テント日誌2月28日
- 2020年 3月 2日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
郡山のKさんがいらした 2月22日(土)
曇り空に段々と青空が広がっていった。春のような陽気、陽射しが額に当たると暑い。目の前の交差点ではフィギアスケートアイスショーのように落ち葉たちが乱舞していた。冬は暦のうえだけの春夏秋冬が同時にきた一日だった。
忽然と女性が現れた。なんと郡山のKさんだった。文字や絵を布に縫い付けたというバナーを持参していらしたので二本の幟の間に掲げて記念撮影。バナーというよりは手工芸品みたいで綺麗だった。昨日は東京で「パラサイト」を観たというのでIさんと大いに話題が盛り上がった。(O・O)
コロナウイルスをめぐる動きから 2月23日(日)
いつも今頃はプロ野球のキャンプもおわり、オープン戦がはじまる、うきうきした気分にさせられる。ルーキーや若い人たちの活躍に何となしに魅かれる。むかし、友人にキャンプ巡りに行こうと誘われてことが懐かしく思い出されもするが、春の訪れというか、はなやいだ気分にもなる。桜というか、花見だって近づき、そわそわした気分にだってなる。今年はどうやらそうは行かない雲行きである。楽観論が支配的だった時期もあったコロナウイルスによる肺炎が悲観論に転じるというか、その大変さに気づかされるようになってきたからだ。クルーズ船での対応は政府の無策というか、方針のなさをあぶりだしているが、時間が経てば経つほど、コロナウイルス問題は大きくなっていくように思う。僕は先週にもこのことについてふれたのだが、来週はどうなっているやらと思う。
安倍政権も対応策を打ち出さなくてはならなくされるだろうが、のっけからそういうのも、とは思うが、安倍がやる限りはと思う。憲法の改正だって安倍にだけはや痩せたくないというように、彼の政治スタンスというか、政治的態度に対する不信はそうとうなところに来ている。こういう対応において重要なのは政治家や官僚が信頼されているかどうかが、大事なのだが、それが根本でダメだということだ。コロナウイルス騒ぎで小さくしか扱われていないが、東京高検幹事長の定年延長問題は「安部政治」ここにありというほどのひどい話だ。このやりとりを見ていると安倍政治がよくわかるが、こんな政府にコロナウイルスのことを任してはおけない。
コロナウイルスによる肺炎対策を僕らは自分でやるしかないが、これを契機に僕は日本社会の存在をよく知り、その中で僕らが何をすべきかを考え、その答えを見出す契機にしてもらいたいと思う。コロナウイルスは招かざる客であり、楽観者の説が当たって早く収まって貰いたいが、このことを通して日本社会の病理をつかみ、それをただす契機にして欲しいと思う。そんなこと経産省前への通い路で考えた。(三上治)
たんぽぽ舎の柳田さんに本を託された 2月24日(月・祝)
午前中は空気が冷たかったが経産省前に来たときは太陽熱に空気が暖められたためか暖かかった。温度計を見たら17度であった。時々強く吹く風によってバナーなどが翻弄されることがあるが長く続くことはないので耐えられた。
今日は三連休の最後の日とあってさすがに経産省前の人通りは少なかった。
そんな中でひとりの男性が来られて一冊の本を取り出し、これをたんぽぽ舎の柳田さんに渡してほしいと依頼された。ここテントひろばとたんぽぽ舎とを同一視しているのか判らないがたいしたことではないのでお預かりした。ついでにカンパしていただいた。勿論テントニュースをお渡しした。
今日のレジェンド・Sさん。今日は祝日なので国会前の座り込みは休みのはず。電話して知らせようとしたが、お金を期日までに払わなかったのか、お客様の都合で使われていないとのアナウンス。来たときに聞いてみると、やはり払い忘れていたとのこと。今日の帰りにコンビニに寄って払わないと皆が連絡取れないと心配するから支払うよう約束して別れた。(保)
コロナウイルスへの安倍政権の対応は無能で無策だ 2月25日(火)
今日は、終日どんよりとした曇り空「安倍政権」のコロナウイルスに対する何とも言えない無様な無策の態様にそっくり、非常にスッキリしない気持ちでしたが、高級自転車でテントに来られる人が、久しぶりに見えられて、招き猫の貯金箱にコインがぎっしりと入ったのを持って来てくれました。早速郵便局に預けに行くと、何と8,210円もありました、本当にありがとうございます。
その後も二人の通行人がお札をカンパ缶に入れて下さり、お陰で気分も随分収まりました。
