テント日誌8月27日
- 2020年 8月 29日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
経産省は自分たちを批判するものに容赦がない 8月21日(金)
1時半ごろ後ろの財務省の方から罵声が聞こえてきた。振り返ってみると日の丸を持った、会社員風の男が何か叫んでいる。肉声で叫んでいるのか? 途切れ途切れにしか聞こえない。数分間しかいなかったようだが、振り返ったらもう立ち去っていた。
連日の暑さが今日も続いている。堪らなく暑い。だが、時折吹いてくる風が何となく涼しい。いつも、12時過ぎにはやって来るイロハネットのYさんの姿が見えない。お休みするときは律義に連絡がある人だが連絡がない。後でYaさんが家に電話したら、体調が悪かったようだ、熱中症の前兆だったようである。ご高齢なので、無理をしないで大事にしてほしいものである。
明日からは気温がぐんと下がる予報だそうだが、そうあってほしい。だがしかし、急に涼しくなるとそれはそれで、体調を崩してしまうので 、その点は気を付けなくてはならないだろう。
暫くしたらSさんとレジェンドSさんが同時にやって来た。Sさんがパン屋さんで 買ってきてくれた焼き立てパンをみんなでご馳走になった。大きなパンだったので、ナイフで8等分にして頂いた。本当に美味しいパンだった。
それから暫くすると経産省の正門から2人の警備員に挟まれて日の丸左翼のおじさんが出てきた。我々の所に来て暫くスピーカーで経産省に向けて演説していたが、どうにもこうにも暑くて堪らないと言って、冷房の効いている所に行くと言いながら、経産省の中に入っていった。しかし、すぐにまた追い出されてきた。経産省の役人の上から下までそろって、彼らに抗う者に対しては度量のない態度を示す。パブリックサーバントであるのに許せない。(S・S)
核の傘から出よ、米軍基地よ無くなれ 8月21日(金)
日陰になっての座込み、9.11テントチラシ撒きに続き、17時になって抗議行動を開始。コールに続き、河合杏里問題忘れるな、田中俊一前原子力規制委員長発言紹介、もう安倍の時代ではない! 米国FBIがオハイオ州下院議長らを原発収賄で逮捕、寿都町に「核ゴミ」調査反対の電報を! 六ヶ所再処理工場完成一年延期報―動くものか? などの声が続く。
また、毎週、車で来てカンパしてくださるメガネさんが、安倍政権がこの7年間何をやったのか? 核の傘から出ろ、米軍基地無くなれ、世界に軍隊の無い国があるぞ、と元気なアピール。また、安倍首相の広島・長崎の心無き発言や「黒い雨」裁判控訴を糾弾したMoさんが「座り込めここへ」、「一人の手」、「どれだけ叫べばいいのだろ、奪われ続けた声がある…」を皆と一緒に歌った。(K.M)
勇敢な鳥たちに乾杯! 8月22日(土)
相変わらず座り込みの準備が終わるまでは汗だくで眼に汗が入りしばし闇の世界。椅子に座り人心地つくと先週と景色が変わっているのに気付いた。正午を過ぎたばかりなのに色彩が夕方の色に近くなっていた。秋が近づいてきている。風は涼風と熱風がハルマゲドンのようにせめぎあっていたが涼風が優勢だった。
〇守るものを持つものは強い
ほんの短い間だったが尾長がカラスの後ろに食らいついて追い払おうとしているかのように見えた。ダビデとゴリアテの如く体の大きさは波歴然としているのに何て果敢な鳥。
でもカラスだってヒナを守るために人間に対して威嚇飛行をするよ。頭すれすれに飛んでね。鳥たちの勇気に乾杯(座り込み中だからもちろん水で) (O・O)
テント撤去から4年が過ぎた 8月23日(日)
今日は、テントが不当撤去されて4年2日目である。不当撤去当時、「泊まりのメンバーが集会等に出ていて不足している」ということで、前日の午後より、私も、座り込みに参加した。昼間、某テレビ局が「テントがある時の映像が欲しい」と撮影した。夕方、自転車で黄色い雨合羽を着た目付きの鋭い男が「ここ、裁判で負けたんだろ」と言い、2、3、会話をして、去って行った。いま思えば、「テント撤去がある」というメッセージだったかもしれないが、私たちは何の疑問も持たなかった。
