たんぽぽ舎から TMMNo2318
- 2014年 10月 29日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2318】
2014年10月29日(水)地震と原発事故情報-3つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.なぜ?今、原発廃炉の報道か? 「再稼働をスムーズに進めたい」ための廃炉PR
電力会社と政府(経産省)合作の目くらまし作戦
再稼働は日本を滅ぼす その22 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
★2.「太陽系外惑星」に高等生物が生存する?
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその74 島村英紀(地震学者)
★3.新聞より2つ
◆私たちも考えたい 原発問題 高校生がデモ取材 学内討論へ
「人ごとじゃない」 町田・私立和光高 (10月28日東京新聞より抜粋)
◆宮沢洋一経産相に聞く
再稼働、廃炉 両方進める 今後の原発政策 (10月24日毎日新聞より抜粋)
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※11/1学習会にご参加を!
原発とテレビメディア 全3回シリーズの第1弾
「テレビが原発神話を作った・原発推進映像の数々」
日 時:11月1日(土)18時から20時
お 話:加藤久晴さん(メディア総合研究所研究員)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
資料代:800円
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┗■1.なぜ?今、原発廃炉の報道か?
| 「再稼働をスムーズに進めたい」ための廃炉PR
| 電力会社と政府(経産省)合作の目くらまし作戦
| 再稼働は日本を滅ぼす その22
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎、再稼働阻止全国ネットワーク)
1.このところ、「○○原発の廃炉」のニュースをよく聞く。なぜだろう?かつては、住民が廃炉要求をしても頑なに拒否していた電力会社や国(経産省)が原発廃炉をPRしているのは、「再稼働を進める環境作り」が主たる狙いだ。原発再開第1号予定の川内原発再稼働をスムーズに進めたいがためだ。
原発推進=再稼働の方針だけでは、国民の60%(~70%)の原発反対の声を刺激するので、「受けがよくない」ので、廃炉も同時に進めていますという国民ゴマ化しの目くらまし作戦だと判断する。
2.小渕優子前経産大臣(政治資金管理がデタラメで、大臣を辞任したが、国会議員としての資質も疑われるひどさだ。次々に証拠が出てきている、やがて議員バッヂも外さざるを得なくなりそう。原因はこんな人物をもち上げて任命した安倍首相の見識のなさ、任命責任にある)もさかんに「廃炉と再稼働のセット」を唱えていた。大臣辞任の直前には電気事業連合会の八木会長(関西電力社長)と会い、エサをぶら下げての廃炉促進を要求していた。 後任の宮沢経産大臣も就任のインタビューで「再稼働と廃炉の両論」の発言をしている。経産官僚に教えられたとおりに。こちらは、同じ新聞記事の中で「再稼働の地ならしの目的もあり」と書かれている。だんだん見抜かれてきている。
3.原発廃炉にあたって、電力会社と経産省がまたまた「悪さ」を企んでいる。廃炉には巨費がかかるから、「会計の仕方の改悪」と巨費の負担を電気料金(と税金)で援助しようというもくろみだ。ころんでもタダではおきない、「原子力ムラ」の根深さがわかる。この点は機会をあらためて書きたい。
「全原発の廃炉」を要求する私たちとしては、今後、「テレビ・新聞」はもっと広くかつ掘り下げて廃炉問題を報道してほしいと思う。現状は記事が圧倒的に少ないし、かつ経産省や電力会社に片寄った報道・そこから提供された報道がほとんどで、公平性に欠けるものが多いから。
英国や米国、仏国などの廃炉先進国の「困った実状と対策」も率直に報道してほしい。国内では東海原発と浜岡原発(1号、2号)の廃炉の実態と困難も報道してほしい。私たち市民運動側も自力で調査し、報道できる力量をつけたいが…。課題である。
4.なお、1カ月余前の9月27日、九州薩摩川内市の「再稼働阻止全国ネットワーク」の会議で私が述べた発言を参考までに記載します。
以下、「人民新聞1528号 2014/10/13更新」より抜粋
『再稼働阻止全国ネットは、10月から来年1月を決戦の4カ月としている。
この間に、
1.全国統一行動(10月26日)、
2.国・県による「住民説明会」への対応と「もう一つの住民説明」、
3.九州電力全支社への抗議行動、などを行う。
相談会では、全国ネット・柳田真さんが主な方針を提案し、議論が始まった。
同氏は、まず小渕優子経産相がしきりに「廃炉」をPRしていることについて言及し、「一見良いことのように見えるが、PRの目的は、再稼働に向けた世論操作だ。廃炉と再稼働をセットにした世論工作として警戒すべきだ」と語った。
さらに「地震保険料の15%増額を政府が認可したことは、政府自身が地震活動活発期になっていることを認めている証拠だ」として、日本列島が地震・火山・津波の活動期に入っており、「原発の危険性は高まっている」と指摘した。』
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┗■2.「太陽系外惑星」に高等生物が生存する?
