テント日誌8月14日(月)経産省前テントひろば1807日後
- 2017年 8月 16日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
今日は山の日で祝日、座り込みは変わらず行われた 8月11日(金)
今日は山の日で祝日。金曜日なので今日から世の中、3連休になるそうだ。そのため、経産省の正門はピタリと閉まり、普段12時を過ぎると外に昼食を取りに行く界隈の官僚たちで一杯の人通りもほとんどない。たまに旅行者だったり、休日出勤の人がまばらに通り過ぎるだけ。閑散としている。ところが此の界隈に住む鳩や雀は、我々を発見すると、樹上から沢山舞い降りてくる。彼ら(彼女ら)には休日も祝日も無いようだ。
台風が去った後、猛暑日が続いたが、今日は一転、戻り梅雨のようなお天気で、肌寒い位だ。時折、霧雨のようなものが降ってくる。陽射しがなく座り込みにはもってこいの陽気である。
座っていると韓国のお土産だとか広島のお土産などなどお裾分けを頂く。韓国の民主化闘争の話や、広島の被爆者から聞いた話など話が盛り上る。
今日は相手の経産省が休みなので、5時からの抗議行動は休みだそうだが、それでも座り込みの人数は10人前後の維持ができた。「いろはネット」のメンバーの協力があってのこと。感謝、感謝である。
(S・S)
山の日も、原発止めろ・安倍はやめろと訴える 8月11日(金)
珍しく早く座り込みに参加、経産省のビルは暗く通行人が少ないが、暑くなく
心地よい座込みを続けた。9.11行動の準備打ち合わせ、広島行動参加の報告、
核兵器禁止条約参加を訴えた長崎平和宣言、「記憶にございません」7連発の柳
瀬唯夫経済産業審議官の「柳瀬ペーパー」、などなど話題は尽きない。
山の日でも4時からは文科省前で高校無償化差別反対の抗議行動が行われている。
こちらの5時からの行動の休みを知らずに数人の方が来られた、申し訳ない。それでも、座込み常連Sさんがトラメガを使って経産省に原発止めろと訴えた。 車のFさんの応援で早めに椅子を片付けて、反原連行動前の首相官邸を通って裏に行き、少人数でかつ通行人も少ない中で、暗い首相官邸裏の窓に向かって「安倍はやめろ」と大声を張り上げた。 (K.M)
世間はお盆休みに入っているのだ 8月12日(土)
朝まで降っていた雨がやみほっとして家を出る。 経産省前に着くとKさんがもう椅子など並べて準備中。 いつものOさんがお休みなので急いで幟をポールにつけたりして手伝う。 いつの間にか慣れて上手になったけど、良いことなのかな? 空が曇っていて少し雨が心配だったが、何とか降らず、2時ごろには陽も差してきた。風が涼しく座り込み日和!でもミンミンゼミがやけにうるさい。命のかぎり鳴いている感じだ。 しおからトンボが一匹とんでいった。 原発事故の後のテント前、赤とんぼがいっぱい飛んでいたけれど、最近はほとんど見ない気がする。 たいてい土曜日は人通りも少なく静かだけれど、 工事車両が後ろに駐車しており、また、作業員らしき人達がお弁当を買いに行き来するけど今日はそれもない。考えたら世の中ほとんどお盆休みだったのだ。 でも経産省の窓にはいくつか明かりが見える。 ずっと2人きりかと思ったら毎日来て下さるM子さんが現れて嬉しかった。 4時少し前、北朝鮮の脅威やトランプの暴言を忘れた平和な一日に感謝して帰途に着く。(I・K)
脱原発青空テント川柳句会が開かれた 8月13日(日) 13時から
選者は乱鬼龍氏、席題は「暑い」 「戦争」 3時投句締め切り、3時半頃より入選者の発表、 披講 となりました。
晴れていましたが雲が厚くかかり、お盆時としては比較的過ごし易い一日となりました。
今回の参加者は9 名、 入選句の発表後、 入選者へ選者よりマンガや雑貨、お菓子など様々な景品が手渡されました。
入選句は以下の通りです。(S.E. )
「暑い」
特選 ・長崎からあつい思いの声ひびく - 乾草
秀句
・冷やすため温排水を出す矛盾 - 草地
・改憲はあきらめたふり暑さ負け – はてな
・暑い中寒気がするよ安倍の嘘 – 水連仏
・鳩に囲まれ平和を願う暑い夏 - わっしー ・暑い中座り込んでの一年間 - 芒野
「戦争」
特選 ・戦争をコスプレ気分でやりたがり - 芒野 秀句 ・世界中戦争ない未来信じてる - わっしー
・戦争は起こるのでなく作られる - 草地
・戦争を戦犯の孫は執着し - はてな
・敗戦七十二年米軍未だ駐留す - 言奈地蔵
