本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(287)
- 2020年 12月 24日
- 評論・紹介・意見
- 本間宗究本間裕金融
中国バブルの崩壊
現在の中国は、30年ほど前の日本を彷彿とさせる状況のようにも感じているが、具体的には、戦後の高度経済成長を経たのちに、バブル的な状態となり、その後、長期間の低迷期に入った展開のことである。別の言葉では、「ジャパン・アズ・ナンバーワン」というような「ほめ殺しの状態」に陥った結果として、その後の「バブル崩壊」、また、その裏側に隠されていた「不良債権の処理」の問題に悩まされた状況のことである。
つまり、民間企業や個人から始まった「不良債権の処理」が、その後、「民間の金融機関」、そして、「中央銀行」へと移行していった展開のことだが、現在の中国は、30年前の日本と同様に、「1970年代から始まった高度経済成長」が終焉の時を迎え、「土地バブルなどの崩壊」が始まった段階とも言えるようである。別の言葉では、「資金面での行き詰まり」が発生した状況のようにも思われるが、この点に関して、最も注意すべき点は、やはり、「中国共産党の驕り」だと考えている。
具体的には、「なぜ、中国が、これほどまでの発展を遂げることができたのか?」という点に関して、「他国からの恩恵」を無視し、「自国民の努力だけで達成可能だった」と錯覚している可能性のことである。別の言葉では、「中国共産党の100周年」である「2049年」には、「中国が、世界の覇権国となっている状況」が想定されているようだが、この点については、「典型的な時代錯誤の意見」のようにも感じられるのである。
つまり、現在では、「地球環境の悪化」、そして、「マネー経済の破裂危機」などにより、「従来の価値観」を放棄すべき段階に入っているものと思われるのである。具体的には、「西洋的な唯物論」、あるいは、「利益を優先する経済活動」などのことでもあるが、実際のところ、「現在の状況が続くと、人類は、間もなく、地球から淘汰される段階に差し掛かるのではないか?」とも想定されるのである。
より具体的には、「ウイルス」や「食料危機」などにより、かつての「恐竜」と同様に、「人類が絶滅する可能性」のことだが、現在の中国については、これらの問題を無視しながら、依然として、「帝国主義的な覇権国家」を目指している状況とも感じられるのである。つまり、「軍事力」と「資金力」により、「世界全体を支配しようとする目論見」が存在する可能性のことだが、歴史が教えることは、「驕れるものは久しからず」ということであり、今後の中国については、「不動産バブルの崩壊」をきっかけにして、「長期的な内政問題」に悩まされる可能性が高まってきた状況のようにも感じている。(2020.11.23)
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真言密教の三密加持
弘法大師空海の「真言密教」は、今後、大きな発展を遂げるとともに、さまざまな問題解決のヒントになるものと考えているが、特に、「三密加持」に関しては、内容を理解し、実践した人々が、大きな成果を上げる状況を想定している。ただし、私自身の方法論としては、「護摩行」ではなく、「三昧の境地」を理解することであり、実際には、「エジソン」が指摘する「99%の努力と1%の霊感」を実践することだと考えている。
つまり、「大宇宙の実在と一体になり、秘密の力を得ること」が「三密加持の内容」でもあるが、このことは、「霊感」や「閃き」などの言葉で表されるように、「物事に熱中した時に、誰もが味わう感覚」とも考えられるのである。別の言葉では、ほとんどの人々が、多かれ少なかれ、経験した可能性が指摘できるとともに、この点に関して重要なポイントは、「十住心論」が示す「十段階の心の地位」とも想定されるのである。
より具体的には、問題意識の深さや大きさにより、得られる「秘密の知恵」が違ってくる状況のことである。つまり、「ヤスパースの枢軸論」が指摘するとおりに、数百年前から、「自然科学の発展」が「実体経済の成長」をもたらしたものの、現在では、「社会科学の発展の遅れ」により、「人類が地球から淘汰される可能性」までもが危惧される状況となっているのである。
別の言葉では、「西洋的な唯物論」、あるいは、「数霊(カズタマ)の理解により発展した自然科学」については、「実体経済の約10倍にまで大膨張したマネー経済」が示すとおりに、「2008年前後に限界点に達した可能性」を考えている。そして、その後は、「マネー経済の内部で進展した金融のメルトダウン」により、さまざまなバブルが発生したものと思われるが、現在では、いよいよ、「金融面のホーキング現象」が始まった状況とも想定されるのである。
具体的には、「増刷された紙幣が、実体経済に流れ始めた状況」のことだが、この点に関して、最も注意すべき点は、やはり、「金融界の白血病」という「紙幣がコンピューターネットワークの中を流れることができない状況」だと考えている。そして、この点が理解された時には、「デジタル通貨の完全消滅」という展開も想定されるようだが、この点については、現在、私自身が指摘するだけの状況とも言えるようである。つまり、このことは、典型的な「ブラック・エレファント」、すなわち、「発生する可能性が高く、世の中を大きく変化させる出来事でありながら、ほとんど放置された状況」だと感じている。(2020.11.27)
本間宗究のコラムhttp://www.tender-am.com/column.html より許可を得て転載。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion10403:201224〕
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