SJJA&WSJPO【西サハラ最新情報】264 ヒズボラが「西サハラとは関係な~い!」宣言
- 2018年 5月 28日
- 評論・紹介・意見
- サハラ平田伊都子西サハラ
「やらない」と言った翌日、「やる」と言ったり、♠米大統領は米朝会談開催予定日の6月12日まで、「やる」「やらない」を繰り返すんでしょうか? 世界の庶民は♠米大統領のツイッターにうんざりしています。 そのうちマスコミも飽きて、<おおかみ老人>のレッテルを貼り、取り合わなくなるよ?!、、 かたやマスコミ好きのモロッコ外務大臣殿は、捏造?の証拠で「西サハラ人はテロリスト」と、アピールしてきました。 が、フランスのル・モンド紙がモロッコの嘘を暴きました。 そして、<(西サハラ人と関係がある)テロリスト・ヒズボラ>の、ヒズボラ本人が西サハラとの関係を全面否定しました。
(1) <アフリカの日>で、また、モロッコの通せん坊:
1963年5月25日に、AUアフリカ連合の前身であるOAUアフリカ統一機構が設立された。AUアフリカ連合は、この日の前後に世界各地で<アフリカの日>記念祭を開いた。
イタリアのローマでは、5月22日に記念祭が開催された。が、駐ローマ・モロッコ大使と代表団は例によって、SADR西サハラ難民政府代表団の入場を妨害した。モロッコの無礼な行動に、アフリカ外交官たちは怒った。アフリカ連合を代表して駐ローマ・コンゴ民主共和国大使がAUアフリカ連合と駐ローマ全アフリカ大使を代表して、「モロッコの不遜な行為は許しがたい。アフリカ大陸と西サハラに対する侮辱だ。AUアフリカ連合は、西ッサハラを正式加盟国として認めている。従って、SADR 西サハラ難民政府は、AUアフリカ連合が主催する全ての行事に参加する権利がある」と、表明した。
西サハラの参加を不満とするモロッコは、かって1984年にOAU会場から撤退したように、<ローマ・アフリカの日>記念式典から退散した。モロッコは通せん坊実力行使を、2017年の日本が主催したモザンビークTICAD(アフリカ開発会議)閣僚級会合でもやった。
(2) ニュースメーカーのモロッコ外務大臣ナセル・ブリタ:
2018年5月14日の週刊紙ジョンヌ・アフリクと、5月22日のアメリカTVフォックス・ニュースのインタヴューで、モロッコ外務大臣ナセル・ブリタは5月1日のイラン国交断絶の理由を大宣伝した。モロッコ外務大臣は、「イランとの国交断絶は、イランがアルジェリアにあるイラン大使館を中継点として、レバノンのテロリスト・ヒズボラを使ってポリサリオ戦線西サハラ難民軍に軍事援助をさせたからだ。イラン断交は、モロッコとマグレブ北アフリカを、テロリストから守るために行った」と、語った。しかし、モロッコ外務大臣の目線は、テレビの視聴者を越えて、<反イラン、反テロリスト>を叫ぶ♠米大統領に向けられていた。明らかにモロッコ外務大臣は、♠米大統領の関心を惹きつけ、<イラン~ヒズボラ~西サハラ~アルジェリアのテロリスト路線>で、西サハラをアメリカのテロリスト・リストに載せてもらおうとしたのだ。
同時進行で、モロッコは5月23日、コロンビアのシンクタンク・CPLATAMに、「ポリサリオ戦線西サハラ難民軍の45周年記念祭における軍事パレードは、挑発行為だ」と、書かせた。
5月24日にモロッコはポーランド・ネット新聞、ポルスキー・メデイアに、「ポリサリオ戦線西サハラ難民軍による国連緩衝地帯での挑発行為が、直接交渉の再開始を目指す国連の努力に水をさしている、、モロッコは常に、南サハラ(モロッコの西サハラ呼称)を含むモロッコ全土の領有権を国連に主張してきた、、モロッコのメデイアが暴露したヒズボラによるポリサリオ戦線西サハラ難民軍への軍事訓練は、地域の不安要因になっている」と、言わせた。
(3)ル・モンドが暴露したモロッコの嘘:
2018年5月24日、フランスのNO.1日刊紙ル・モンドが、「イランがレバノンの仲介でポリサリオ戦線西サハラ難民軍に武器を供与してるという、モロッコの非難には全く根拠がない。ポリサリオ戦線西サハラ難民政府との交渉の席に着かないための、言い分け作りに過ぎない。モロッコの完全な捏造だ」と、アラブ外交官の証言を引用しながら伝えた。「イランは、この武器供与話を全く根拠がないフィクションだとモロッコを非難した。アルジェリアは武器供与の嘘情報はアルジェリアにとって大迷惑だと、モロッコ大使に抗議した」と、報じた。さらにル・モンドは、「この、モロッコの対イラン外交断絶は、湾岸諸国、サウジアラビアの首長たち、さらに、新米国家安全保障補佐官ジョン・ボルトンを喜ばせるものに過ぎない」と、言及した。
(4)ヒズボラが西サハラとは関係な~い!宣言:
5月25日、ヒズボラのナスララが<レバノン抵抗と自由の記念日>にテレビ出演して、「我々はポリサリオ戦線西サハラ難民軍とは、いかなる関係もない」と、モロッコが言うヒズボラとポリサリオ戦線との関係を完全に否定した。さらにナスララは、「何の証拠もなしにモロッコは、ポリサリオ戦線・西サハラ難民政府軍とヒズボラ軍事同盟を捏造しているが、その心は、イランとの国交断絶の真実を逸らせるためのものだ」と、言及した。 嘘をついたのは誰でしょう?
ヒズボラ党首ハサン・ナスララは1960年にレバノン南部の寒村ジャバル・アーリーで生まれた。長男ムハンマドは1997年にイスラエル軍によって殺害されたが、残った5人の息子ムハンマドたちや妻ファテイマと南ベイルートに住んでいる。
イスラエルが敵視するヒズボラ(神の党)は、レバノンのイスラム教シーア派政党で、2018年5月6日の国民議会総選挙ではヒズボラとその支持派が勝利を収めた。
「何事も正直と真実を隠すことはできない」これは、5月25日に行われた加計学園記者会見での中村時広・愛媛県知事の言葉です。 いまどき、光り輝く<旬の名言>です。
嘘をつくのは止めましょう、、
追伸:西サハラの人々に会いたい方は、ユーチューブの「ラストコロニー西サハラ」で検索するか、下記のアドレスにアクセスしてください。
Youtube URL:https://youtu.be/yeZvmTh0kGo
(日本語版)
WSJPO 西サハラ政府・日本代表事務所 所長:川名敏之 2018年5月28日
SJJA(サハラ・ジャパン・ジャーナリスト・アソシエーション)代表:平田伊都子
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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