日本のひとつの敗北
- 2014年 7月 16日
- 交流の広場
- 狩野隼人
アメリカ国営放送では安倍晋三をファシストとして認定した。ニュースをしっかり読んだわけではないが、また日本の市民階級はアメリカ民主主義の歴史的感受性から一杯食ったと言うべきだろう。日本のメディアの水準をここで記録されてしまうのであるから敗北である。
また左翼思想の面でも、今回のアメリカの企みは、日本の左翼の上の上を行っているだろう。スパイ戦の中でアメリカ民主主義は守勢に回されているが、日本ではまだ日中戦争を鼓吹した尾崎秀実を裏切った人間を捜し当てている政治学者が左翼の中に納まっている。尾崎が政権の中心にいる限り政権側の責任性として状況を理解するのが普通だろう。その意味ではヒロヒトのほうが戦時中の状況を見ている。
安倍内閣の中にも尾崎秀実はいるかもしれないが、そんなのは歴史的にはインチキと言うものだ。
民主主義の現実を見ていて、投票を百パーセント民主主義の決め手と考えることには問題があると言うのは、今ではクソでも左翼でも考えることだが、平和主義そのものを左翼の中核に置くか実践にどう繋げるかの点では、またも分裂の契機になるだろう。
僕たちは現存システムのすべての価値を否定した上で、河原乞食として出発しなければ、自分の子供を有名大学に行かせ、左翼を縁故体制にしながら現存システムと協調しようと図る指導者を仰ぐだけの存在に、僕たち自身を貶めかねない。
日本の民主主義が全くの虚妄であることはここ数年の動きで十分証明できたことだ。僕のように根こぎの人間を外部の人間だと思っているだけでは、あなたは現存システムに巣食っているだけに過ぎないのだ。
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