『放射能に関しては、「がんばれ」はまちがい』など―地震と原発事故情報 その80
- 2011年 5月 26日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎地震と原発事故
4つの情報をお知らせします(5月26日)
1.『スイス原発廃止を決定
全5基を順次閉鎖 2万人デモの威力(全人口756万人)』
2.『日本最後の護送船団、電力会社の料金設定方法
絶対に損をしない料金体系 総括原価方式』を批判する
山崎久隆
3.『放射能に関しては、「がんばれ」はまちがい
「がんばろう 日本」のスローガンに異議あり』
4.『つなぐ光・東京ライブ5・28―読者から』
★1.「スイス 原発廃止を決定」
全5基を順次閉鎖 2万人デモの威力(全人口756万人)
スイス政府は25日、福島第一原発事故を受け、「脱原発」政策を決定した。稼働開始後50年をめどに、既存の5基をすべて停止する。欧州ではドイツのメルケル首相が脱原発政策を表明。スイスは電力の約4割を原子力でまかなっており、今後、再生可能エネルギーを推進する。国内で一番古い原発は1969年、最新の原発は84年にそれぞれ稼働を開始。政府方針に従えば、2019年に停止を始め、34年に全ての運転が終了することになる。
★2.「日本最後の護送船団、電力会社の料金設定方法
絶対に損をしない料金体系 総括原価方式」を批判する
山崎久隆
電気料金を決める方法を総括原価方式といいます。事業にかかる必要経費を積み上げた上に、その4.4%相当分の報酬を乗せて、電力料金を決められる仕組みになっています。そのうえ石油の値段が上がったら(下がってもですが)三ヶ月後にその価格に見合って変動させることが出来ますから、至れり尽くせりです。
他の産業でも、例えば鉄道やバスなどの交通も同じ方式をとっていますが、他に代替手段がある交通では、簡単に価格に転嫁など出来ませんので自ずと抑制的になります。特に競合路線の多い交通は、実際には現在は値上げは極めて困難になっています。コストが増えても簡単に商品価格に転嫁など出来ません。
それがむしろ鉄道の安全性を脅かしているのが現実です。
必要経費には当然ながら発電所建設費用が含まれますので、発電所コストか電気料金に跳ね返ります。当然ながら高くつけばつくほど利益が上がる仕組みであることになります。もっとも、ものには限度があり、いまでさえ日本の電気料金は世界でも高いとされています。欧米諸国の倍くらいなので、そろそろ限界ですが、この総括原価方式と地域独占がセットになって、電力のやりたい放題を許してきたわけですから、今後は継続させてはいけません。
いいかげん、この方式そのものを転換しないと、日本ではエネルギー政策を転
換することなど不可能になってしまいます。
★3.放射能に対しては、「がんばれ」はまちがい
「がんばる」と、ガン、白血病になる。
対策は、「逃げる」しかない。
「がんばろう 日本」のスローガンに異議あり
・放射能(死の灰、死の水など)に対して、「がんばれ」は、まちがいである。放射能は“見えず、臭わず、音もせず”の超毒物であり、動物、植物を問わず、全生物の生命を脅かして死に至らしめる物質だから、防ぐ手立ては、残念ながら無い。「逃げる」ことしかない。放射能の害毒は、距離が離れれば、離れる程薄くなる(距離の2乗に反比例)ゆえ、「逃げること」が唯一で最良の方策だ。
放射能には外部ヒバクと内部ヒバクがある。内部ヒバクは、口、鼻などから入ってくる(空気、食物)。これらに対して、ガンバレない。できるだけ放射能汚染の少ない食品を食べるしか方法はない。放射能に対して「がんばろう」は、大間違いなのである。
・テレビ、新聞で、ちまたで、「がんばろう日本」というスローガンが氾濫(はんらん)している。特に、3・11の原発大惨事以降よけい目につく。
これは人々をまどわす。ある特定の方向に、まちがった方向に人々を誘導する意図があるとしかおもえない。第2次大戦の時、日本の支配者は、「欲しがりません、勝つまでは」などのスローガンで国民を統制し、戦争に突入した歴史的事実を思い出す。
「がんばろう日本」のスローガンに異和感を感じる次第。(や)
★4.「つなぐ光・東京ライブ5・28」in まったなしスタジオ
いつも大切な情報をありがとうございます。
ぎりぎりですが、子供・妊婦さんを放射能から沖縄に疎開していただこうという運動をしている「つなぐ光」と言う団体が沖縄にあります。
私たちは田無の劇団なのですが、「つなぐ光」を応援しています。
このたび、小さいものですが、うちの稽古場で、チャリティーライブを計画しました。もしよろしければ情報網にいれてください。
第一部 1:00~ トーク&ソング
守沢 高(ビンテージタイム)
おちょこ
第二部 3:00~ 歌入り朗読 「ヒルダのレタス畑」
(レイモンド・ブリッグズ「風が吹くとき」より)
大森晶子ほか6~8人
第三部 17:30~ 交流会 飲んだり食べたりうたったり
参加費はお弁当代 700円(予約制)
飲み物、おつまみ持込可
お布施・申し込み制 定員60名(電話・FAX・メールで)
電話 09092457021 青沼
メール matta2789@yahoo.co.jp
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