たんぽぽ舎から TMM:No3683
- 2019年 6月 27日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No3683】
2019年6月26日(水)地震と原発事故情報-
5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.福島「原発安全神話」から「被曝安全神話」へ (その1)
広島原爆の何百発分ものセシウム137が拡散 (7回の連載)
小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
★2.NHKスペシャル「黒い津波」を見れば現在の津波対策は
まったく役に立たない
津波の底は土石流になっています
海水だけの圧力で設計した防潮堤が壊れるのは当然
田内雄司(地震学の間違いを公にする会会長)
★3.新潟・山形地震の震源一帯、過去にM7級4度も…
恐るべきその正体
「日本海東縁ひずみ集中帯」(京大防災研究所の
西村卓也准教授)…ほか
メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
黒木和也 (宮崎県在住)
★4.地球にない仕組み「木星の月」の火山活動
イオの潮汐熱とは地球にはない火山のメカニズム
警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その301
島村英紀(地球物理学者)
★5.配信・新聞より2つ
◆東電株主総会、株主の脱原発提案否決
柏崎刈羽原発の再稼働に意欲
(6月26日13:57「共同通信」より)
◆原発阻止 少数民族の思い ベトナム 故郷に計画
「差別は沖縄と同じ」「福島第一原発事故」契機に反対運動
詩人インラサラさん
(6月26日東京新聞朝刊22面「こちら特報部」より抜粋)
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※6/30(日)緊急討論集会にご参加を!
「特定重大事故等対処施設」問題と
東京電力による日本原電への「1900億円援助」問題とは何か!
講 師:山崎久隆さん (たんぽぽ舎副代表)
日 時:6月30日(日)13時30分より17時
内 容:前半は山崎久隆さんより講演(資料用意)。
後半は参加者による方針提案、今後の闘い方の意見発表・
討論の予定です。
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F)
参加費:500円
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」070-6650-5549
協 力:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」、
たんぽぽ舎講座会議、東京電力本店合同抗議
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※7/3(水)2つの抗議行動にご参加を!
1.とめよう!東海第二原発 20年運転延長・再稼働ゆるすな!
日本原電本店抗議行動
日 時:7月3日(水)17:00より17:45
場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
銀座線末広町駅4番出口より4分
共 催:再稼働阻止全国ネットワーク TEL 070-6650-5549
とめよう!東海第二原発首都圏連絡会
2.「第70回東電本店合同抗議」
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
日 時:7月3日(水)18:30より19:45
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:「経産省前テントひろば」070-6473-1947
「たんぽぽ舎」 03-3238-9035
賛 同:東電株主代表訴訟ほか134団体
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┗■1.福島「原発安全神話」から「被曝安全神話」へ (その1)
| 広島原爆の何百発分ものセシウム137が拡散 (7回の連載)
└──── 小出裕章さん(元京都大学原子炉実験所助教)
見出しの紹介
1.広島原爆の何百発分ものセシウム137が拡散
2.風に乗って東西南北へ散る放射性物質
3.福島から新潟、東京までセシウムが降り積もった
4.1平方メートルあたり4万ベクレル以上の汚染を制限
していたはずの日本の法律はどこへ
5.日常を絶つ様々な被害、そして苦悩