セッティングの時に、不明であった「原発よりいのち」のバナーは補修のため、金曜日担当の方が自宅に持ち帰ったとの事でした、一日も早い補修をよろしくお願いいたします。(Y・R)
月例祈祷団のパフ―マンスあり 2月26日(水)
セッティングし終わるとすぐ自転車の比較的若い人。テントニュースをとり、「たんぽぽ舎のニュースはありませんか」と聞かれる。残念ながらない。金曜日行動の時、もらっておくとよいのではないか。
今日は、雨はほとんど降らなかったが寒かった。持っているホッカイロを貼りまくったが寒かった。経産省前の人通りは、普段と比べて変化はないように思った。マスクをしている人としてない人の割合は半々。年配のサラリーマンが「原発は必要だ、座り込みなんかやったって無駄だ、やめろ」と言いながら通った。
コロナウイルスについての安倍政権の対処の仕方はおかしい。検査を控えているのは、検査をすると陽性の人がもっともっと増えて、そうすると7月オリンピックどころではなくなるのを恐れているからではなのか。
安倍は政治の失態をコロナウイルス「さわぎ」で乗り切ろうとしているらしい。何もかも許せない。Iさんが英語版の「テントの闘い」のリーフレットが今の「経産省前座り込み」の現実の説明ではないのでと、英語版の説明文を書いてきてくれた。Oさんと内容を確認して、これからは、英語版リーフレットにそれをはさむことにした。Iさんが刷ってきてくれることになった。
今日は15時から「日本祈祷団47士遊撃的月例祈祷会」の日で、日蓮宗の宗徒が経産省前でパフォーマンスを展開した。彼らの出し物の題材が2.26事件の青年将校のことで、三上卓という人の作った歌などを歌った。カーキ色の日本軍のマントや帽子などをかぶっていて目を引いた。しかし、日蓮宗宗徒が2.26の青年将校を賛美するのは自由だが、それをそういう衣装をきて、原発反対の座り込みの場で展開するのはどうかなーと私は思った。パフォーマンスの最後に、テントの三上さんが、「戦争と青年将校の心情」のようなことを述べていたが、そういうことは他の場所でやってくれといいたい。
祈祷団が激しく安倍内閣や原発政策に反対する限りでは一緒にやれるが、2.26のパフォーマンスは度を過ぎていると思う。私たちは戦争反対で、戦争を止められなかったこと、今その再びの瀬戸際にあるということに、差し当たって、経産省の前では原発に立ち向かって闘っているのだと思う。5時に終わって帰るときは足の感覚がなかった。(T・I)
僕は祈祷団の祈祷会の終わりに挨拶をしたが、今日のパフォーマンスについて述べて起きたい。この挨拶の中でのべたのだが、まだ、テントのあった時、テントが出来て三年目ぐらいのときだろうか、2月26日に雪が降り、僕は2・26事件のことを想起した。そして、国家権力に歯向かい、圧殺された青年将校たちに心情的な同情心のようなものを持つ、とテント日誌に記した。これに対して日誌の読者から、おかしい、とんでもない発言だと批判をもらった。これについては反論というか、自分の考えを書こうかと思ったが、この時ははやらなかった。この時に僕は2・26事件の青年将校たちの行動と思想を三島由紀夫のように賛美はしないが、だからと言ってファシスの反動的行動とは考えないと思った。これは、この時期(というよりはもう少し前の)、左翼の国家権力との闘いを無条件で賛美し、神話化しないということに関係していた。僕は左翼育ちだから、青年将校たちの行動はファシストの反動的行動で、左翼の闘いを神話化する史観の中で育った。ただ、この史観には疑念を持ち、僕なりにこの時代をとらえ直した。僕は昭和維新という右翼の運動と左翼の運動は、ロシア革命に影響された左右の国家変革(国家革新)運動であったと認識し、歴史的制約にあったもので、それを思想的超える(包括的に止揚して行ける)道を考えた。考えてきた。これは天皇制との闘いがどこに道があるかを考えることでもあった。僕は左翼だから、かつての青年将校らの叛乱を評価することはないが、ただ、ファシスト反動として片附けないで対象化したいと思ってきた。これは西郷隆盛を維新に反対し、封建士族の立場にたった反動としてではなく、別の視点からの評価を考えようとしてきたことに似ているとも言えようか。
今回の祈祷団のパフォーマンスを青年将校たちの賛美に受け取った人はいたのかもしれないが、彼等の視点は権力に圧殺された死者という観点に中心があり、彼等が考えをそこに見た。ただ、2・26事件の評価はさまざまだろうし、これについてはいろいろあって当然である。これに反発する人ももちろんいるだろうと思う。僕はこの点でいろいろと議論をしたいし、機会あれば積極的にやってもいいと思う。僕らが歴史のある時代に学び、教えられた歴史観や歴史の認識は相当変わってきたのであり、それを議論しあえるのはいいと思う。(三上治)
