たんぽぽ舎から TMM:No2682
- 2016年 1月 17日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2682】
2016年1月16日(土)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.「原発電気をやめたい」が基本-4月1日電力小売り自由化
料金が安くなるから…で、原発電力会社を選ぶのはやめたい
急がなくてもいい。勉強して契約会社を選ぼう
柳田 真(たんぽぽ舎)
★2.日本人は1ミリシーベルトが限度、でも私たち福島県民は
20ミリシーベルト。これは福島差別だ! (原告団の藤原区長)
1/13「南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟」の第2回口頭弁論
瀬戸大作 (パルシステム生活協同組合連合会)
★3.伊方町の住民は原発再稼働をどう考えているか 連載その4 (了)
Jさん、Kさん、Lさん、Mさん
★4.新聞より
◆もしテロ攻撃されたら (1月16日東京新聞「金曜日の声」官邸前より)
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※たんぽぽ舎の「新ホームページ(HP)」がオープンしました
新URLは http://www.tanpoposya.com/ です
当面、新HPは、旧HPと併存します。
旧HPは、過去記事の書庫として利用できます。
たんぽぽ舎HPにリンクされている方は、新HPへの変更をお願いします。
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※1/18(月)学習会「ちょぼゼミ第8回」にご参加を!
「これからの市民運動・社会運動にどう取り組むか(1)」
日 時:1月18日(月)19:00~21:00
講 師:田中一郎さん 資料代800円(学生400円)
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
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┗■1.「原発電気をやめたい」が基本-4月1日電力小売り自由化
| 料金が安くなるから…で、原発電力会社を選ぶのはやめたい
| 急がなくてもいい。勉強して契約会社を選ぼう
└──── 柳田 真(たんぽぽ舎)
◎4月1日の電力小売り全面自由化を前に、どれがお得か?…で新プランが乱立している。
しかし、まだ2ヵ月半以上も時間があるので、急がなくてもまに合う。それよりも基本視点の確立と電力の勉強をこの際、おススメしたい。
◎第1は、原発電気をやめることだ。そして、原発廃止へ早く日本を近づけることだ。
5年前の東京電力福島第一原発大惨事で、私たちは痛感したはず。原発はもうやめようと。それを個人が電力供給会社の選択権をもつ日(4月1日)がやっときたのだ。真っ先に原発電気をやめよう。
東京圏では、東京電力(柏崎刈羽原発)、中部圏では中部電力(浜岡原発)、関西圏では関西電力(高浜・大飯・美浜原発)、四国圏では四国電力(伊方原発)、九州圏では九州電力(川内・玄海原発)、北海道圏では北海道電力(泊原発)、東北圏では東北電力(女川、東通原発)と契約しないことだ。この5年間弱の事実は証明した-原発なくても電気は足りると。また、使用電力量を減らすことも大切だ。
◎第2は、原発電気でない新電力の会社を選ぼう。今、100社以上の登録があるという。天然ガス発電等は優秀で効率も(原発と比して)倍も良い。
たんぽぽ舎でも、「電力自由化講座」をすでに3回開催(第1回・広瀬隆さん2015年11月28日、第2回・熊本一規さん2015年12月8日、第3回・大沢豊さん2015年12月24日)した。
今後も続けて開催し、各人の体験発表もしてもらって、自分に合った新電力会社を選ぶ素材を提供したい。
◎第3に、「安くなるから…」を基準にしないで契約会社を選びたい。確かに、料金が安い方が良いが、選択の第一の基準は「原発をやめること」におきたい。原発推進や延命に手をかしたくない。
◎第4に、原発電力会社と国-経産省の悪らつな悪だくみにひっかからないこと。原発電力会社も生き残りに必死で、新電力会社の中にまぎれこもうとしている。ご用心、ご用心!
経産省も電源構成を明示することを拒否し、「のぞましいこと」へ格下げした。悪だくみの元締めでもある。
◎第5に、この際、原発電力会社の問題点や料金の詳細、新電力会社など、その他もろもろ勉強しよう。日本社会のしくみ・権力支配のカラクリもみえてくる。
たんぽぽ舎は今後も電力自由化講座を開催し、皆さんといっしょに進みたい。
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┗■2.「日本人は1ミリシーベルトが限度、でも私たち福島県民は
| 20ミリシーベルト。これは福島差別だ! 」(原告団の藤原区長)
| 1/13「南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟」の第2回口頭弁論
└──── 瀬戸大作 (パルシステム生活協同組合連合会)
職場から「南相馬・避難20ミリシーベルト撤回訴訟」の第2回口頭弁論~報告集会に駆けつけた。この間の「原発事故被害者切り捨てを許さない」取り組みの為に重要な住民訴訟です。
国は一方的に、「年20ミリシーベルト」という一般の公衆被ばく限度として国際的に勧告されている水準の20倍ものレベルの避難基準および帰還基準を設定し、住民の意見をきかずに帰還を強制、避難勧奨地域を解除し3か月後に賠償を一方的に打ち切る。
住民の意思を無視した避難勧奨地点の解除は違法だとして、福島県南相馬市の住民たちが国を相手どり提訴しているのです。
●国は東京電力福島第一原発事故前の放射能被ばくに関する基準を次々に引き上げています。
1.公衆の被ばく上限を年間1ミリシーベルト→20ミリシーベルト
