのだが、テントが邪魔をして「憲法で保障された景観権」を妨害している、早く撤去しろ、と始まり、テントには「日本人の税金を浪費している非国民」がいて云々と、要するに在日特権がけしからんという「在特会」の方のようでした。30分ほどたったところで、10名ほどの警察が来て、彼には穏やかにお引き取り頂きました。関西弁の青年が電話で呼んだらしいのです。もちろん、テントには何らの被害もなし。(E/O)
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最後に、お知らせ。
19日(火)18時30分より、テント全体会議を「たんぽぽ舎」で行います。
全体会議は誰でも参加できます。参加を。
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