強い風にいろいろもものが吹き飛ばされた 2月27日(木)
一日中、強い北風が吹き荒れてとても、寒い日であった。
14時頃に「辺野古基地反対」のタグを付けた男性が、さり気なく椅子に座りこんだのでテントニュース一式をお渡しすると、熱心に読んでいましたが一時間もすると、あまりの強風と寒さに耐えきれず、16時頃までは頑張るつもりでしたが、と言われて帰られました。どうも初めて座り込みに来られた方のようでした。
この強風で、「のぼり旗」が横棒と一緒に吹っ飛んで向かい側の財務省前まで行ってしまった。慌てて取りに行くと、財務省の警備員がその「のぼり旗」を回収して横断歩道の中央まで持って来て下さり、そこで受け取りました(何と経産省の警備員との対応の仕方の差に驚きました)受け取って来たら、今度は日刊ゲンダイが吹き飛ばされて又もや、財務省前まで飛んで行き再び回収に行って、キョロキョロ探していると、これですかと新聞を手渡されました、丁寧にお礼を言って受け取りました。強風の時には皆さんくれぐれも備品にはご注意ください。
今日の当番者の1人が、体調が悪いので休ませて下さいと連絡があり、コロナウイルスの件もあり用心のためと言っておりましたがお互い気を付けて、テントを守り抜きましょう。(Y・R)
文科省前の抗議行動(金曜日)は規模を縮小して続ける 2月28日(金)
昼の早い段階から右翼の街宣車が騒音をまき散らす。たったの2台だけだが大出力のスピーカーを備え我が物顔に霞ヶ関の官庁街を騒音で制圧する。よく聞くと中国から今、政府高官が来日中だそうだ。それを、彼らはコロナウイルスをまき散らしに来たという。意味が分からない。中国人に対するヘイトスピーチそのものだ。また、今後、習近平が国賓として来日することが決まっているが、尖閣列島を不当に占拠していると言って中国共産党の習近平をどうして国賓として招くんだと叫ぶ。文科省や外務省に対してだみ声でがなり立てる。今日の警察の対応は移動式のバリケードで上り線も下り線も封鎖し、右翼街宣車が郵政の前から財務省・外務省方面には進めないようにブロックをしている。その後、何回か、右翼はしばらくの間騒音をまき散らすことを繰り返したが警察以外は誰も取り合わないので暫くすると姿を消した。
M君がやってきていっしょに座り込んだ。彼が以前青梅に住んでいたころ自転車に乗ってテントにやって来たのをみんなに紹介した。するとみんなはびっくりして、暫し、みんなの注目の的となった。そのM君も原発千葉訴訟の控訴審に出かけると言って、裁判所方面に向かった。Wさんも千葉訴訟に参加するということでM君を追いかけて裁判所に向かった。
4時前に文科省前に行ったら、無償化連絡会の人々が集まって何か相談していた。新コロナウイルス騒ぎで昨日首相安倍が全国の小中学校に対して休校をするように要請したことに関連して、我々の金曜行動を今後どうするのか検討しようという集まりであった。安倍の一方的な要請には異議があるが、コロナ対策はしなくてはならないだろう。そこで、規模を縮小して今後も実施しすべきだという結論に達した。人数は減るが抗議行動を続けて行こうということで確認をした。(S・S)
経産省も再エネ促進・分散型電力網を考えている?2月28日(金)
冷たい風が止んで過ごしやすくなった17時に経産省抗議行動を開始。ひとしきり「原発やめろ」コールのあと、再生可能エネルギー”主力電源化”への道を論ずる番組(BS朝日、日曜スクープ)で、経産省資源エネルギー庁の部長が、太陽光をはじめとする再生可能エネルギーのコストダウンと地産地消の分散型電力網を強調していたことが話題になった。経産省も脱原発再エネ促進分散化に直ちに軌道修正するべきだ。
丁度文科省の抗議が終わって前を通りがかった田中宏さん(一橋大学名誉教授)に一言連帯のアピールをお願いできた。歴史を忘れて差別を助長する文科省と事故と核ゴミを忘れて原発推進する経産省への抗議の想いを共有できた。
続いて、女川適合性審査合格傍聴報告・糾弾、小児甲状腺がん多発と原因隠し問題、安倍官邸のモリカケ桜検事長問題、Oさんから樋口英明福井地裁判決の紹介、毎日座り込みのSさんアピールと「座込め、ここへ」の歌など、多彩な抗議行動ができた。終了後、福島に移動するRさんに片づけをお願いし、私は首相官邸「裏」の抗議行動を実施した。(K.M)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき!