2.放射性廃棄物基準を100ベクレル/Kg→8000ベクレル/Kg
3.体表面汚染のスクリーニングレベルを13,000CPM→100,000CPM
4.労働者の緊急作業時被ばく限度100ミリシーベルト→250ミリシーベルト
5.被ばく管理の考え方を空間線量率→個人被ばく線量
原発事故における健康被害を矮小化し、安全キャンペーンを展開してオリンピックを福島にも誘致して、健康被害を切り捨てる国のあり方を問う裁判は、南相馬地域の問題だけでないと思います。今日も南相馬の8行政区長を初め片道5時間もかけて20名超の原告が駆け付けています。
●東京地裁が、第2回目の口頭弁論において、原告の意見陳述を行わないという方針が示されました。TPP違憲訴訟と同様です。法律的側面と被害認定の側面で裁判所は裁判が成り立たないと主張しているのでしょう。
今後、書面での意見陳述および裁判官との質疑による原告の意見のききとりを行うとのことです。口頭弁論は、わずか30分で進行協議の様相でした。昨年末に地裁から弁護団に今期日以降、原告の意見陳述を認めないとの方針が伝えられたのです。
ただ今日の救いは、陳述継続の署名=原告367筆・支援者1,109筆が地裁に提出された事など含め、裁判長から、1.この提訴は重大な内容だと理解し深い関心を持っている、2.原告の主張を理解したい、状況を理解しないままで判決は下さない、3.現段階では意見陳述を認めないが、争点が明らかになった時点で被害の実態をどう認識するか必要に応じて人証や証拠調べでは意見陳述してほしい、との表明があった事です。
次回の第3回口頭弁論は、3月28日(月)14:00より東京地裁103大法廷です。
●原告団の藤原区長の発言が重く響く。「日本人は1ミリシーベルトが限度、でも私たち福島県民は20ミリシーベルト。これは福島差別だ!」南相馬は原発立地自治体ではない。恩恵を受けていた訳ではない。処理しようがない除染廃棄物、南相馬との境にある飯館村蕨平の仮設焼却炉稼働で再び放射能をまき散らしてしまう。なのに南相馬に住んでいる人たちは汚染され続けられ、移住の援助がないまま我慢しなければいけないことは決して許せられる問題ではない
●この間、首都圏における土壌汚染の実態も報告されている。葛飾区水元公園の土の計測では、19万6千ベクレル/平方mもあった。土壌汚染基準の5倍以上の数値がでている。南相馬や福島だけの問題ではない。
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┗■3.伊方町の住民は原発再稼働をどう考えているか 連載その4 (了)
| 原発の城下町(愛媛県伊方町)を一軒一軒歩きました
| 一軒一軒から聞いた住民からの声を一部紹介
| 伊方原発再稼働に反対53.2%、賛成26.2%
| 伊方町住民へハガキアンケート3591戸に配布、回答1427戸
└──── 藤原丸子(愛媛県八幡浜市)
○Jさん(60歳台・女性)
伊方の湊浦に近い地区。そのしょっぱな。すあやるか、と行った所。モダンな服装の少し足の不自由そうな女性。声をかけたら、アレッ、見たことある人。お互いにワ-ッと声が出た。
「反対で!」と一声。私は名前をだしているから、と言う、今は自営業もやめて、病院通いだそうだ。「危険なものはイヤ!と言うん」で、と。今度何かあったら連絡しますと言ったこと。元気が出るのはこんな声がきけること。
○Kさん(70歳台・男性)
クネクネ~と曲がった勾配のきつい集落。表札も少ない。辿りついたように着いた場所の隣の家に行っていたとKさん。漁業をしていたけど、足が悪くて今はなにもしていないと。腰痛ということで入院した奥さんがアレヨ、コレヨと言っているうちに、他の病気が見つかり、死去。一人になったら、何もする気がせず、隣の親しいおばさんの所へ行くぐらいという。なんやかんや、話したがられる。ヒマだったらゆっくりいるのにと心を残しながら帰ったこと。どうぞ少しでも心慰められることがありますように!
○Lさん(60歳台・男性)
「あんたら、再稼働反対というても聞いてくれんよ。それより“ゴミ”をついたらどうぞな。トイレなきマンションと言われてるやら、原発のある県庁所在地の地下にゴミを埋めなさい。原子力会社の地下にも埋めたら、安全にもっともっと、気を付けるから。そうしなはいと」。
一緒に反原発運動をしましょうと言ったら、「それはいい」と。なかなか難しい。
でもいい視点を教えてもらったと思うこと。
○Mさん(80歳台・女性)
古い家だけれど、掃除のゆき届いて、庭にも色々な花。出ておいでたMさん。新盆だろうか、おたながたてられている。
年とってるから「分からん」と言われる。「そうですか」と話していたら、四電の人が来て何やかや、言うのをジイーッと聞いていたら、「99%安全ですから」に「あんた、年寄りやと思ってバカにしなはんな。99%なんてありゃせん。何を言うんかな」と食ってかかったと、得意そうに言われた由。えらい、えらいとほめたこと、そう人間のすることに完全はあり得ない。
※今回で終了です。
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┗■4.新聞より
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◆もしテロ攻撃されたら (1月16日東京新聞「金曜日の声」官邸前より)
川崎市高津区のパート玉盛清(せい)さん(63)
重い病気で闘病生活を送った時「今、原発事故が起きたら逃げられない」と考えたら、体が震えるほど怖かった。原発は絶対止めなきゃ。デモに来たくても来られない人たちの分まで頑張りたい。
東京都練馬区の吉成甲子(かね)さん(66)
原発推進の政府は、過激派組織「イスラム国」(IS=Islamic State)の問題を抱えるトルコへの原発輸出まで後押ししている。テロ攻撃されたらどうするのか。あまりに能天気で恐ろしい。
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