第9次東北支援トラックに向けての報告
- 2011年 6月 18日
- 評論・紹介・意見
- 東北支援トラック長船青治
皆さま
13~14日と今月24、25、26日の第9次 東北支援トラックにむけて塩見・石橋・小山の4名で
事前に山梨県長坂町の「放射能測定器貸出し47台プロジェクト」 の久松さん、金野さんと会談し福島県から自主避難の支援サポートもしている長野県駒ケ根市のNPOグループとの接触に成功し(なんというべきか久松さんは9条 改憲阻止の会のメンバーであり、金野さんはCMLのメンバーでもあったのですが、)同時に「野菜」の提供にも協力していただけるというので行ってきました。
彼らは、集まったカンパ150万円で今でこそ「放射能測定器の貸 出し」をやるほどのグループになりましたが、それもフランスの会員5000名の「放射能測定」団体・クリラッド (創設はチェルノブイリの時です)と提携しているなんていつのまにかすごいことになっています。
夜は、フランスから来た人たちが福島県内を計測しているビデオを見なが ら「あれ?長船さんが映っている。」などと歓談しながらすごいシーベルトの結果に戦慄していました。
この映像記録を多くの人々に見てもらいたいと思い東京でも近々に「か けこみ亭」なんかでやりたいなあと思いました。
久松さんは友人の山梨大工学部教授と7月に「シンチレーション 方式の放射能測定器(空間線量計測式)の手作り講座」を開催されるそうです。
工作キットはなんと驚きの7000円だそうです。
アルファー波もベーター波もOKだそうです。
ぜひ参加しようと考へています。
この講座ももっと早くに東京や全国でやりたいなあと思いました。
彼ら(久松さん金野さん)はほぼわれわれと同じ時期に被災地(石巻市・南相馬市など)へ入った経緯もあり当初から直接会ったことないのに何となく携帯などで連絡は取り合って いたのですが、どうもCML共同管理人のくすのきさんが昔から八ヶ岳麓の診療所 にアルバイトでよく行っていたのだけどそういう繋がりだったのかと納得したりもしました。
しかし、昨日は、福島第一原発の1~3号機からまとめて黒煙が出ているというウオッチャーからTwitterへ投稿があり、ドイツ気象庁の福島原発からの放射能拡散予測図を見ると
今朝の風向きは非常に悪く東京方面にむかっており、ついに体内にガイガーカウンターを持つ男と化してしまった私は、今朝 から気持ち良いはずのそよ風のなかで重い耳鳴りが鳴りっぱなし状態です。
300キロ圏外に出ればこの耳鳴りがすぐに消えるのだということも昨日と一昨日の行動で分かりました。
昨日、小山さんは中央道での帰路、八王子に入る手前の上野原辺りから 急に喉と鼻と頭がいつもの放射能低線量障害の症状が出たとつらそうな顔をされておられましたが、都内で宿泊されたのですが、今朝の目覚めはどうだったのでしょう。心配です。
さて、すでにマスメデイアでも「緊急支援」から「復興支援」へという 論調でありますが、数日前に政府の災害対策本部の決定から自衛隊員が最後のお米を避難所 に届ける映像がテレビニュースにも流れましたが昨日、Twitterでは早くも避難所のあるところから生鮮食料や野 菜の支援物資のSOSの投稿が眼にとまりました。大変なことになりそうです。
「疎開先ネットワーク・HANAKO」あるいは「全国の疎開先自治体」というHPからわたしは何カ所か電話で問い合わせて見ましたが、500個所で1個所くらいの割合ですが、やっと 罹災証明もなく災害指定自治体以外の東京など漠然とした放射能不安からだけでも自主避難に応える疎開先1年間家賃無料 などで提供の県営アパートなどがあります。
すでに、高知県東洋町など行政によってはかなり積極的に受け入れてい るところもあり、かつ、先進的な阻止の会メンバーの井形さんらは東京脱出を決意されご 家族ですでに疎開実行されています。
さて、本当にわれわれを引き受けてくれる一軒家や神戸・阪神大地震の あと芦屋で家賃無料で募集していたUR賃貸の高級マンション借上げ式公団はもうないのでしょうか?
われわれのなかまでさへ、自治体の無償疎開先に短期収入を見込んだ民 間からの貸家やアパートを提供して国からの税金の還流をあてにする人もいます。
長坂町の清里高原の別荘群でも疎開先にと好意で貸出す人々がいます。
しかし、実情は通常家賃の6万円の半額くらいです。
敷地は150坪もあるにはあるのですが。
もしわれわれが福島県民全員の疎開のお手伝いをわれわれの「東北支援 トラック」で引っ越しの荷物などをわれわれが納得のいく1年間家賃は完全無料でかつ2DKや 3DKなどであっても仕事や二重ローンなど経営者だけでなくサラ金や銀行ローンを抱えたまま動くに動けない見えない鎖を断ち切る ことや東電との災害補償の団体交渉も含めたかたちで疎開先自治体でハローワークと提携したバックアップをすると言うのな らば、彼らの荷物を運ぶことはたしかに支援の一環としてあるべきだと考へます。
22日のわれわれから議題というか行動方針というようなものをまとめる とするならば、こうなります。
第9次東北支援トラックの目的は以下の4つを提起します。
1、「野菜と果物」などの支援物資の搬送
2、避難所または被災者個人へのインターネット支援としてノート
PCの無償配布
3、疎開希望者の支援として疎開先への搬送
4、福島第一原発(東電と政府)に対する直接行動の支援
さて、われわれが当初貸出したノートPCを持って福島から新潟へ 避難されている主婦からモニターメールが届きましたので貼付けておきます。
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長船 様
こんにちは。
先日はパソコンを送っていただきありがとうございます。新潟に避難しております古内です。
おかげさまで、インターネットもみることができ、また、カメラつきのパソコンだったので、離れて暮らす夫ともビデオ通話することができ、子供たちも喜んでおります。
今後ともよろしくお願いいたします。
古内 容子
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〔opinion0512 :110618〕
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