その134四電・関電・日本原電・東電・九電と続く電力各社のトラブル・不正の多発を糾弾する~原因は経産省・資源エネルギー庁の愚かな原発推進政策だが、電力会社を指導せよ~
2020年2月22日 木村雅英(経産省前テントひろば)
このところ、電力各社でもろもろのトラブル・不正が次々に発覚している。
〇四国電力 伊方3号炉1月12日伊方3号機の原子炉容器で、燃料を固定している装置をクレーンで引き上げようとした際、制御棒1体をつり上げ事故17日広島高裁が伊方3号炉の運転差し止め決定20日プール内で移動中の核燃料がラックの枠に乗り上げ25日送電線の不具合で停電、電源喪失43分間でプール水温が1.1℃上昇2月19日広島高裁に異議申立提出
〇日本原電(2月7日) 断層「生データ」無断で書き換え、原子力規制庁審査中止
〇関西電力(2月18日) 高浜3号機:蒸気発生器内の伝熱管計2本に損傷、運転再開遅れる見通し、4号機でも昨年10月に伝熱管計5本に損傷があった。(昨年~)原子力マネー糾弾の第三者委員会は報告遅れ
〇伊方・高浜 使用済みMOX燃料保管開始(100年以上プールで冷やし続けないといけない)
〇東京電力 放射能汚染水の海洋放出に茨城県知事・茨城県漁協・福島県漁連が反対 2月6日、19日に労働者の内部被曝が発覚、点検の為全面マスクを着用する一部作業中止 ADR仲裁和解案拒否に続いて福島地裁の和解案を拒否(1月)、同地裁が2月19日に50人に約1200万円の賠償命令
〇九州電力 川内原発が3月から特定重大事故等対処施設できず3月に停止予定 なぜこの様にトラブルが多発するのであろうか。なぜ電力会社の目論み通り稼働できないのか。イチエフ事故を経験し既存原発(当時54基)の危険性が自明になり、「核分裂湯沸し装置」原発の「安全、安い、無いと電力足りない、クリーン」の大嘘が明らかになった。また核のゴミ問題・核燃料サイクル破綻を隠蔽・先送りしてきたが隠しきれなくなった。かつ事故無く稼働しても周辺に放射能を撒き散らし被ばく労働を強いる。 ところが経産省は、事故責任の東電を残したばかりか「エネルギー基本計画」では原子力への「依存度を可能な限り低減」としながら2030年代の原発の「電源構成比率20~22%」としている。各電力会社もこの国の愚かな方針に従って原発推進しているから、前述のように沢山の危険なトラブルが発生するのだ。 経産省・資源エネルギー庁は直ちに脱原発に舵をとるべきだ。それまでは、各電力会社に安全性重視の指導をするべきだ。資源エネルギー庁は、昨年11月に原発反対の署名の受取を拒否していた日本原電本店に署名を受け取るように指導することができた。各電力会社に稼働よりも安全をと、そして原発への「依存度を可能な限り低減」するようにと、直ちに指導するべきだ。
3月3日(火)は「アベ政治を許さない」の日
13時 国会正門前
3月6日(金) 経産省前抗議集会 17時~
官邸前向後講堂は18時30分~【反原連】
3月7日(土)第78回東電本店抗議
東電本店前(13時30分~14時。3月4日は休み)
3月7日(土)東海第二原発 再稼働を止めよ
日本原電前(15時30分~ 銀座線末広駅下車)
【 JKS47 月例祈祷会 】
日時:2020年3月11日(水)午後3時より
会場:経産省前テントひろば
予定:15:00~ 芸能の刻
15:30~ 「月例祈祷会」 厳修 16:30 終了
JKS47事務局 合 掌
3月13日(金)福島事故から10年 記念集会
時間 17時~19時 経産省前
3月15日(日)脱原発青空川柳句会12時~15時
淵上さん一周忌 大竹さん・玉中さん追悼句会 句のお持ちを
3月20日(金・祝)さよなら原発全国集会
亀戸中央公園 11時~ブース出店 12時30分~集会
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