6.「原子力安全神話」から「被曝安全神話」へ
7.良心的学者までもが「被曝安全神話」
被曝というのは絶対に危険です あらゆる意味で危険です
8.なぜ被曝をすると人は死ぬのか
9.被曝量と危険度の相関性とは
被曝の影響は被曝量に比例して存在することになっている
10.低線量の被曝にもリスクはある
11.放射能は見えなくても危険は「ある」
12.未だ続く無責任な「原子力緊急事態宣言」
日本は今後100年以上、「原子力緊急事態宣言」下にあり続ける
13.ほんのわずかの量が多大な影響をもたらす放射能
福島を中心とした広大な地域を放射線管理区域になっている
14.放射能の被害をもっとも受けるのは子ども
0歳の赤ん坊は平均的な危険度の4倍、5倍の危険を受けてしまう
15.事故後に増えた子どもの甲状腺がん
調査をすればするだけ被曝の危険が明らかになってくるだろう
16.罪に問われない加害者集団の権力組織
17.日本が本当の法治国家なのならば
18.日本が今やろうとしていること
19.今やるべきは被害者の分断ではない
〇 (前略) 福島第一原発1号機が爆発をした時に、ブローアウト
パネル(2号機の)が外れて落ちてくれました。1号機が爆発したのは
水素という爆発性の軽い気体が原子炉建屋の最上階に留まって爆発した
ためです。2号機も原子炉建屋の最上階に水素が溜まっていたのです
が、それがこの穴から外へ出てくれて、爆発を免れたということに
なりました。
でも、この2号機こそが内部で最大の破壊を受けている、環境に放射
性物質を撒き散らした主犯は2号機だと、国と東電は言っています。
隣の3号機も、やはり水素爆発を起こして、建屋がボロボロになって
しまって、骨組みすら維持できなくて、地上に崩れ落ちてしまいま
した。(中略)
もう一つ隣にある4号機の使用済み燃料プールは、このボロボロに
なった建屋の最上階の一つ下の階にありました。(中略)
そのプールの水が抜けてしまうと、あるいは水が干上がってしまう
ようなことになると、東京すら人が住めなくなると、当時の内閣府
原子力委員会の委員長だった近藤駿介さんという東大教授が報告書を
出しました。(中略)
あわや東京が、もう壊滅かな、と思われた時に、建屋横に私たちが
キリンと呼んでいる、高所コンクリートポンプ車を連れてきまして、
高いところにコンクリートを流す特殊なポンプですけれども、コンク
リートではなくて水を流すということで、ようやくこのプールに水を
入れることができて、東京の壊滅が防がれたということになりました。
1.広島原爆の何百発分ものセシウム137が拡散
(前略)私は、このセシウム137という放射性物質が、人間に対して
最大の被曝を与えるだろうと考えています。(中略)
福島第一原子力発電所の事故で大気中に撒き散らされたセシウム
137はどれだけあったかというと、1号機だけで広島原爆6発分
から7発分だと言っています。
そして2号機こそが最大の環境汚染を起こしたと言っていますし、
3号機もやはりばら撒いた。(中略)
これは、広島原爆がばら撒いたセシウムの、何と168発分に相当
します。
私は、たぶんこれは過小評価だと思っています。
日本の政府は福島(第一原発)の事故を引き起こした最大の責任者
だし、(中略)彼らは自分たちの罪をなるべく軽く見せようとする
はずです。(中略)
今この瞬間も海に向かって、為すすべなく放射能を垂れ流して
いる、そういう事故が今続いています。(その2)に続く
(「DAYS JAPAN」2018年・8月号増刊号より抜粋)
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┗■2.NHKスペシャル「黒い津波」を見れば現在の津波対策は
| まったく役に立たない
| 津波の底は土石流になっています
| 海水だけの圧力で設計した防潮堤が壊れるのは当然
└──── 田内雄司(地震学の間違いを公にする会会長)
◎ NHKスペシャル「黒い津波」を見れば、現在の津波対策は
まったく役に立たないと分ります。
防潮堤一つ満足に設計できません。岩手県宮古市の田老地区は、
明治(1896年)、昭和(1933年)と続けて大津波による壊滅的被害を
受け、「万里の長城」と呼ばれる長大な堤防を築きました。
しかし、高さ10mの堤防は簡単に破壊されました。津波学者は原因を
調査し、津波が防潮堤を超えたために、堤防の根元が洗堀されたためだ
と結論付けました。
しかしNHKが手に入れた津波の黒い水を分析して初めてその真の
原因が判りました。津波の水は海底のヘドロを含んで海水に比べて10%
重くなっていました。
津波の先端部分の圧力は普通の海水の2倍になりました。ヘドロを
含んだ海水は底の抵抗が大きくて速度が遅くなり、上部は普通に進む
