米国大統領選挙管見(続々)
- 2016年 11月 9日
- 評論・紹介・意見
- 熊王信之
米国大統領選挙の行方は、如何になるのでしょうか。
最新のBBC日本版のニュースでは、「米大統領選の投開票日が翌日に迫った7日、民主党候補ヒラリー・クリントン氏と共和党候補ドナルド・トランプ氏は、勝敗のカギを握る激戦州を行脚し支持を訴えた。」とあり、クリントン候補がトランプ候補に「4ポイント差で上回っている」とあります。
ウオール街から、戦争屋に至るまでの体制派御推薦になるクリントン候補は、違法メール事件に係る再捜査に着手した筈のFBIが、早速、違法性無しとのお墨付きを出したのを機に逃げ込む算段ですが、トランプ候補も追い上げていますので、接戦になることでしょう。
既に、ロイター(Reuters)の調査報道では、「大接戦」になることが予想されています。
コラム:米大統領選、世論調査を裏切る「大接戦」の可能性 Reuters Special | 2016年 11月 2日 19:10 JST http://jp.reuters.com/article/jackson-ipsos-idJPKBN12X12O?sp=true
しかし、クリントン候補の方が、戦争屋を始めとして、消費喚起には必要でしょうね。 経済活性化のための消費喚起には、究極の消費である「戦争」が便利ですから。
余談ですが、戦争が究極の消費であるのを良く表す「商品」があります。 軍需物資です。 一例を挙げますと、米英を始めとして、経済的弱者が日常的に利用する商店に、Army Navy Surplusと呼ばれるお店があります。 軍用品店とでも和訳出来る店名です。
取り扱うのは、不用になった軍用品で、衣類から日常品に至るあらゆる物資が廉価で販売されています。
因みに、其処の商品で、実際に私が購入し、冬季の防寒衣類として利用しているものがあります。 それは、朝鮮戦争の折に、米軍兵士用として支給されたウールのシャツとパンツです。
何と、60年以上も前に、戦争のために製造された衣類が、未だに、余剰物資として販売されているのです。
戦争とは、想像に絶する消費、と思われます。
Wool Shirt (Korean era) ARMY NAVY SALES.com http://www.armynavysales.com/products/korean-wool-shirt/
100% Wool Korean War-Era Field Pants ARMY NAVY SALES.com http://www.armynavysales.com/products/100-wool-korean-war-era-field-pants/
さて、クリントン候補は、タカ派ですので、当選すれば、対ロシア等で実際に軍事行動が起きるのかも。
更に、今回の選挙戦でも、クリントン派のメールを公開して恨まれているアサンジ氏等は、命の危険があるでしょう。
クリントン候補、国務長官時代にWikileaks創業者へのドローン攻撃実施の可能性を検討
by Joseph Hoffman Business Newsline
http://business.newsln.jp/news/201610042236220000.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion6342:161109〕
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