深夜 私は、ウトウトしており、 Sさんは、机で翌日の集会のスピーチ原稿を執筆中。暑いので、入り口の扉は全開。 深夜の霞ヶ関交差点は静かだった。
2016年8月21日午前3時40分
Sさん「来た 来た 来た」
私 「何が?」
私が「何が?」と言うと同時に、執行官2名が入口に現れ、執行書を提示しながら「今から 強制執行を行います。10分間待ちますので、出てください」と言う。
Sさんが「弁護士を呼ぶから、待ってください」とか、いろいろ交渉するが、全て、聞き入れてもらえなかった。私は、テント用の携帯電話と来訪者記帳等を持って外に出る。テントの外に出ると、警備と警察の人垣。エレベータ付近には、大勢の解体業者。農水省のほうに歩き出すと、中央分離帯は三脚をセットしたテレビカメラが3台。相手の準備は完璧であった。1時間半でテントは、無くなり、地下鉄の始発が動き始める頃には、緑のフェンスが張られた。
テントは無くなったが、何も変わらず、今も脱原発の声を上げつづけている。(TS)
ゲリラ豪雨もあり、親に甘える子雀もいる風景の中で 8月23日(日)
曇り時々晴れ、午前にゲリラ豪雨あり。
昨日の雷雨が霞が関にも来たのか、トチの実がたくさん叩き落とされて歩道に散乱していた。天気予報は雨だったが、午後は良い天気だった。涼しくなってきて楽だ。参加者は合計で9名くらい。あとスズメとハト。親に甘える子雀も相変わらずだ。
今日は立ち寄って熱心に話してくれたお客が二人。最初は若い男性で、ハキハキと「原発は自分も反対ですから話しかけました」と。「ここはどういうところからお金が出ているのですか?」の質問には「自腹です。あとカンパも…」と答えて証拠のカンパ箱を見せようと思ったが、カンパ箱が入っていなかった(笑)。
チラシ束を渡し、1−2分話して、「今日はまず話だけで」と立ち去ったが、そのあとT久さんはサッシーさんのくだらないギャグに反応せず、プンプン。「俺、いま、涙ぐんじゃったよ。人が感動しているのにくだらないこというなよ。」と。
若い人が「原発には反対です」と話しかけてきたから!?!T久さんは純真で感動しやすいタイプだということがわかりました。
そのあと寄ってくれたお客は年配の方で、しばらく話していかれました。この方はなんどもきている方のようでした。
彼がお土産に播磨屋のおかきを一袋くれたのですが、そのおかきに付いていた小さなリーフレットがちょっとびっくりものでした。折りたたんであって、開くと紙面の4分の1を使って播磨屋社長(会長?)の主張が書いてあるのですが(残りの4分の3はおかきの説明)内容が強烈です。現天皇に対して相当に怒っているようで、うわあ、こういう人に対応しなきゃいけないんじゃ天皇も大変だなあとちょっと同情してしまいました。内容はコロナについてのことで、つまりそもそもヒトが地球のガン細胞、コロナはガン細胞を退治する免疫の働きである。ヒトをガン細胞にしたのは近代以降の資本主義だから、これを断たない限り解決しない、ワクチンなどではコロナ禍は解決できないということです(ことば使いは違います。資本主義ということばは使っていませんが)。
そういう哲学そのものは、わかる気がしますが、しかしそれを天皇親政(復古)で解決したい、できる、というのはやっぱりわからない。
(はしゆき)
午後からはいつもの暑さになった 8月24日(月)
太陽が雲に隠れていた午前中は風もあり涼しく感じたが座り込み準備が終わった頃から太陽が雲から出てきて何時もの暑さになった。経産省前は常連の五人体制であったが相棒のSさんは同じ埼玉の市民の会の人達がきょう・明日、議員会館前でやっている・国会開け❗軍拡やめて医療生活保障にまわせ❗を求めて座り込んでいるのでそれに参加するため議員会館前に向かった。
森友・加計、桜を観る会、黒川高検検事長等々、疑惑に枚挙に暇がないアベ政権の退陣を求めて人民の活動も活発化している。あちこちで集会が開かれるようになったので出来るだけ行くようにしている。1時半頃、ヨーカンさんが寄ってくれた。他の会議に参加していてその帰りに寄ってくれたとのこと。
