習近平は香港を政治特区として宣言せよ
- 2020年 1月 4日
- 交流の広場
- 金剛力士
香港の問題をうまく処理すれば習近平にはまだ一縷の望みがある
香港の1国2制度の問題はどのようにして「与時倶進(時代とともに発展変化する)」を成し遂げることができるか?
2019/12/31 明居正(台湾大学名誉教授)透視中国 〈翻訳要約 金剛力士〉
1980年代鄧小平は、全世界に向け「1997年に香港が中国に返還されたあと、50年は変わらない」と述べた。その後胡錦涛元総書記は「香港の1国2制度は「与時倶進(時代とともに発展変化する)」しなければならない」、と非常に素晴らしい言葉を述べた。香港は特別行政区であるが、実質は完璧な経済特区である。この経済特区は大陸と繋がっている部分があるが、切り離されている部分もある。従って将来の中国の政治の開放、自由化、民主化の準備をする場所としては非常に適しており、中国民主化の先行実験地区とすることができる。
香港は1997年前に既に民主化のための条件と法則を満たしている。それではどのようにして「与時倶進(時代とともに発展変化する)」すればいいのだろうか?
過去200年世界各国が経済発展を経たのち、その社会経済の変遷は、時代と共に発展変化してきた、その成り行きに対する我々の観察が間違っていなければ、香港は先行実験地区として、政治社会を一歩一歩前に進め、実験ののちに、経済特区から政治特区に変わり、香港は中華人民共和国の経済特区兼中華人民共和国の政治特区に変わる。この政策の良さは、大陸と繋がるが、大陸と切り離されてもいる。民主政治の運営の好悪を実験し、優劣を見て、徐々に大陸に導入する、これこそ大陸が発展する正しい道である。
中共の指導者、特に習近平先生が、この筋道をハッキリ考えることができれば、直ちに香港を政治特区として設立することを宣言すれば、まだ幾ばくかの望みは残っているかもしれない。そうでなければ、今後平和的な手段によって政権が転覆されることを避けることはできない。
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