沖縄現地からの通信<通信2>(3月25日)
- 2014年 3月 30日
- 交流の広場
- 9条改憲阻止の会
2014年3月30日 連帯・共同ニュース第322号
サラバンジヌ会の大山口行動は(以前にも書いたが)早朝6時から8時まで国道58号線からメインゲートまで敷設された比較的急な坂の取り付け道路添いで行われる。海兵隊員、軍属の大半はこの道を通って出勤する。抗議行動は生声やメガフォンで行われるのであるが、兵隊達はかなり厭がっている。窓ガラスはきちんと閉じられていて、その様が伺える。それにしても元気なものだ。60以上の(たぶん平均年齢70以上と思われる)高齢者が月曜日から金曜日の帯で抗議行動を展開している。
8時になると、行動に使った小道具は特定の車に収納して持ち帰る(旗などを固定するブロックなどは歩道の端に置いていったのだが)。右翼が壊したり、嫌がらせを避けるためにそのような事になったとか。最近はテドコングループや黄色い帽子グループの嫌がらせがとみに増えているという。これも晋三君のはしゃぎように同期しているようだ。
8時を過ぎ、「平和連絡会」の野嵩口行動へ転戦する人物の車へ同乗させてもらい、小生も参加のために急行する。野嵩口では城間氏の名スピーチで抗議行動が展開されている。暫くして、大山口から同行してきた宮平氏からスピーチ台へ押し出され(小生は固辞するも)「東京から連帯の冨久さんから一言」とやられ、冷汗1斗の思いでしどろもどろの発言となった。
10時になると、赤嶺氏率いる「普天間爆音訴訟」が交代する。小生は引き続きプラカードを持ち、330号線を走る車にアピールを送る。車からは手を振ったり、前照灯を点滅させたり、クラクションを鳴らしたりと連帯のサインが以前にも増し小生達の気分を高揚させてくれる。市民の海兵隊普天間居座りや欠陥航空機オスプレイ居座りに対する反発が表へ出てきたと感じる。
基地への取り付け道路には紺色の機動隊輸送車が4台。その輸送車から降りてきた機動隊や公安がカマドゥグアにちょっかいをかけ彼女たちの行動を邪魔している。
カマドゥグアノ一人が小生に寄ってきて、「『フェンスにテープを巻き付けると軽犯罪法で逮捕される可能性がありますよ』と言うんですよ」と述べた。小生はその女性から赤いビニールテープを借り、「そうなるんですかね」と、良いながらフェンスの針金に巻き付けた。彼女は、「大丈夫ですか」と心配顔であった。公安は近寄ってこなかった。
「針金のこっちは国有地だから軽犯罪法だけど、針金の向こうは基地だから刑特法だと思う。刑特法は日米安保協約に基礎を置き、仮に刑特法で被告が一審、二審で負けても三審で安保条約が違憲であるかどうかを争うことになるから、検察は一審にすら持ち込まないと思う。もちろん、被告が二審に負け、最高裁に三審を持ち込んだ場合、最高裁は統治行為論を論拠として棄却とする可能性はある」と生兵法を展開して、公安に挑んでみる。いずれにしても公安の諸氏は小生を一顧だにしなかった。面白くもない。
昼食を摂り、午後はプロジェクト・オーへ行く。プロジェクト・オーはオスプレイの再配備に反対し、宜野湾市役所内でハンストを敢行し、山内徳信氏から「レジスタントの会」と命名された4人のうち2名が立ち上げたプロジェクトで葉書に英文と和文で「オスプレイを普天間基地から撤収しなさい」というアピールを書き付け、オバマ米国大統領へ郵送する行動を実行している。既に45,000枚の葉書が手元を離れたという。
1,000,000枚を目指していると意気軒昂である。
この作戦に賛同される方は下記に連絡を取り、葉書を購入して下さい。
〒901-2202 沖縄県宜野湾市普天間2丁目5-9 プロジェクト・オー
電話/ファックス 098-893-4221
担当 小橋川 090-8294-3299
赤嶺 090-4470-6801
E-meil: prjo6@yahoo.co.jp 但し、数字は6のみ。(富久亮輔)
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