「思想史講座」のお知らせー11月のご案内
- 2020年 11月 9日
- 催し物案内
- 子安宣邦
*だれでも、いつからでも聴くことのできる思想史講座です。
だれでもというのは、聴いてみようという目的意識をもった人ならだれでもということで、その目的も無く、あるいは別の目的をもって来られる方はお断りいたします。
*コロナ禍はまだ終熄していません。充分に警戒しつつ講座を行いたいと思っています。
*私は『江戸思想史講義』(1998)を出して以降、もっぱら日本近代の諸問題をめぐって語り、著書としても世に問うてきました。その作業も、一昨年来この講座でも語ってきた「明治維新の近代」の完成をもって一応の終止符を打つ時期に来たと思っております。そこで新たな講座は私にとってはおそらく最後の転換を遂げなければならないと思ってきました。私はもう一度「江戸」から近代を見直すことを考えました。もう一度というのは、私はすでに『江戸思想史講義』で最初の試みをしています。したがって今回の作業を私は「第二江戸思想史講義」と呼びます。
*今回の世界的なコロナ禍害はあらためて中国の大きさを再認識させました。これは元凶さがしとしていうのではなく、グローバルな大中国なくしてグローバルな感染の拡大もないことをいっているのです。この中国との関係性もまた新たに始まる思想史講座の重要なテーマであります。江戸とは日本で一番まともに中国思想に真向かった時代です。「第二江戸思想史講義」は「中国問題」を大きな思想動機としてもちます。
*東京・大阪とも新講座として再出発いたします。東京は飯田橋の教室に移ります。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*11月の講座 思想史講座―「第二江戸思想史講義」
*今回は荻生徂徠の「聖人は性に率いて道を造る」という「制作」論の日本近代に及ぼす意味をめぐって考えます。
*大阪教室:懐徳堂研究会
11月21日(土)・13時00分〜15時00分
徂徠「制作」論の成立とその射程
ー荻生徂徠『中庸解』を読む
*資料は当日配布します
参考文献:徂徠「制作」論の意味を考えるに当たっての参考文献 子安『徂徠学講義』岩波書店、2008.丸山眞男『日本政治思想史研究』東京大学出版会、1952,新装版1983。
会場:梅田・アプローズタワー 13階 5・6号室
*東京教室:論語塾・昭和思想史研究会(会場は飯田橋です)
11月28日(土)・13時00分〜15時30分
徂徠「制作」論の成立とその射程
ー荻生徂徠『中庸解』を読む
*資料は当日配布します
参考文献:徂徠「制作」論の意味を考えるに当たっての参考文献 子安『徂徠学講義』岩波書店、2008.丸山眞男『日本政治思想史研究』東京大学出版会、1952,新装版1983。
会場:rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2020.11.7から許可を得て転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/84340817.html
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