「金曜官邸前抗議」が再スタート 市民が原発再稼働反対を叫ぶ
- 2021年 6月 21日
- 時代をみる
- 原発岩垂 弘金曜官邸前抗議
「原発いらない」「再稼働を許すな」。6月18日(金)夜、東京・霞ヶ関の首相官邸前で、久しぶりに反原発のコールがこだました。これまで9年間にわたって毎週金曜日に首相官邸前で行われてきた首都圏反原発連合(反原連)による「原発再稼働反対!首相官邸前抗議」が今年3月末で休止になったのを受けて、市民有志が「長く続けられてきた金曜官邸前抗議をここで絶やしてしまうのは惜しい。引き続き反原発の声を恒常的に挙げてゆこう」と、月1回の新たな金曜行動を始めた。この夜の行動はその第1回だった。
「原発いらない金曜行動」で、スローガンは「フクシマは終わっていない 放射能汚染水を海へ流すな!」「東海第二原発の再稼働反対!」。主催者は、「原発いらない金曜行動」実行委員会で、落合恵子(作家)、鎌田慧(ルポライター)、神田香織(講談師)、佐高信(評論家)、下山保(パルシステム連合会初代理事長)、武笠紀子(反原発自治体議員・市民連盟)、柳田真(たんぽぽ舎)、乱鬼龍(川柳人)の各氏らの呼びかけで結成された。
行動の会場は、首相官邸前の歩道。開会時間の午後6時半には、プラカードやのぼりを掲げたり、横断幕をもった約450人(主催者発表)が集まった。労組による動員でやってきた集団はみられず、個人や少人数のグループでやってきた人たちだった。ブラカードの文言では「原発ゼロ」「フクシマを忘れるな」「とめよう東海第2原発」といったものが目立った。
行動では、呼びかけ人らがスピーチをしたが、鎌田慧さんは「原発もコロナも何ら根拠を示さないまま『安全・安心』と言って突進している」と菅政権を批判。落合恵子さんは「コロナ、沖縄、原発。これらの問題の根っこは1つ。人権が踏みにじられていることです。これをやめさせなければいけない」「この国は、責任をとるべき人が責任をとらない、謝罪すべき人が謝罪しない。私たちの力で、責任をとらせ、謝罪させましょう」と述べた。
神田香織さんは、コロナ問題に対する政府の対応を「まさに後手後手。有効な手立てを取れないでいる。なのに、オリンピツクをやろう、と言っている。しかも1万人の観客を入れて。これでは1億総玉砕になる」と批判した。
この行動は毎月第3金曜日夜に行われる予定で、次回は7月16日夜。
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