【NHKに抗議を!BPOに意見を!】「河瀬直美が見つめた東京五輪」に異議あり
- 2022年 1月 8日
- 評論・紹介・意見
- 杉原浩司武器取引反対ネットワーク:NAJAT
2021年12月26日夜に放送され、30日朝に再放送されたNHK BS1スペシャル『河
瀬直美が見つめた東京五輪』。IOC(国際オリンピック委員会)の指名に応じ
て、公式記録映画の監督を引き受けた河瀬直美さんやスタッフによる制作の過
程を追ったドキュメンタリーは、見逃せない問題をはらんでいました。
河瀬直美監督による冒頭の発言
「日本に国際社会からオリンピックを7年前に招致したのは私たち」
「それを喜んだし、ここ数年の状況をみんなは喜んだはずだ」
「これはいまの日本の問題でもある。だからあなたも私も問われる話。私は
そういうふうに描く」
に対して、SNS上で怒りの声が一気に広がり、「#五輪を招致したのは私達では
ありません」というハッシュタグが正月早々トレンド入りしました。河瀬発言
の不当性を告発したツイートは、355万インプレッションを超えています。
さらに、河瀬監督から取材を任された島田角栄氏(「プロの反対派もいる」と
コメント)による取材シーンの中で、登場した謎のおじさんに、「実はお金を
もらって動員されていると打ち明けた」との字幕が入り、「デモは全部上の人
がやる」「予定表もらっている」などと証言している様子が映ったのです。
これは、事実上のデマを視聴者に広め、参加者を侮辱し、その尊厳を踏みにじ
るものであり、絶対にあってはならないフェイク放送です。
とりわけ後者は放置できない大問題です。「五輪反対」だけでなく、すべての
デモや社会運動に対する悪質な攻撃に他なりません。
NHK(制作統括 岩崎大輔、ディレクター 山口洋樹)、島田角栄さん、河瀬直美
さんは説明責任を果たすべきであり、NHKの謝罪と撤回が不可欠です。
◆誰でもできることとして、NHKへの抗議と問い合わせ、BPO(放送倫理・番組
向上機構)に意見を届けることがあります。ぜひ働きかけをお願いします。
【NHKや番組についてのご意見・お問い合わせ】
<メールフォーム>
https://cgi2.nhk.or.jp/css/mailform/mail_form.cgi
(FAX)03-5453-4000 (先に184をつけると非通知に)
(電話)0570-066-066(ナビダイヤル)
【BPOへの意見送付】 ※匿名でもよいそうです。
https://www.bpo.gr.jp/?page_id=1119
【ご参考】
<私の関連ツイートのまとめ>
『河瀬直美が見つめた東京五輪』に異論あり
https://togetter.com/li/1826005
<次々と記事になっています>
【LITERA】
NHKで河瀬直美監督「五輪を招致し喜んだのは私たち」発言に批判殺到!
番組は「五輪反対デモは金で動員」と印象操作(1月6日)
https://lite-ra.com/2022/01/post-6140.html
【Newsweek日本版】
ドラマ『相棒』の脚本家を怒らせた日本のある傾向
(1月5日、「現代ニホン主義の精神史的状況」藤崎剛人)
https://www.newsweekjapan.jp/fujisaki/2022/01/post-30.php
【日刊ゲンダイ】
河瀬直美監督に“ヒトラーの協力者”継承の懸念
「五輪を招致したのは私たち」発言でバッシングの嵐(1月7日)
https://nikkan-gendai.com/articles/view/geino/299594
〔opinion11645:220108〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。