後藤政志氏が黒煙を分析/武田邦彦氏・山内正敏氏の見解、ノルウェーの汚染シミュレーション/水道水210Bq/L。WHO基準は10Bq/L。子どもの危険は明らか
- 2011年 3月 23日
- 時代をみる
(23時40分)
22時からBS11に後藤政志氏(元原子炉格納容器設計者)が登場。福島第一原子炉、黒煙をあげたりしているが、大丈夫なのか、が注目点。
後藤氏によれば、黒煙の原因として、格納容器のフタのガスケット(シリコンゴム製のパッキン)が考えられるという。180度C以上になると、燃える可能性が高い。その結果格納容器の機能が失われる可能性が…。
現在も相当の漏れがあるようだが、そうなると容器内にある放射性物質がいま以上に外部に拡散する恐れ。
また3号機はMOX燃料を使っているため、やはりプルトニウムの放出が非常に心配とのこと。
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さて、テレビでは、「我々の遺伝子はこれまで様々な環境を生き延びてきたから、大丈夫」なんて神がかり的なハナシも。ン?ヨウ素131とかプルトニウムなんて自然環境に普通にあったの?
パニックで「理性」がマヒしたのか?いや、そもそも「理性」がマヒしていなかったら「地震国に原発」なんてありえない。
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(21時36分)
「交流の広場」では、武田邦彦氏(中部大学)の「緊急情報」http://takedanet.com/が紹介されていますが、山内正敏氏(スウェーデン国立スペース物理研究所(IRF))は、「放射能漏れに対する個人対策」を掲載しています。なおここで言われているのは空中ダスト中の放射性物質で、入手できる「食品」・「水」の放射性物質とは別ですね。
http://www.irf.se/~yamau/jpn/1103-radiation.html
この記事には、ノルウェー気象研究所の「放射能汚染シミュレーション」が紹介されています。
http://transport.nilu.no/products/browser/fpv_fuku?fpp=conc_I-131_0_;region=Japan
すでにドイツ「シュピーゲル」やフランスIRSNもシミュレーションを出していますが、政府も東電も汚染のシミュレーションを公開しません。私たちは多額の税金や電力料金を払っているのに、『安全である』以外の情報は、手に入れられないとは。
(18時40分)
金町浄水場で放射性ヨウ素検出。210ベクレル/Lとのこと。大人の基準値は300ベクレル/L 、子供は100ベクレル/Lとのこと。「基準値は余裕をもって決められている」とは、NHKに出ている『専門家』氏の言。
しかしネットでは、「放射性ヨウ素のWHO基準は、10ベクレル/Lでは?」との声。
「WHO飲料水水質ガイドライン」(p.203 PDFの230/572)の表では、<131I 10Bq/L> となっている。http://whqlibdoc.who.int/publications/2004/9241546387_jpn.pdf
なるほど「日本の基準は余裕をもって決められている」!
子供・妊婦はあきらかに危険な状態です。
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