金銭トラブル(?)の議員が物語る奇怪な事件
- 2015年 8月 26日
- 評論・紹介・意見
- 熊王信之
金銭トラブル(?)で自民党を離党した武藤貴也議員に関わる奇怪な事件が、更に奇怪な様相を呈して来ました。
この事件は、議員が秘書を通して未公開株の購入資金を集めた、との週刊誌報道により表面化したものですが、議員の所属していた自民党が議員本人からの事実聴取や事実関係の調査等をせず早々と離党させたところに一部から不審を呈されていたものです。
法学者・法曹に依る一部ブログを拝見したところでは、職業柄かも知れませんが事実関係に刑事事件の疑いを居抱く人も居られたところです。 根本的な疑問として、本当に、議員枠と云うものが無かったのだろうか、と過去の事件を念頭に置かれたのか、疑義を呈される法学者・法曹には、私も同意するところです。
自民党の武藤貴也・衆議院議員の株購入資金集め事件と自民党の不可解な対応 上脇博之神戸学院大学法科大学院教授 BLOGOS 2015年08月24日 21:51
私は、根が疑り深い人間なので、額面通りには何事も受け取ることが無いところから、自民党は、臭いものに蓋をしたのかも知れないな、と勘繰ります。 それに亡父から証券会社の体質を良く聞かされていたものですし、実際に亡父は、そのために自身が身内であるにも拘わらず痛恨の経験もしたのですから、証券会社の云うこと等は眉に唾です。 実際、バブル崩壊時には、三大証券会社の内で顧客に損失補填をしていたところもある程に、一部では不正は常態化している、と観ています。
さて、上記の不審を居抱いた法学者・法曹のお一人である上脇博之教授は、「政治資金オンブズマン」の共同代表をされておられるところから、ご自身のブログにおいて、当該証券会社である「エイチ・エス証券」に対して、独自に質問事項を考えて、公開質問状を送付された経過を投稿されておられます。 書面発付は、2015年8月24日付であり、書面到着後10日以内に回答をするように求められています。
自民党の武藤貴也・衆議院議員の株購入「国会議員枠」疑惑事件に関する証券会社への公開質問状の送付 上脇博之神戸学院大学法科大学院教授 BLOGOS 2015年08月25日 07:25
回答された場合には、内容に依ってその後の法的手続をとられることでしょうし、回答が無ければ無いで、諸般の事情を考慮して、これまた法的手続をとられるでしょう。
ところで、本日、武藤貴也議員ご自身の記者会見が行われて、更に奇怪な事情を公開されたところです。 それに依りますと、議員ご自身が詐欺の被害者で一億円もの金銭を何等の担保も取らず貢いだ、と読める事件が水面下にある、とのご主張です。 俄かには信じることが困難なことですが、民事訴訟が継続している、とのことですので、記者が事実関係を調べて後日報道されることでしょう。 詳細な第三者の報道が無ければ、信じる者は居ないので当然です。 それに、これが事実であれば、国会議員を務める資質は、間違い無く、議員ご自身には備わっていない、と思われます。 年齢から観て、相応の常識をお持ちでは無いような感じを受けるのは、私だけでしょうか。 安倍政権を支えるチルドレンとは、こんな人たちなのか、と今更ですが、痛感します。
【詳報】「どこまでお人よしなのだと批判されても仕方がない」金銭トラブルで離党の武藤貴也議員が会見 BLOGOS編集部 2015年08月26日 14:21
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5612:150826〕
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