ドイツのマックスプランク・インスティチュート (Max-Planck-Institut)のスタディー:FFP2-マスク着用でコロナ感染リスクは極小に
- 2021年 12月 19日
- 評論・紹介・意見
- グローガー理恵
ドイツの学術研究機関・マックスプランクク・インスティチュートによるコロナ・マスクのスタディーが公表された。スタディーは、FFP2マスクのコロナ感染防止効果率がきわめて高いことを示していた。
ドイツのメディアTagesschauが、このスタディーについて報道しているので、それを短く概略してご紹介させていただく。記事へのリンク:https://www.tagesschau.de/inland/corona-ffp-masken-101.html
写真:FPP2マスク dronepicr撮影 CC BY 2.0
マックスプランク・インスティチュートのスタディー
FFP2-マスク着用でコロナ感染リスクは極小に
FFP-2マスクは、コロナ感染に対してきわめて高い感染防止効果がある。これが、マックスプランク・インスティチュートのスタディーの結論である。
スタディーは、FFP-2マスクを着用すれば、感染リスクは、ただのパーミル(千分率)の範囲であり、正しく着用されたFFP2マスクが、感染を防ぐのに、いかに効果的であるか、ということを示している。 それに対して、人と人との間隔を充分に保っても (Social Distancing)、マスクをつけない場合には、感染するリスクが100%近くになる。
さらに、健康でワクチン接種を受けていない人が、 感染者と室内で距離を保たずに一緒にいて、20分後に、その人が感染するリスクは、FFP-2マスクを着用していた場合、0.1%のみである。さらに、もしその人がワクチン接種を受けていたのだとしたら、この感染リスク率は、さらに下がる。
マスクを正しくつける
ただし、最大の感染予防の効果を得るためには、マスクを正しくつけなければいけない。ノーズクリップを鼻筋にフィットさせて、すき間がないように、両方の鼻翼(小鼻)をしっかりとカバーするようにする。マスクのつけ方がまずいと、感染リスク率はおよそ4%に上がる
以上
* * * * * * *
【*注】
− FFPとは:”Filtering Facepiece”のことで、FFP2マスクは空気中の粒子を少なくとも94%フィルターする機能がある。米国のN95マスクのフィルター効果とほぼ同じ。
ー マックスプランク・インスティチュート(Max-Planck-Institut)とは: ドイツを代表する学術研究機関で科学の研究に寄与することが義務付けられている。公的財政支援を基盤として研究を推進している。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion11587:211219〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。