「反原発自治体議員・市民連盟が菅首相に要請書を提出」など 地震と原発事故情報 その115
- 2011年 7月 9日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
4つの情報をお知らせします(7月9日)
★1.玄海原発は限界!九州電力東京支社に申し入れ&
抗議アクションやりました(東電前アクション・園良太)
★2.反原発自治体議員・市民連盟が菅首相に要請書を提出
★3.子どもが遊べる「お城」を製作中!…完成間近!
★4.7/7「役立つ反原発基本講座」第3回開かる
★1.玄海原発は限界!九州電力東京支社に申し入れ&
抗議アクションやりました(東電前アクション・園良太)
7月8日(金)、有楽町にある九州電力東京支社に申し入れと抗議アクションを
やりました。玄海原発の再稼働判断はストレステストを経てからになりましたが、
反対の声を上げ続ける重要性は少しも変わっていません。そこで今回の私たちは
いつもの東電本店からすぐ近くでの「九電前アクション!」。14時から「東電前
アクション」と「反原発自治体議員・市民連盟」が申し入れと話し合いを行い、
全国からメールで届いた70通以上の申し入れ文を渡しました。それは本社と関係
会社全てに送ると言っていました。
その際、九電側担当者はやらせメール問題を「電力会社は皆様からの信頼と安
心がベースであり、それを壊したことを謝罪します」と言いました。そこで「一
番信頼と安心を壊すのは原発の維持であることが、福島原発事故で明らかになっ
たのであり、その教訓を活かして原発廃止してほしい」と指摘すると「将来的に
は火力の増加や自然エネルギー推進をしていくとしても、それはまだ量が足りな
く安全不足であるため、現段階で原発は現代社会を支えるエネルギー源であり、
CO2の排出抑制にもなる不可欠だ。だから安全テストがクリアされたら再開す
る」と回答。私たちは「原発無くても電力は足りるし、全然安全ではない。何を
根拠に言うのか」と言ったら「国の安全基準」と言うので「それが壊れたからス
トレステストが必要になったのでは」と伝えると「壊れたとはまだ認識していな
い」と言い、一方的に席を立ってしまいました。九電は国に判断基準を預けるの
ではなく、誠実に回答して欲しいと思います。
その後会社前で玄海原発の廃炉ややらせメール問題の責任を取ることを求めて
アピールやチラシ配りを続け、17時半からは東電抗議を続けてきた仲間、福島デ
モを企画した仲間、福島から避難してきた仲間が多彩なアピールをし、ライブも
展開!約150人の人が集まりました。また有楽町駅前は本当に多くの人が通るの
で、多くの人にアピールできたと思います。
次回の東電前アクションは7月22日(金)17時
JR新橋駅SL広場前に集合です。
この日と次回の詳細は「東電前アクション」ブログをみてください!
http://toudenmaeaction.blogspot.com/
★2.反原発自治体議員・市民連盟が菅首相に要請書を提出
2011年7月7日
内閣総理大臣 菅直人 殿
反原発自治体議員・市民連盟
加盟者一同
要 請 書
九州電力玄海原子力発電所の再稼働に反対する要請
東日本大震災によって東京電力福島第一原子力発電所の事故が引き起こされて
から約4ヶ月を迎えようとしています。地震や津波の発生は避けられませんが、
原発事故は回避できる人災であることは、いまや明白です。これまで、政官財界
は一体となって「原発は安全である。原発なしでは電力を賄えない」と主張し、
学者・専門家を含む反対論者を排斥・無視してきました。改めて述べるまでもな
く、大事故に至らずに済んだ小・中事故はいくつもあり、大惨事に至らなかった
のは僥倖だったに過ぎません。国は今こそ、フクシマの事故が私たちにもたらし
た教訓を肝に銘じ、絶望という名の負の遺産を未来に残さないために、命がけで
日本社会のあり方を見直す決意を以って政治の舵取りをしてもらいたいと思いま
す。その意味で、私たちは、静岡県浜岡原子力発電所の一時停止を首相の英断で
あると歓迎致しました。
ところが、去る6月29日、海江田経産相が佐賀県を訪れ、古川知事と会談、定
期点検で運転を中止している九州電力玄海原子力発電所2号機、3号機の早期再
稼働を求めました。
玄海原発は1号機も含め、福島第一原発と並び称される経済優先で安全性を無
視した危険度最悪の原発です。1988年6月に日本の加圧水型炉で初めて、原子炉
の動脈ともいうべき大口径配管に穴があき高温高圧の蒸気が吹き出すという極め
て重大な事故が発生しましたがこの事故は定期検査を終え運転に入ってわずか1
ヶ月足らずで発生したのです。九州電力は、原子炉格納容器の検出器から放射能
を含んだ一次冷却水が漏れ出していることを察知しておきながら、直ちに原子炉
を停止する措置を取りませんでした。私たちは、このような電力会社の姿勢を決
して許す事はできません。また、原子力安全委員会は国による安全審査の基準と
なる「安全設計審査指針」「耐震設計審査指針」の見直し(完了まで2~3年)に
着手したばかりであり、福島の事故原因の解明もこれからという状況の中で玄海
原発を再稼働させるのは言語道断です。「わが亡きあとに洪水はきたれ」の国策
に他なりません。
人類の未来のために禍根を残さぬよう、英断をお願い致します。
以上
注:このほかに、九州電力社長や、佐賀県知事へも文書を出しています。
★3.子どもが遊べる「お城」を製作中!…完成間近!