ため、後ろの波が上に乗り挙げて波が立ち上がる形で壁に衝突します。
この現象から推定すると、実際の津波の底は土石流になっています。
海水だけの圧力で設計した防潮堤が壊れるのは当然です。
石垣島には1771年の天明の大津波、遡上高85mで海から運ばれた700
トンの大岩が海岸から100mの陸上にあります。
防潮堤は、この700トンの大岩を運んだ力に耐えなければ役には立ち
ません。気仙沼の入り口でいったんせき止められた津波は海底を削り、
入り口を広げて一気に中に流れ込みました。黒い津波は気仙沼の海底を
掘り下げて水深6mを13mに替えました。気仙沼全体では推計100万
トン分の海底が削り取られています。津波の量はヘドロを含んで20%
増加しました。
この事はシュミレーションと言う手法が通用しないことを表して
います。
津波シュミレーションは沖合で発生した津波が海岸付近の地形や
水深に影響されて替わる有様を計算して、その地点に到達する津波高さ
を予測します。
しかし津波自身が海底の地形を変え、津波の量も20%増やして
います。其の上、ヘドロを含んだ津波は、海水だけの津波より高く
なります。それだけでもシュミレーションで出す津波高さは当てに
なりません。
◎ 其の上、シュミレーションに入れる津波の初期値がいい加減です。
海底の断層が動いて津波を発生させます。
発生した地震のマグニチュードMから、その地震を起こした断層の
長さを推定します。その推定には松田の式や入倉・三宅の式、武村の
式などの地震のMと活断層のサイズの回帰式を使います。
しかし回帰式の答えは推定平均値です(統計学の公理)。回帰式の
答えはA±αにある確率95%と表示する推定平均値です。±αを信頼
区間と呼び、母平均が95%の確率で存在する範囲を示します。
回帰式の答えはAという確定値ではないので、彼らの計算式では
計算すること自体が不可能です。
しかし彼らはAを使って計算します。彼らは過去の地震のデータの
平均値で活断層のサイズを求めています。
平均の活断層が起こす津波も平均高さです。其の上に断層のズレ方で
津波に伝わる地震のエネルギーは激変します。
断層が上下にスパッと急激に動けば大津波が発生します。其の上に
崖崩れが起きればさらに大きな津波になります。
しかし横ズレ断層であれば津波はあまり起きません。
この様に、シュミレーションに入れる初期値が全くいい加減です。
シュミレーションの結果の津波高さは全く信用できません。
◎ 国は津波高さの予測精度は2分の1から2倍と発表しています。
彼らの数字を信じて10mの津波に耐える防潮堤を作れば、実際には20m
の津波も来て殺されます。
この数字を基に数兆円の投資をする専門家には呆れかえって言葉も
ありません。
3・11は想定外ではありません。彼らの想定通りのことが現実に
起きて18000人が殺されたのです。
それに数百年もたねばならない防潮堤を、鉄筋コンクリートの様に
経年劣化する材料で作って良いのかという問題があります。
岩手県宮古市田老の防潮堤の材料の強度を調べておく必要があります。
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┗■3.新潟・山形地震の震源一帯、過去にM7級4度も…
| 恐るべきその正体
| 「日本海東縁ひずみ集中帯」(京大防災研究所の
| 西村卓也准教授)…ほか
| メルマガ読者からの原発等情報2つ(抜粋)
└──── 黒木和也 (宮崎県在住)
1.新潟・山形地震の震源一帯、過去にM7級4度も…
恐るべきその正体
「日本海東縁ひずみ集中帯」(京大防災研究所の西村卓也准教授)
6/25(火)8:00配信「AERA dot.」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190624-00000082-sasahi-soci
2.東電(テプコカスタマーサービス)が「新電力」でも業界首位に
それでも手放しで喜べない理由
6/25(火)6:01配信「ダイヤモンド・オンライン」
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190625-00206650-diamond-bus_all
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┗■4.地球にない仕組み「木星の月」の火山活動
| イオの潮汐熱とは地球にはない火山のメカニズム
| 警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識 その301
└──── 島村英紀(地球物理学者)