・戦争を知らぬ議員が席を占め - 乾草
次回の 脱原発青空テント川柳句会は9月24日(日)午後1時からの予定です。
戦争が問われる8月という季節の中で 8月13日(日)
お盆休みという実感は薄れているのだが、電車に乗ったり、公園に出掛けたりすると子供が目につく。経産省前への通い路での感想だ。やはりお盆なのだろうか。人によっては煩わしいと感じることもあるらしいが、僕はホットするというか、心が和む。西行や良寛のように子供たちと無邪気に遊ぶことは現在では許されていないのだろうが、子供たちを見ると彼らの事も自然に思い浮かぶ。せわしくてこころの余裕を持てない時代に僕らは生かされてあるのだろうが、せめてお盆休みくらいはこんな気分から解放されたいものだと思う。
この時期になると、とりわけ8月15日を中心に戦争のことが取り上げられる。むかし、時評のような仕事をしていて論壇などでも戦争についての特集記事が組まれること、それが恒例の風景のようにあることに気づいた。戦争の問題は戦後史の中でも決着がつかず、こういう形で繰り返し問われ続けるしかなく、重い事なのだと思った。今日、NHKは「731部隊の真実」という特集をやっていた。また、テレビ東京は「特攻とは何だったのか」という特集をやっていた。僕は、時間的に重なっていたので、「731」部隊については時折、チャンネルを回していたが、テレビ東京の「特攻とは何だったのか」を主にみていた。どちらもいい番組で両方とも見たかった。再放送を期待している。
考えてみれば明治維新から昭和前期の1945年まで、日本国家は繰り返し戦争をやってきた。国家の中心には戦争があった。明治維新からこの昭和初期の1945年に匹敵する時間が戦後70年としてある。この戦後70年、日本国家は直接的には戦争をやってはこなかった。その意味ではこの二つの時間は対比的にある。この戦後70年の在りようを大きく変えるものとして、安倍政権の「戦争のできる国」への動きがある。これは多くの人が指摘する通りである。こうした動きを意識しつつあるからこそだが、1945年までの戦争をふりかえることに以前より心がけてきた。戦争を中心にした近現代史を見直すものも以前より目につくし、すぐれた著作も少なくない。
こうした中で僕が今、強く思っていることは現に国家が進めている、あるいは進めようとしている戦争の現状に目を向けるべきだということだ。それは「日報」の隠ぺいが問題となっている南スーダンどの自衛隊のPKO活動についてである。「戦闘」の発生が伝えられ、急遽、撤収した南スーダンでの活動についてだ。
これは過去の戦争ではなく、今、政府が進めようとしている現実、あるいは極、近い未来に起こるかも知れない戦争の端緒なのかもしれないと思うからだ。
僕らは南スーダンで自衛隊がやったこと、やろうとしたこと、慌てて引き揚げたことを知らされていない。戦後の何十年かたっても「731部隊」や特攻のことが知らされ、まだ多くが闇にあるのと思うが、同じことが現にあるのだと思う。
多くの時間が経てやがて南スーダンのことが明らかにされるのではなく、現在の事態が明らかにされなければならない。後の時間になって実はあそこで戦争の端緒があったなどと言われては遅いのだ。それは今、明らかにされなければならない。現―未来の戦争を阻止するために。
安倍政権は、その中で防衛大臣であった稲田は、南スーダンでの自衛隊の活動にどういう指示を出していたのか、戦闘が発生してとき、それをどう認識したか。自衛隊の引きあげ(撤収)にあたって彼等はどういう指示を出したか、あるいは現地の自衛隊、自衛隊の本部は何を指示したか。これらを軍の機密として隠してはならない。戦前の軍隊の重要行動の多くは隠ぺいされ、国民には知らされなかった。僕らが過去の戦争を追跡する報道などで知ることの多くは当時知らされなかった。そしてかつての当事者はもう少し事態が分かっていればという証言をする。あとになってあのころはとことが明らかにされるという同じことを、今、南スーダンでのことではさせてはならない。それではあの戦争が明らかにしている国民に知らされず、軍隊が勝手に戦争を遂行するということとかわらないではないか。僕らは歴史的な過去の戦争を通して明るみにしていることを現在の戦争の問題にたいしてやらねばならない。