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその74
└──── 島村英紀(地震学者)
先々週は皆既月食、今週にはオリオン座の流星群があった。久しぶりに星空を眺めた人も多かったに違いない。
かつての「地球物理学」という学問はいくつかの大学では「地球惑星科学」になっている。地球をもっと知るためにはほかの惑星を研究しなければならない時代なのである。
その学問の最新の話題は「太陽系外惑星」。地球は太陽系にある惑星のひとつで、火星や木星のきょうだいだ。しかし、宇宙には太陽のような恒星(こうせい)はあまたあり、ぞれぞれが太陽系の惑星のような「子分」の星を従えている可能性が高いことが知られるようになった。
地球もそうだが、惑星は太陽のように自分で光るわけではない。このため直接、望遠鏡で見ることは出来ない。「親分」恒星が「子分」惑星にわずかに振り回される動きを観測したり、惑星が恒星の前を横切るときに恒星の明るさがわずかに減ることを観測したり、という間接的な手法でようやく見つかるのが「太陽系外惑星」なのだ。
研究の進歩によって1990年代半ばから「太陽系外惑星」が実在することが確かめられ、見つかった数は年々増えている。とくに今年になってからは昨年の10倍も見つかって、いまや1800個にもなっている。これからもっと増えるだろう。
なぜ「太陽系外惑星」が研究の焦点になっているのだろう。それは私たち人類のような高度の生物が地球だけにたまたま生まれたのだろうかという根元的な疑問に答えるためだ。
かつては地球上の生命は特別な偶然が揃ってはじめて出来たと思われていた。しかし近年では水や温度やある種の元素が揃えばどこにでも生命が生まれると考えられるようになっている。つまり地球は特別な星ではなく、ありふれた惑星のひとつになってしまったのである。
「太陽系外惑星」のなかには条件が揃っていて地球のような生命が生まれて進化してきている星がある可能性が高くなっている。SFの世界ではない。あるいは人類よりも、もっと進化した生物がいても不思議ではない。
だが、現在の学問はまだそこまでは探れない。いまは「太陽系外惑星」のそれぞれの大きさや水の量が少しずつ分かりかけている段階だ。「スーパーアース」といわれる地球より1~5倍ほど大きな地球型の惑星もいくつか見つかっている。生命現象の証である酸素があるかどうかはこれからの研究なのだ。
地球の生命の源、海がある惑星も見つかっている。「へびつかい座」にある「GJ1214b」という惑星は海に取り囲まれて、その海の深さはなんと600キロもあることが分かった。地球の海の深さの平均は4キロしかない。「水の惑星」と言われる地球全体の水の量は0.023%だが、この惑星の水は10%もある。
地震、火山、戦争、飢餓。人類にとって大事件が地球には繰り返し起きる。
だが、何億という星のなかには、これら大事件とは関係のない高等生物が生きている星があるかもしれないのである。(10月24日『夕刊フジ』より)
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┗■3.新聞より2つ
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◆私たちも考えたい 原発問題 高校生がデモ取材 学内討論へ
「人ごとじゃない」 町田・私立和光高
「『原発反対』の信念がすごい」-。政治に声を届けようとする人々の熱気に圧倒された。10月3日、金曜日。国会周辺で毎週末に恒例となった脱原発デモの現場に、私立和光高校(東京都町田市)の生徒たちの姿があった。「人ごとのように捉えていた」というエネルギー問題。その現実の一端に触れ、生徒たちは何を感じたのだろう。
午後5時半すぎの国会前で、同校の2、3年生約40人が、脱原発を訴える人たちの話を聞いていた。
「原発をどうすればいいと思いますか」。2年の村田玲菜(れいな)さん(17)は緊張気味に、夫と参加していた千葉県柏市の主婦山田洋子さん(70)に尋ねた。隣では同じく2年の大屋海(うみ)さん(16)がノートを開き、やりとりを書きとめた。
山田さんは孫のような子どもたちの来訪を喜び、優しい表情で語り始めた。「福島の人の生活をむちゃくちゃにしたんだから、原発はやめるべきよ。便利な生活じゃなくても、美しい風景と水があれば生きていける」。話は10分以上続き、二人はその熱意に心を打たれた様子だった。(中略)
「高校生も少しだけでいいから、今の問題をしっかりと考えて声を上げてほしい」。山田さんが諭すように語った言葉が、心に残った。
後日、取材結果をまとめたリポートの最後を、2人はその言葉で締めくくった。
(中略)
学園祭での公開討論会は授業の集大成だ。(中略)
公開討論会は11月2日午後2~4時。入場無料で誰でも傍聴できる。問い合わせは和光高校へ。(10月28日東京新聞より抜粋)
◆宮沢洋一経産相に聞く
再稼働、廃炉 両方進める 今後の原発政策
宮沢洋一経済産業相は23日、毎日新聞などのインタビューに応じ、今後の原発政策について「再稼働と廃炉の両方を進めていく」と述べた。老朽化した原発の早期廃炉を電力会社に促し、原発再稼働に対する国民の理解を得たい考えとみられる。主なやりとりは以下の通り。
-原発政策についての考えは?
☆原発再稼働と(老朽原発の)廃炉の判断は両方を進めなければいけない。廃炉(するかどうか)の判断は電力各社がしっかり検討することが大事だが、廃炉にする場合は、電力会社が損失の計上を迫られ、立地自治体の地域経済への影響という問題も起こるので、経産省として対応策を検討したい。
-九州電力川内原発(鹿児島県)の再稼働は?
☆できるだけ早く鹿児島県を訪問したい。原子力規制委員会が世界で最も厳しい規制基準をクリアしていると判断したことをしっかり説明し、理解してもらうことが私の仕事だ。
-政府のエネルギー基本計画は、原発や火力、再生可能エネルギーなどの発電を将来どのような比率にするかを決めていません。
☆省エネ(の効果)や再生可能エネルギー(による発電量)がどう入ってくるかなどさまざまな要素がある。(中略)
原発の新増設は現時点で考えていない。再稼働の理解を得る努力をしており、新増設の議論ができる状況ではない。(10月24日毎日新聞より抜粋)
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