諷刺の種
- 2011年 1月 24日
- 評論・紹介・意見
- 「諷刺の種」乱鬼龍川柳
◆狂歌
元日や今年もあるぞ多事多難宝船さえすでに難破す
おめでとうなどとテレビはめでたがりどこがめでたい困窮貧民
仕事始め食を求めてホームレス職を探しに失業者
うさぎ年跳ぶかはねるかしかしまた苦役の日々の子羊となる
せち料理たっぷり入った添加物うまいうまいと徐々に殺され
地獄から見ればこの世こそ地獄この正月も自殺者の山
初日の出赤信号に見えてくる菅内閣の人気低落
宝船民の暮らしと民主党日に日に沈む泥舟と化す
破局への道は確かに明けてきて新生の道いかにどうする
資本主義だから資本の世が朽ちる資本の論理超えてこそ新春
◆川柳
おめでとうなどと素直に言えぬ国
元朝や世界の矛盾明けてくる
明けまして波乱破局の文字踊る
初荷から荷が重すぎる民主党
菅アカンならばどうするこの日本
政局は一兵卒のことでもめ
たちあがれなどとたちあがれない日本
暖衣飽食飢える民など知ったこと
ハローワーク苦労多くと聞こえくる
正論という邪論が吠える核武装
俗物と愚物でテレビ充ちあふれ
芸能界オゴリオゴラレオダテラレ
原発の賞味期限も切れてくる
原発へ御用学者のしたり顔
刻々と迫る亡国かも知れず
(乱鬼龍作・発行の「諷刺の種」2011年1月 草莽(そうもう)の一矢号から)
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〔opinion0309:110124〕
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