2時前に(木)担当のIさんが寄ってくれた。議員会館前の座り込みに参加してから来られたとのこと。座り込みの写真を撮って帰られた。2時半頃、相棒のSさんも帰ってきた。その後は至って静かに時間が過ぎて5時なったので撤収した。(保)
芸能の時間もある月例祈祷会は楽しくもある 8月25日(火)
今日も、残暑が厳しい日でありましたが、先週とは若干違うように思ったのは気のせいか?いつものように12時前には、セッティングも終わり、いつものように当番者が勢揃いした。いつまで続くのかこの座り込み、私達は政府・電力会社が原発は廃炉にすると宣言するまで決して諦めないで闘いを継続していく。
15時より、鎮魂死者が裁く!「日本祈祷団四十七士」の遊撃的月例祈祷会が経産省正門前で行われた、この祈祷会が始まる頃に、国会議員会館前・官邸前で国会開け!庶民の声を聞け!の集会・リレートークに参加していた人達が座り込みに参加された。今日の祈祷会も、政府・経産省のデタラメ行政に対する鋭い弾劾と追求は迫力がありましたが何と言ってもテントを代表して歌ったMさんの「アカシアの雨がやむとき」にはビックリしました。他には、「くちなしの花」の演奏や、尺八演奏、「西銀座駅前」のコロナ風替え歌PCR・XYZ等楽しい時間を過ごさせていただきました。 (Y・R)
経産省に何かが起こっている。彼等の行動が異常だ 8月26日(水)
今日も暑い。暑いと言わずにはいられない。
定刻にセッティング終わる。経産省前がいつもと違う。半分開けた鉄柵状トビラの所に「非常警戒実施」という黄色の小さな看板を出し、帝国警備保障の警備員が立っていた(コロナ騒ぎ以来、彼らは建物の中に入っていて、外に歩哨のように立つのをやめていたが)。彼らは、経産省への「客」ばかりでなく職員に対しても、入る時は身分証明のカードを提示させていた。
こちら「非常警戒実施ってなにかあったのですか」
警備員「さあ?」
こちら「わかんないんですか? 」
警備員「聞いてきます」と建物の中に入っていった。もうひとりの人を連れて来た。
警備員2「経産省内部のことなので、テントとは関係ありません」
こちら「官庁がやっているんだから、私たちも知る権利があるでしょう?」
警備員2「いやお話しすることはありませんから」
それ以上聞いてもはじまらないから聞くのをやめた。財務省の方は看板なかったが、やはり、出入りの人に身分証明書を提示させていた。
なんかあったのだ。
水曜日は当番の他に、規制委員会抗議からまわってくる倉田さんとNさんがいる。そして今日はOoさんも。レジェンド斎藤も登場し、2時過ぎにはテント前の椅子は埋まる。倉田さんは着いてすぐ演説。「経産省悪魔通りを通られているみなさん!」「見てください、あのポプラの木を」と。保っちゃんのシソの葉ジュウスは先週でおしまい。今日からはパンのみ。(T)
3時過ぎに倉田さんが今月最後の演説。来月は横浜のカジノ反対に集中するとのこと。Ooさんは川内原発反対のテントに常駐されている。東京に帰ってきて、規制委員会前の抗議に参加し、テントには1年ぶりに来て下さったそうだ。カンパを置いて行かれた。有り難く頂戴した。強い陽ざしはビルに遮られ、その後は訪れる人もなく静かに過ぎていった。(保)
斎藤さん92歳の誕生日おめでとう 8月27日(木)
準備を終えて、事務所を出て数分後角の薬屋さんの手前迄行ったら猛烈な土砂降り雨対策の用意もなく、仕方なく事務所に引き返して、一旦待機する。
相方のIさんに電話をかけても繋がらず、ヤキモキしながら雨の通り過ぎるのを待った。やっと小雨になったので出発する、経産省前にいつもより少し遅れて到着すると既にIさんとヨーカンさんが待っていました。
セッティングが終わると、八王子のKさんが決して諦めない「瓦せんべい」の差し入れをしてくれまして、その後金曜日担当のSさんが東京地裁の公判傍聴に来たのでと、その傍聴の前後に座り込みに参加してくれました。(14時頃には座り込み参加者は8名)
