【2022年7月9日(土)から12月25日(日)】東京アートミュージアムより展覧会のご案内
- 2022年 5月 13日
- 催し物案内
- 東京アートミュージアム
東京アートミュージアムより展覧会のご案内です。
弊館では、版画展「 版画の〈うつす〉 」を開催いたします。
つきましてはご取材ご掲載の程よろしくお願い申し上げます。
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版画の〈うつす〉
うつす。漢字では「写す」「映す」「移す」などと表記して、各々で意味が異なります。「写す」は「文書・絵などを元のとおりに書き取る」、「映す」は「反射や投影などによって物の形や姿を他の物の表面に現す」、「移す」は「位置や地位を変える」といった意味で用いられます。しかし、言葉を使おうとすると、どの漢字をあてるべきか迷うことが多々あります。実際には、これらは明確に切り分けられないところがあるのです。それは〈うつすもの〉と〈うつされるもの〉の関係が、微妙なニュアンスの違いをもちながら、多様に絡まりあっているからだと思われます。
美術作品の場合、抽象的であれ具象的であれ、観念的であれ実在的であれ、定着されたあるイメージ(像)が視覚的に伝えられることになります。このイメージを生み出し、定着させる方法はアーティストごとにさまざまであり、それが美術表現の豊かな広がりをつくりだします。〈うつす〉の多様性はこの豊かさに導かれるものと言えます。特に版画技法を用いる表現では、〈うつす〉の多様性はさらなる展開を見せることになります。技法のもたらす制約や版元(プリンター)との関係が表されるイメージにフィードバックされるからです。
本展に出品される五人のアーティストは、いずれも、絵画や彫刻などを手がけてきた作家であり、版画を中心に制作を行ってきたわけではありません。だからこそ、ここでの〈うつす〉の意味はより重層的になります。1枚の版画のなかに見られる〈うつす〉の多様な意味を考えることから、「版画を見ること」と「版画を通して(何かを)見ること」の面白さを発見していただければと思います。
藤井 匡 / 美術評論家、東京造形大学教授
展示作家:
若林 奮 WAKABAYASHI Isamu (1936-2003)
彦坂尚嘉 HIKOSAKA Naoyoshi (1946- )
堀 浩哉 HORI Kosai (1947- )
辰野登恵子 TATSUNO Toeko (1950-2014)
舟越 桂 FUNAKOSHI Katsura (1951- )
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会 期:2022年7月9日(土)から12月25日(日)
開館時間:11時~18時30分(入館18時まで)
休 館 日:月・火・水曜日、夏期休館 8月12日(金) – 14日(日)
入 場 料:一般 500円 / 大高生 400円 / 小中学生 300円
会 場:東京アートミュージアム
主催:東京アートミュージアム
企画:一般財団法人プラザ財団
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若林 奮
彦坂尚嘉
堀 浩哉
辰野登恵子
舟越 桂
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東京アートミュージアム
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