【8月10日(水)】オンライン被ばく学習会/甲状腺がんの被ばく影響を否定する、国連科学委員会報告を問い糾す
- 2022年 7月 31日
- 催し物案内
- 崎山比早子放射線被ばくを学習する会温品 惇一黒川眞一
政府が甲状腺がんの被ばく影響を否定する根拠とされている国連科学委員会(UNSCEAR)2020/21報告の問題点が次々に明らかにされています。
甲状腺線量を推定するためには、大気中の放射性ヨウ素濃度の推定が不可欠です。
UNSCEARはATDMと呼ばれる気象モデルに、福島原発から放出されたプルームの情報を入力し、日時・場所ごとに放射性ヨウ素の濃度を推定したとしています。しかし、UNSCEARが発表した資料の分析から、放射性ヨウ素濃度の過小評価が明らかにされてきました。
7月19~22日、UNSCEARから3名が来日し、この過小評価報告書を宣伝し、市民との「意見交換」を求めました。黒川眞一さん(高エネルギー加速器研究機構 名誉教授)は6月末以来、UNSCEARに4通の公開質問状を送っています。その回答、いわき市での意見交換などを通じて、UNSCEARの放射性ヨウ素濃度推定のデタラメぶりがますます明らかになりました。
また、UNSCEAR 2020/21報告書では「日本人集団には、伝統的に、1日に最大で数万マイクログラムの安定ヨウ素を含有するヨウ素が豊富な食習慣があり、その含有量は世界平均より約2桁高い」などと称して、放射性ヨウ素の取り込み率がICRP基準の半分とされ、甲状腺線量も半分にされています。
福島の小児・青年の尿中ヨウ素濃度は検討委員会が発表しており、世界標準の範囲内です。
崎山比早子さん(高木学校)は、この問題について、UNSCEARや明石真言氏と意見交換されました。
8月10日夜、崎山さん、黒川さんから、UNSCEAR側とのやりとりを踏まえた、生々しいお話を伺いたいと思います。
皆さま、ぜひご参加ください。
放射線被ばくを学習する会 http://anti-hibaku.cocolog-nifty.com/
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