16時頃毎週木曜日に、参議院議員会館前で辺野古新基地建設反対で抗議の座り込みをしているメンバーが4名程訪れて(最近までレジェンド斉藤さんも参加されていたとの事)明後日29日に92歳になるという斉藤さんに、花束を贈呈されて、プリンで誕生祝を致しました。斉藤さんは満面の笑顔でとても喜んでおられました。(本日の座り込みに参加者、のべ15名) (Y・R)
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経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その148
FBIがオハイオ州下院議長ら5名を逮捕、原子力発電所の救済で計6000万ドルの賄賂~明日香壽川さん:原発の圧倒的コスト高ゆえの米国で汚職・日本で電力システム改革~
2020年8月23日 木村雅英(経産省前テントひろば)
明日香壽川さん(東北大)のWeb論座の記事「FBIが州下院議長らを逮捕、原発の利権構造を暴く~日本で進行中の電力システム改革は、米国の原発汚職構造の後追いだ」が興味深い。
https://webronza.asahi.com/science/articles/2020080900004.html
<2020年7月21日に、米国でハリウッド映画になりそうな事件が起きた。オハイオ州下院議長を務めるハウスホールダー議員(共和党)など数人が収賄の疑いで米連邦捜査局(FBI)に逮捕された。容疑は、二つの原発を経営する電力会社に補助金として2026年まで毎年1億5000万ドル(約150億円)、合計で約10億ドル(約1000億円)を州民の税金から払うという法案を通した見返りに、その電力会社から6100万ドル(約61億円)の賄賂をもらったというものだ。
この法案は昨年7月、オハイオ州知事が署名したことで効果を持つことになり、原発だけでなく石炭火力発電所にも補助金が支払われるものになっていた。これに対して、FBIは、盗聴やメールの検閲などの1年以上にわたる様々な秘密捜査を行った結果、州の下院議長という大物政治家の逮捕に踏み切った。>
明日香さんは、この収賄の背景に原発の圧倒的なコスト高があり、米国の新しい原発の発電平均コストが新しい風力や太陽光の平均コストのほぼ4倍であり、既存原発の運転コストでも再エネの平均コストに勝てないと断じる。
また、米国でも日本でも原発の存在理由として温暖化対策を方便に使われ、原発が無くても電気は不足しないにも拘らず、経産省が電力システム改革(「容量市場」、「非化石価値取引市場」、「ベースロード電源市場」)を導入して、国民負担で原発と石炭火力を救済しようとしていると指摘している。是非この記事を読んでいただきたい。
なお、日本国内でこのFBI逮捕の報道が少ないが、YAHOOファイナンスがこの収賄事件に関わった電力会社の株価暴落を報じている。
「エナジー・ハーバーとファースト・エナジーが大幅安 オハイオ州下院議長が逮捕」
思い起こされるのが、関電原子力マネー還流問題での稲田朋美衆議院議員(元防衛相)と世耕弘成参議院議員(元経産相)の金品受領問題だ。今、「関電の原発マネー不正還流を告発する会」が関電を大阪地検に告発しているが、大阪地検にもFBIを見習ってしっかり捜査して真実を明らかにし、政治家や経産省の関与も追及してもらいたい。
8月28日(金)9月4日(金)経産省前抗議集会
時間:17時~18時 主催:テントひろば
官邸前抗議行動【反原連】 6時30分~
これについては主催者のブログなどで確認をしてください
8月30日(日) 脱原発青空川柳句会
時間;正午~15時 経産省前ひろば 選者;乱鬼龍
9月3日(木) 「アベ政治を許さない」のポスターを掲げる日
13時:国会正門前にても行います
9・11 経産省前テントひろば 10年目大集会
17時~19時 霞が関・経産省本館正門前
ゲスト発言;鎌田慧・神田香織・河合弘之さん他
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