テント日誌2月2日 経産省前テントひろば876日目…商業用原発停止144日目─今日は色々なことがありました。そんな日曜日でした
- 2014年 2月 3日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
曇り空の中テントへ向かう。テント前には泊開けのSさんと休日によく来てくださる群馬の方が座っていた。彼はたいてい午後来て下さるので「早いですね」と声をかけたら午前中は人が少ないと聞いて6時半に出てきたとのこと、有り難いですね。
テントの中ではFさんとお知り合いのドイツの女性が乱さん、Nさんたちと話している最中だった。ほんのちょっぴり英語が話せる私が何かお役に立つかと思ったけれど、難しい話になるとお手上げ!幸い彼女は日本語がかなり上手なので助かった。彼女はあちこちで色んな反原発運動があるのに何故一つになってやらないのか?
ロビー活動などやっているのかなどと聞く、大きなデモや集会などはみんな一緒になってやっていると答えた。再稼動阻止ネットのことを言い忘れたのが残念!色々話しているうちに今の運動は党やセクトと関係なく行われているのが、ベ平連運動と似ているのではと言う。日本の運動についてよく知っているのでびっくり。
私は最近永井潤子さんの「放送記者 ドイツに生きる」を読んで両国の国民性の違いを感じていたのでその話をしたら、彼女はドイツ人は最初から権力を疑いの目でみていると言う。日本人も3・11以後そうなってきた様だと伝えた。
彼女は毎週金曜行動に参加しているそうです。14日にまた国際結婚している日本人の女性と来て下さるとのこと、カンパを置いてFさんと帰られた。
私たちが話しに夢中になっている間に外は雨になっていた。群馬の方は渋谷のデモに行き残ったのはMさんと私だけ、しばらくして雨はやみ太陽が顔を出した。気温も上がったので外で座り込む。
テントを眺めていた男性に声をかけたら共産党員で3・11の前から原発反対だと言う。テントには何人ぐらい来ているかと聞かれたので日によって違うけれど、金曜日にはたくさん来てくれますよと答えた。ブログをやっているのでと写真を撮って行かれた。ブログの名前を聞いたけれど何故か教えてくれなかった。
1時過ぎ川柳句会のメンバーが来て下さり、次々色々な人が現れて賑やかになった。Kさんをたずねて来た方の話全国高校スキー大会が猪苗代で行われるが、
そのあたりは放射能の値が0.23マイクロシーベルトかそれ以上である。農業をやっているところが多いので、風評被害を恐れて除染の申請さえしていない。
そんなところでスキー大会をすれば子どもたちに悪影響を及ぼすだけでなく見学に来た人たちにも良くないのではとのこと。これも国策の一つでしょうか?
まだまだ知られないことが多いですね。
カンパにカイロを持ってきてくださった方、知事選のこと聞きたくて…とおっしゃる。テントの中でMさんと話して行かれた。みんな悩んでいるのですね。
さて今日の川柳句会 お題は“水”と“声”私も才能無いと思いながら挑戦して「ふるさとの 水清きは 過去のこと」の一句だけ乱さんのお目にかなった。
最優秀は「若者よ 水路ひくのは 君たちだ」と「投票日 声一票に 形変え」
でした。(I・K)
暖かい夜の都知事選話
やけに暖かい夜、テントに到着。先週に続いて都知事選論議。
今メディアコントロールが行われているのではないか? テレビを観ていると都知事選なんてどこ吹く風、やたらつまらぬ娯楽やつまらぬスポーツやつまらぬ事件報道が多い。「NHK、都知事選中の脱原発論に待った 大学教授が降板」(1月30日報道)がとても気になる。NHK籾井会長就任発言が示すように、NHK内に強い報道管制が敷かれているのではないか。朝5時からのラジオ番組に露骨な規制があったとすると、他のゴールデンタイム番組ばかりか、民放への圧力もあるのではないか。何せ、安倍晋三(現首相)には、2001年に内閣官房副長官時にNHK番組「戦争をどう裁くか」に圧力をかけ改竄させた前科があるのだから。
私は、土曜夕刻に新宿西口でチラシまきの報告をした。「フクイチは全く収束していない。福島では今でも14万人以上の人が避難している。仮設住宅生活を強いられている人も多数いる。今日本の原発は一基も動いていない、それでも電気が足りている、冬も越せている。原発が『安全』も『安い』も『無いと電力が足りない』も嘘だった。嘘をついた資源エネルギー庁に責任をとらせよう、経産省に責任をとらせよう、自民党政権に責任をとらせよう」と大声をだしてテント裁判チラシを撒いた。結構受取りが良く、一時間で百枚配布した。アピールとともに少しは脱原発候補への応援にもなっているだろう。メディアでももっと原発問題を報道させたい。
都知事選候補者の街頭情宣を直接見るべきだというSさん。宇都宮候補の街宣が盛り上がっているそうだ。銀座では細川候補も1~2万の人を集めたらしい。選対の対応もいろいろとか。世論調査の結果は、舛添、細川、宇都宮の順が多いが、残念ながら細川+宇都宮でも舛添が多く、おまけに読売やNHK+共同の調査では宇都宮が細川を上回っている。このままで終わらせてはならない!
あと1週間、脱原発を実現し安倍政権の暴走を止めるための行動をし、大事な一票を有効に行使したい。なお、蛇足ながら、経産省テントひろばは団体として特定の個人を支持・応援をしていない。(K.M)
2月10日(月)14時 東京地裁での裁判に結集を! 忘れないでね!
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