変革のアソシエ講座「部落講座」(6月5日)のご案内
- 2015年 6月 1日
- 催し物案内
- 木畑壽信
変革のアソシエ講座2015年度
部落講座――星座の会 [2015年6月5日]
[第1回]
部落共同体の形成と「皮田」の一村独立
講師 川元祥一
部落共同体の概念確立でこれまで曖昧だった部落形成史、農山村漁村町の諸共同体との違いと共通性、差別の原因と社会的構造、部落差別の時代区分、職業の独自性<公領体系>、古代賤民制とは異なる<古代に非人はいなかった>など。
共同体について「利益、目的を同一にする人々の結合体。自然発生的に共同体意識、共属感情をもって生活している人々の生活体もしくはその地域社会」+土地の領有、職業の自立性、自治性。
Ⅰ 班田・荘園村落共同体での共存の時代
1、『京都の部落史 9 史料補編』から。一四五一年(宝徳三年)「(宝徳三年)地鏡帳中村郷」を「瓦者」(河原者)が比較的多い事例。太閤検地以前の「共存の時代」を示す「鏡帳」全体で約三八五人の作人が書き上げられる中で、「瓦者」(河原者)が十三筆十人。田地所有も一反から二反で平均的な所有である。
2、戦国時代の惣村豪族の館・城下―鍛冶と皮革生産の共同体内分業
Ⅱ 古代律令制・公地公民→班田集落→共同体内分業→自然発生的分業
荘園制→惣村の形成→村落共同体→共同体内分業→皮田・キヨメの移入?
近世統一国家→荘園・惣村の分離分断→検地・刀狩・身分統制令→士・農・工・商・皮田
Ⅲ 皮田の皮革生産・警察機構「行刑」は殺生と穢の国家管理から。呪術的神事と芸能
荘園公領性とは―荘園・惣村にも国家<公領>管理があった。幕藩体制とは何か…。
部落共同体は藩の境界を越えた。関八州と弾左衛門支配=長吏頭→長吏小頭→村頭へ。
●日時 2015年6月5日<金> 午後7時~9時
●場所 変革のアソシエ事務所 電話:03-5342-1395
JR中野駅南口 歩約5分(南口から線路沿いに新宿方面へ。右側に古い都営住宅
都営住宅が終わった所にフランス風料理店。その隣のニューグリーンビル3F301号室
●参加費 一人一回1000円(変革のアソシエ非会員は最初の参加回だけ3000円)
【部落講座およびフィルドワークへの問い合わせ先。山家誠一 MP:090-2429-2944】
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