彼らは知っていた! Japan engineers knew tsunami could overrun plant
- 2011年 3月 30日
- 時代をみる
- とら猫イーチ
福島原発事故で「想定外」を繰り返す東電は、実は、大津波による事故の可能性について承知していた。 ロイターのスクープにより衝撃的な事実が浮かび上がって来ました。
「ロイターが入手した資料によると、事故の直接の原因となった大津波の可能性について、実は東電内部で数年前に調査が行われていた。」
それは、「東京電力の原発専門家チームが、同社の福島原発施設をモデルにして日本における津波発生と原発への影響を分析、2007年7月、米フロリダ州マイアミの国際会議で発表した英文のリポートだ。」
同リポートによると「「津波の高さが設計の想定を超える可能性が依然としてありうる(we still have the possibilities that the tsunami height exceeds the determined design)」と指摘しているとのことです。
http://uk.reuters.com/article/2011/03/29/us-japa-nuclear-risks-idUSTRE72S2UA20110329
Special Report: Japan engineers knew tsunami could overrun plant Reuters
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-20331720110330
特別リポート:地に落ちた安全神話―福島原発危機はなぜ起きたか Reuters 日本版
何んと、社内の調査リポートで、今回の事故が「想定の範囲内」であったのです。 東電の隠蔽体質は、以前から指弾されていたものの、今回明らかになったように、自らの調査であっても都合の悪いものは否定する御都合主義も併せ持った体質であったとは呆れ果てます。 しかしながら、彼らの悪行を暴いてくれる貴重な報道が外電とネットを中心にしたものとは、無性に悲しいのは私だけでしょうか。 今回の原発事故に関わる報道ほど「マスゴミ」の実態を物語るものは無いでしょう。 その証拠に、私の周囲でも、関連情報を外電やネットに頼る人が以前より増えたように思います。 時代の転換点でしょうね。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔eye1293:110330〕
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