6月は木星を詳しく観察できる数少ない機会だ。それは「衝(しょう)」
という現象で、木星が地球にいちばん近づくだけではなくて地球から見
て太陽とちょうど反対側になるからだ。6月には太陽が沈むころ東の空
から昇って、太陽が昇るころ西の空に沈むので、一晩中見ることが
できる。
明るさもマイナス2.9等級の明るさになる。遠くにあるときには
マイナス1.6等級だから、ずっと明るい。恒星でいちばん明るいシリウス
よりも明るくなるのである。
しかも、6月16日の夕方から翌17日の明け方には月と木星が大接近
して見えるから、視野の狭い双眼鏡でも同じ視野に入る。そのうえ、
14日から19日には、月と木星と土星が並んで見られる。
双眼鏡や小型望遠鏡でも6月には木星特有の縞が見えるだろう。
木星は岩石質の中心核を厚い水素の層が覆っているガスを主成分とする
惑星だから地表が見えず、雲しか見られない。だがそこに特有の
縞がある。
木星には「月」が79個もある。そのうち大きな4つは6月には双眼鏡
でも見える、これらは17世紀の天文学者ガリレオ・ガリレイが発見した
ことから「ガリレオ衛星」と呼ばれている大きな「月」だ。なお、79個
のうち54個は木星の自転方向とは逆の軌道を持つ逆行衛星だ。
つまり地球から見える月とは反対方向に回っている。
ガリレオが発見した衛星のうち「イオ」は月の1.05倍の大きさ、
つまり月とほとんど同じ大きさである。
イオは昔は月と同じように「死んだ星」だと思われていた。
だが、1979年になって探査機の撮った画像から火山活動があることが
分かった。
高さ500キロにもなる巨大な火山プリューム(上昇流)が写っていた。
地球にはない大きさだ。火山の数は知られているだけで150以上、たぶん
400以上あると思われている。
しかし、この火山の「原動力」は地球のようなプレート・テクトニ
クスではない。そのかわり、イオには木星の潮汐による変形がイオの
内部に「潮汐熱」を生み出している。
そもそも木星は太陽系の惑星ではもっとも巨大で、重さは太陽系の
木星以外の惑星全てを合わせたものの2.5倍もある。地球の300倍以上
だ。このために引力も大きいのである。
木星を回っているイオは、木星に近い側と遠い側で木星による引力の
大きさに違いが生じ、潮汐によって100メートルもの変形が生まれる。
この変形が内部に潮汐熱を生み出しているのだ。ちなみに地球は潮汐で
25センチほどしか変形しない。
つまりイオの潮汐熱とは地球にはない火山のメカニズムである。
火山の大きさもエベレストを倍も超える巨大なものだ。
地球をさしおいて、太陽系でいちばん地学的に活発な天体が木星の
まわりを回っているのである。
(島村英紀さんのHP http://shima3.fc2web.com/
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より6月14日の記事)
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┗■5.配信・新聞より2つ
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◆東電株主総会、株主の脱原発提案否決
柏崎刈羽原発の再稼働に意欲
東京電力ホールディングスは26日、東京都内で株主総会を開いた。
脱原発などを求める株主提案は全て否決された。
小早川智明社長は廃炉方針を示していた福島第二原発について「引き
続きスピード感を持って検討を進める」と述べた。
また経営再建の柱に据える柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に意欲を
示した。東電によると、株主総会会場の入場者数は1187人。
東日本大震災以降で最少となった。
福島第二原発を巡っては、小早川社長が昨年6月に全4基を廃炉に
する方針を示したが、正式決定はしていない。
柏崎刈羽原発は地元自治体の同意を得られるめどが立っていない。
(6月26日13:57「共同通信」より)
◆原発阻止 少数民族の思い ベトナム 故郷に計画
「差別は沖縄と同じ」「福島第一原発事故」契機に反対運動
詩人インラサラさん
日本が原発輸出を進めたベトナムで、体を張って反対の声を上げ
続けた人がいる。ベトナムの少数民族チャム人の詩人、インラサラ
さん(61)だ。
原発問題に取り組む日本の市民グループに招かれて来日。「原発
建設ドミノ」の倒壊につながった経験を語った。(後略)
(6月26日東京新聞朝刊22面「こちら特報部」より抜粋)
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