政府が集団的自衛権行使容認の憲法解釈を変え、戦争法案を成立させた最初の海外での戦闘行為だからこそ、問題を曖昧にし、秘密裏に闇に葬らせてはならないのだ。世間があの戦争の真相と真実を求めている時だからこそ、僕らは南スーダンでの自衛隊の活動の真相を明るみにしなければならない。陸軍官僚制という本があり、それを読むと官僚制としての軍のありようがわかる。そして、現在の官僚があまり変わっていないこともわかる。僕らは経産省の前に座り込みながら、国民の意向や意識と関係なくこと(たとえば原発政策)を進める官僚の構造を見ながら、この組織との闘いを考えてきた。彼等の進める暴走(原発政策は官僚の暴走としてある)、その官僚独裁的な展開に抗議してきた。同じことを防衛省や自衛隊に対しても向けなければならない。防衛省や自衛隊が暴走し、戦争をやる事態を防ぐためには、南スーダンでの活動を明らかにすることはその第一歩なのである。
僕はいろいろと想像をする。「戦闘」を「衝突」と言い換えて伝えられたときに戦闘、つまりは戦争が発生したのだ。戦争を容認する安倍や稲田と防衛省や自衛隊の現地の幹部連中と意見対立などがあったのではないか。ここのところを僕は想像するしかないは、ここでは集団的自衛権容認後の戦争について安倍や稲田と自衛隊の間で意見の違いが生まれたのではないか。僕はそれを想像するが、ここには現在の戦争についての重要な事態が生まれたのだと思う。僕の想像が間違っていることもあるかも知れない。僕はそれを知る権利があるし、ここでの事態を安倍や稲田や自衛隊の幹部連中の勝手な判断で隠して欲しくはない。それは自衛隊の行動が公的な行為である以上当然のことだ。
僕らはお盆も休みも関係なく座り込み闘争を継続しながら、この官僚組織(権力組織)とどう闘えばいいのか考えてきた。その道が開かれてあるとはいいがたいが、問題の所在がどこにあるかはつかんできたと思う。ここから推察すれば自衛隊は官僚組織として戦前の軍隊に回帰しつつあるのだと思う。基本的なあり方では戦前の軍隊を踏襲している。戦争の主体者としては戦前の軍隊と同じ振舞いを演じるように段々となって行く可能性がある。そう思えてならない。自衛隊は軍隊で軍隊だから大丈夫だと思ってはならない。
自分たちの軍事行動を国民に明らかにし、国民の意向を踏まえ行動する、つまりは暴走のチェック機能があると考えたいが、それはお寒いかぎりだ。僕らは彼等の「日報」隠蔽という行為にそれを推察する。「日報」の処理によって露呈された自衛隊の体質は文民統制(シビリアンコントロール)の意味が理解されていないことを教える。文民統制という言葉でなく、その思想が理解されていないのだ。
国会ですら本当のことを開示しないということ、それが軍という組織においてなされていることに僕らは警戒しなければならない。自衛隊や防衛省に対して、南ス-ダンで起こったこと、撤収に至ったことについてのことを国民に明らかにする要求をしなければならない。メディアはそのことをやらねばならない。権力をチェックするという役割をやれと言いたい。僕は経産省前に向かう道すがら、そこに座り込みながらこのことを考えていた。
僕らが経産省に向かって原発政策について異議申し立てをし、国民に事を明らかにするように追及しているのと同じことを、自衛隊や防衛省に向かってやるべきだ。そうすることが、今の時期に繰り返されるあの戦争についての証言を聞き、そこから教訓を生かすことにほかならない。大事なことは現在から未来において用意され準備されている戦争と闘うことである。それは南スーダンでの自衛隊のやったこと、やろうとしたかを僕らに開示させることはその一つだ。そこに小さいけれど、大きな道になる第一歩がある。(三上治)
共感の拡がりを実感する 8月14日(月)
小雨が降るお盆の中日、パラソル椅子はやめて通常のスチール椅子を持ち出す。いつもより早く11時半前にセットを開始、やってきた警察官が「何時まで、何人来ます?」といつも通りに聞くが「何の抗議ですか」とのお訊ねには呆れ、「知っているでしょ!」と返すと「分かっています」と笑顔で引き返す。今日は警察官が最初は1時間置きに、1時からは30分ごとに見回りに来る。その一人に「お盆休みは?」と聞くと「警察官は人が休んでいるときは休み無しです」のと優等生返事。
主に日曜日に参加するというサイクリング・スタイルの男性が駒込からの7kmを30分かけて走らせてきたという。地方から上京したのか50代の夫婦が「金曜デモはまだ続いているのですか」と聞いてきた。「来られなくなっても反原発を思い続けてほしい」と伝えると頷いて立ち去る。テントの携帯に京都の男性から電話が入る。日誌を常時読んでいるようでテントにエールを送ってくれた。「9月には応援に伺いたい」とも。さらには「こんにちは」と声をかけて通り過ぎていく女性もいる。雨も止み傘を閉じて椅子も満席になる。多様な共感の輪を実感できる日となるのは嬉しいことだ。
