「原発再開、国が責任を持つ」? 海江田大臣の発言に唖然とする
- 2011年 6月 29日
- 交流の広場
- 安東次郎
海江田大臣が「原発の再開について、国が責任を持つ」と発言している。
この発言を聞いて唖然としたのは私だけだろうか。
そもそも福島の原発事故にたいして、原子力行政を所管する経済産業省に責任があるのは自明だが、歴代の経済産業省の大臣、幹部はどのような「責任」の取り方をしたのか。
昔風に言うなら、『切腹してしかるべき』ところだが、だれかが切腹したなどという話は一向に聞かない。
『切腹など野蛮な風習だ』と言われるかもしれない。
しかし「国民が被曝させられ、癌と死の危険に晒されながら、政治家が『無責任』で済む国」は、もっと野蛮ではないか。
日本の政治家の発言には何の信頼性もない、というのが常識だから、いまさら政治家の発言をあげつらうのもなんだが、さすがに無責任な政治家が「国が責任を持つ」というのを聞くと、ハラがたつ。
イッチョウマエの口をきく前に、「原発は安全」といって国民を騙してきた責任をどうとるのか、身を以て示すのが先だ。
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