井上元東北大総長の研究不正疑惑の解消を要望する会 新着情報 No. 9
- 2020年 2月 24日
- スタディルーム
- 井上合金事件大村泉東北大学
新着情報 No.9 2020年2月9日
東北大学元総長を筆頭著者とする論文の研究不正疑惑を告発した方々が、科学技術振興機構(JST)経由で受領していた2通の東北大学の回答に付された報告書に、新たな事実が確認された。その事実とは、2013年11月1日設置と公表された『本調査委員会の委員6名のうち2名の委員のみが、本調査委員会の調査・審議が進められている期間中、さらに2016年12月15日付の調査報告書の提出後に、この2通の報告書作成に〚学外委員〛として関わっていたこと』である。極めて不自然で、不公正さを感じざるを得ない。本調査委員会委員の本間基文氏および久道茂氏は、この事実を知らされていないばかりか、「2016年12月15日付報告書の都合の良い部分のみを流用していること」にあきれかえるとともに、強い憤りを感じておられると伝わっている。
なお、研究不正の告発について東北大学は、『(告発で指摘された事実を認め、かつ3件の異なる意見が付されているが)、意図して行われた行為を証明し得るだけの証拠もなかったため、研究不正があったと認定することはできない』等とする調査報告書を、2016年12月15日付で公表している。この調査報告書の(作成に関わってしまった)本調査委員会の委員で、不正を指摘されていた同大名誉教授の本間基文氏および久道茂氏は、2019年5月に連名で「調査委員会における具体的な問題点等を示し、適切な対応を求める要望書」を、早坂忠裕理事(研究担当)に提出された(例えば、新着情報No.5 2019年9月26日参照)。今回新たに確認された内容も、「本調査委員会に関わる問題点の一つ」と考えられる。しかし、いまだに東北大学は、何の回答もしないまま、放置している。
◆東北大学の回答(北大研倫第7号:平成29年2月21日付)および問題点の指摘は、ここをクリック
◆東北大学の回答(北大研研総第181号:平成26年12月12日付)および問題点の指摘は、ここをクリック
◆報告書(北大研研総第181号)の対象であるScripta 01論文の不正疑惑ポイントの解説は、ここをクリック
初出:「東北フォーラムホームページNo.4 井上元東北大総長の研究不正疑惑の解消を要望する会」より許可を得て転載:https://sites.google.com/site/forumtohoku4th/
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔study1106:200224〕
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