敗戦記念日に合わせたテレビの関連ドキュメンタリーは予算と時間をかけたNHKが独走したようだ。昨夜の「731部隊の真実」がみんなの話題になる。ロシアのアーカイブで見つかった音声記録から東大・京大などのエリート医学者と関東軍軍医らの人体実験の生々しい実態が当時の裁判証言で浮かび上がる。12日のNHK sp「本土空襲 全記録」は新発見の資料と映像をデータ化、50万人近い犠牲を奪った無差別爆撃の実態が描かれる。更に13日のBS1 spは「なぜ日本は焼き尽くされたのか~米空軍幹部が語った”真相“」は今年4月見つかった米空軍幹部の300時間に及ぶヒアリングテープを丹念に修復して制作された。大戦中、米の陸・海軍と比較して弱小空軍を肥大化させた背景、超大型爆撃機B-29による焼夷弾攻撃が東京空襲を皮切りに大都市だけでなく中小都市を狙った市民殺傷から遂に広島・長崎の原爆投下に至る。8/18日の再放送でもう一度チェックしなければと強く思う。
折しもジョンウン弾道ミサイルが緊張を煽る。背後で笑うのは今も昔も武器製造メーカーであるのは変わらない。(I・M)
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!その40 間違いだらけの「エネルギー基本計画」策定:総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会 ~骨格を変えよ、脱原発市民の意見を聞け、検討委員を選び直せ、間違った原発評価をやめろ~ 木村雅英(経産省前テントひろば)
8月9日に総合資源エネルギー調査会 基本政策分科会(第21回会合)で、新たに「エネルギー基本計画」の検討を開始した。 http://www.enecho.meti.go.jp/committee/council/basic_policy_subcommittee/021/
あまりにひどい今回の検討開始の問題点を列記する。
1 「国民」の民意を無視した委員選定
eシフトが6月16日に「エネルギー基本計画 民主的プロセスと市民参加を!」と訴えていたにも拘らず、18名の委員の大半は原発推進派だ。例えば、西川一誠福井県知事、山口彰東大教授(ストレステスト、利益相反)。
2 骨格を変えるべき
世耕経産相がこの分科会で「骨格を変える必要はない」と述べたがとんでもない。イチエフ(廃炉、費用)、原発状況の悪化(東電、東芝)、世界の再生エネルギーの台頭などを考えれば、直ちに原発ゼロを前提に議論するべきだ。
3 間違った資料
この分科会で配布された資料<「エネルギー基本計画」の検討について>がひどい。相変わらず、資源エネルギー庁の間違った評価方法を適用している。例えば、原発をゼロエミッションとして扱い(この間違いは「その5」参照)CO2削減に貢献するとし、また原発を準国産としてエネルギー自給率を上げるとしている。
8月1日のeシフトと「原発ゼロの会」(超党派議連)による「エネルギー基本計画」懇談会(エネルギー基本計画に関する経産省からのヒアリング)では、これらのことをエネ庁に訴え、特に飯田哲也さんが世界の再生エネルギーの進展を説明して経産省の政策の過ちを糾弾した。 今期中にまとめるそうだが、この分科会と「エネルギー情勢懇談会」をしっかり監視して、経産省・エネ庁の横暴を止めねばならない。
8月18日(金)5時~6時経産省前抗議行動
8月19日(土)プレイベント テント強制撤去から一年
この日は8月19日の総がかり行動「安倍内閣退陣を求める8・19議員会館前行動」が17時よりありますが、18時からはこのプレイベントに参加ください。経産省に結集を!
18時 ミニコンサート クラリネット演奏他
18時20分 私たちは表現する
乱鬼龍 橋本ゆき 渕上太郎一瀬敬一郎 早川由美子 テントひろば当直者の証言他 あなたの一言も
19時 オープンマイク 日音協の皆さん うらん+稲葉光(歌とギター)
20時 終了予定
17時~戦慄映像「本当にあった怖い話 強制執行のドキュメント」
この日は8月19日の総がかり行動「安倍内閣退陣を求める8・19議員会館前行動」が17時よりあります。
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