いよいよ7月11日(月)14:30~16:30、スペースたんぽぽで、「お母さん(お
父さん)向け保育付き講座」が開催されます。
今、一番心配なのは、子どもたちの食の安全だと思います。
チェルノブイリ原発事故では、被曝のかなりの量は、食べ物からだったとも言わ
れています。
本来なら子どもたちを守るべき政府は、「ただちに影響はない、安全だ」と言う
だけで、もはや全く信用できません。
放射能のこと、食べ物のことを気をつけていくか、いかないかで、この先、子ど
もたちの累積被曝量は大きく変わっていきます。
是非、この講座に参加して、一緒に学んでいきましょう。
今回、たんぽぽ舎では、小さなお子さんを連れたお母さん(お父さん)たちでも
気軽に参加していただけるように、初めての試みとして、保育士と保育スペース
を用意いたします。
お母さん(お父さん)はもちろん、子どもたちにとっても楽しい時間になると思
いますよ。 (N)
「お母さん向け保育付き講座:食品汚染と放射能の基礎知識」
・日時:7月11日(月)14:30~16:30
・講師:原田裕史、鈴木千津子(たんぽぽ舎)
・場所:スペースたんぽぽ
・主催:たんぽぽ舎 資料代:800円
★4.「反原発自治体議員・市民連盟」主催の
7/7役立つ反原発基本講座第3回開かる
「浜岡原発は世界一危険」~防壁は本当に役に立つのか?
○ 連続講座第3回は,もっとも危険と言われている浜岡原発の現状を「浜ネッ
ト」代表の白鳥良香氏から,地震や津波のメカニズム,放射線量問題について,
「劣化ウラン研究会」代表の山崎久隆氏からお話を伺いました。
○ はじめに,白鳥氏の話では,この数ヶ月「浜岡原発を止めよう,廃炉に」の
運動に大きな変化があったそうです。一つ目は,3.11の東日本大震災で福島
原発事故が起き,今まで原発は安全だと信じていた人たちが「白鳥さんの言うと
おりだった」と原発の危険性を認識し始めたことでした。そしてもう一つは,5.
6の菅総理の「浜岡原発の停止」決定で,多くの人が「原発が止まって良かった」
「もう安心だ」と思ったことでした。しかし,菅総理の決定は,中部電力が,津
波対策である防潮堤を完成させる2年間だけであることを忘れてはなりません。
さらに,2年後は,すべての原発を稼働させようという,浜岡原発を緩和剤に使
っているだけなのです。今までの中部電力の津波対策は信用できないと静岡県知
事も言っています。浜岡原発は強固な岩盤の上に立っているという中部電力の発
表は,ずさんな調査結果から生まれています。原発は,停止しても使用済み核燃
料がメルトダウンする危険性があります。原発は石棺にして廃炉にするべきです。
○ 次に,山崎氏は,地震,津波及び放射線量について,詳細なデータを示しな
がら,わかりやすく説明してくれました。山崎氏の話では,福島原発事故は,東
京電力が,もともとの地形を津波に弱い地形に作り替えておきながら,「大津波
だった」と言い訳しています。浜岡原発も然りです。放射能の拡散は,今後,子
供たちをはじめとする人体へどのような影響があるか予想がつきません。使用済
み核燃料が地上に放り出されたら,大量の放射性物質が放出されて想像するだけ
でも恐ろしい状況になります。浜岡原発をはじめ日本の原発は,海の近くにある
ので,ひとたび事故が起こると海を破壊します。
最後に,山崎氏は,廃炉にするためには,新聞,テレビなどマスコミの活用と
近所の人たちに広めること,さらに,地方議会に働きかけて意見書を出させるな
どの行動も必要だと訴えました。
会場は約50名ほどの参加者でしたが,みなさん,熱心にメモを取るなどして,
質問の時間にも積極的に手を挙げて質問する姿が見られ,この問題に対する関心
の高さがうかがわれました。(O子)
◎この内容は、後日(10日後くらい)DVDが作成される予定です。
(1枚送料込み1000円)
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