クールビズ
- 2018年 5月 3日
- 評論・紹介・意見
- 熊王信之
暑くなって来ると、またもや、クールビズ等と喧伝するお馬鹿な環境省の取り組みが始まります。
実際に国民の健康と国土を汚染する公害には眼を瞑り、阿保らしい地球温暖化を御題目に愚かな行いを繰り広げるのです。 おっと、最近は、トランプ大統領のように「王様は裸だ」と本当のことを言う政治家も現れたので、誤魔化しが効くように「気候変動」と言うらしいのですが。
勝手にクールでもホットでもやれば良いのですが、あの取り組みに依って堅気の政治家や中央省庁のエリート公務員等が無自覚にもだらしない格好を衆目に晒すのは、如何なものでしょうか。
一つには、スーツ姿のままで、ネクタイを外すだらしない格好です。 上着を脱いで、開襟シャツを着ろよ、と言いたいのです。
開襟シャツは、遥か明治や大正の頃より、この国の夏に見られた夏季の服装です。 糊の効いた襟にアイロンをピシッとあてて着ると公の場でも通用します。 柄物も公の場以外では良いのでしょうが、通常は、白のものが良いようです。
世界の海軍や、海運に従事する軍人や船員は、夏季には、制服として真っ白の開襟シャツとパンツが一般的に採用されて着用しています。 作業着等では、その色がカーキやグレイになるだけです。
何も海軍軍人の真似をしろ、と言うのではありません。 例えば、沖縄では、かりゆしシャツが普通です。 柄物から冠婚葬祭で着用するものまで各種の半袖シャツが揃っていますので、その場に相応しいシャツを選べば良いのです。 しかしながら、報道写真でも見れば、中央省庁の公務員でも、私的な場で着るのが相応しいような派手な柄物の半袖、しかも開襟では無い半袖シャツを着用している方々が居られるようです。
古い物言いですが、開襟シャツのTPOを知らないのでしょう。
しかしながら、我々下層の生活者は、新規に開襟シャツを買う余裕がありませんし、そもそもクール何とかを考えるまでもありません。 何故かならば、出来るだけ電気料金を安くしたいので、真夏でもクーラーをつけるのは日中で我慢が出来ない暑さの日に限られるのです。 加えてクーラーそのものを買えずに扇風機で我慢している人々も多数居ます。 更に、扇風機であろうと無かろうと、電気代を節約するために何も利用しない、出来ない人も多数居ます。
クールビズ等とは金持連中の御遊び、と言い放つ人々も多数居るのが現実なのです。
私等は、恵まれた連中の御遊びには付き合い切れません。
環境省には、馬鹿らしい御遊びで時間を費やさずに、国土に散在する汚染物質(原発のも含む)の除去・除染、加えて不法投棄物の除却、未だに存在する公害患者の救済、その他現実にこの国土と国民を汚染し、生命の危険に晒している公害に向き合い対決する責に任じることを求めたい、と思います。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion7607:180503〕
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