謹んで新春のご祝詞を申し上げます
- 2021年 1月 1日
- ちきゅう座からのお知らせ
- ちきゅう座運営委員会
昨年はCOVID-19に振り回された一年でした。
日本政府、特に菅新政権(小池都知事もですが)の対応は後手後手どころか、一方で経済重視政策と言われる「Go To」を進めてコロナを全国にばらまきながら、他方では「ステイホーム」を唱えて自粛を呼びかけるという始末で、国民生活は混乱をきたすばかりです。実際にもコロナ罹患者は増えつづけ、医療崩壊が現実化して深刻な問題になっています。
米大統領選挙ではバイデン勝利、トランプ敗北が決定したようですが、「でたらめなトランプ」を批判するだけで解決するのかどうか。トランプに投票した7400万人の支持者層をどう理解し、どう扱うのか、この点にバイデンの今後がかかっているように思います。最近、ノーム・チョムスキーが「政治にたけたトランプ、無能なバイデン」という皮肉なインタビュ-をしていましたが、レーガン政権(日本では中曽根政権)以来取り続けてきた金持ち優遇、格差拡大の「新自由主義政策」の破綻は目に見えて明らかです。この赤裸々な利潤追求主義=資本主義への批判・対応は今や世界的な大問題だと思います。
ちきゅう座の運営に関しましては、新型コロナの大流行によって、残念ながら「ちきゅう座総会」は中止せざるをえませんでしたし、関連する諸研究集会も中止や延期などになり、散々な一年間だったと思います。
それにもかかわらず、「ちきゅう座」の記事内容はそれなりに充実してきたように思っています。投稿記事の本数は、その時々の事情に左右されますので、あまり気にし過ぎても仕方がないかと思いますが、気がかりな記事内容に関しては少なくとも多少自画自賛できるのではないかと思っています。
新聞やその他のメディア報道で、このところ特に気になるのは、「ニュース」をただ報道していますという程度のアリバイ作りめいた報道姿勢です。
われわれのこのサイトでは、そのような「ニュースの垂れ流し」に止まることを厳に慎みながら、それらのニュースの中身を各専門家の分析・意見、あるいはそれに対する反論も含めての様々なご意見、それらを闘わせながらわれわれ自身の認識をより深めて行くこと、この事を従来以上に追い求めて行こうと考えています。この点にこそわれわれの「使命」があるかと思っています。
今後ともこの点を重視し、互いにより一層の努力をして、更に充実した内容にしていきたいと願っております。
最後に、皆さま、お身体に十分にお気を付けなさって、良い一年をお過ごしになられますよう衷心より祈念いたします。 2021年元旦
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