特集記事募集:「新型コロナウイルス」蔓延―われわれの生活と世界はどのように変わるのか?
- 2020年 4月 29日
- ちきゅう座からのお知らせ
みなさま、「新型コロナウイルス」が大流行しています。くれぐれもお体に御留意下さいますよう心から願っております。
「災害が差別を連れて来る」ということが言われます。この種の災害がいつも「社会的弱者」と言われる方々に非常に重くのしかかり、多くの犠牲者が生まれているという事実は不幸にしていまだに何一つ解決されていません。
安倍首相をはじめとする担当閣僚の方々、あるいは小池百合子都知事などは、毎日のようにテレビに顔を出しては、いろんな「報告」や「コメント」などをやられていますが、少なくともこれまでのところ、肝心なこと、為政者がまず真っ先に考えなければならないことには何一つ触れていません。もちろん、差別化対策に対してもです。
学校を休校にし、義務教育児童を学校から締め出し、給食という一部児童にとっての貴重な栄養補給源を奪い取っています。日本の児童の七分の一が貧困層にあるのにです。
彼らはお得意の横文字を並べ立てて、とにかく「良くやっている」ふりをするばかりです。曰く、「パンデミック」「ロックダウン」「オーバーシュート」「ステイホーム」等々。
今必要なのはポーズを付けることではなく、人々の命を如何に救うか、どうすれば犠牲を最小限に抑えられるか、そのための方針を出すことです。
罹患者の数字をあげて危機感を煽るより前に、具体的な対策を考えること。「医療崩壊」を嘆くより先に、PCR検査をできるだけ多く実施し、陽性と陰性を区別し、陽性の方への治療施設を整備した上で、重点的に治療に当たること。そのことの指示、そのための予算配分をすることが為政者の任務のはずです。
危機の時期に何らの方針も出せない「指導者」には、指導者としての資格はありません。
「新型コロナウイルス」の大流行ということは、決して侮れるものではありません。
ご存じのように、1918年から1920年にかけて世界中に蔓延した「スペイン風邪」もウイルスが原因でした。世界中で数億人が罹患し、およそ4000万人の方が亡くなったと言われています。日本でも、1918年の8月ごろから流行り始め、一端治まるかに思えた翌19年にピークを迎えたようです。約2400万人が罹患し、39万人もの方が亡くなっています。
ただ「3密」を避け、家に閉じこもっているだけで、何とかなるような甘いものでもないでしょう。
かといって、ただ「閉じこもる」だけの生活では今度は精神的に参ってしまいます。気分転換で行く公園や河原の散歩道などは、平年以上に人が多いように思えますし、小さな子どもたちは無邪気に遊びまわっています。
もちろんそれとは別に、会社勤めの人、特にどうしても休めない仕事についている人たち、こういう方々は嫌でも出勤せざるを得ない訳です。
それぞれの持ち場で色々な生活があり、悩みや考えもあると思います。
この期間中(いつ終わるかは見当もつかないのですが)の、ご見分、ご意見、批判、思索の一端なとご披露願えれば幸甚と思っております。
例えば、「マイナンバー」コード利用の是非について、非常時の強制措置と人権について、あるいは、人命救助と経済救済、などについて、どうお考えでしょうか。
締め切りも定めにくいのですが、特集となれば、一応5月末日までとさせていただきたいと思います。
もちろん、原稿の分量には特に制限はございませんが、あまり長すぎるのは読者の方で敬遠されるかと存じます。
総会が日延べされたり、あるいはいろんな研究会が中止されたりしています、こういう時期こそ、大いに議論し、会員間に限らず、読者間の相互交流を深められればと願っています。
投稿は、hiroba●chikyuza.net宛にお願いします。但し、●のところには「アットマーク」を入れて下さい。
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。