ウクライナ連帯ネットワークに参加を! 侵略戦争への人民の抵抗を貶める言説に断固として否を!
- 2022年 10月 28日
- 交流の広場
- 小塚太
ロシア軍による民間人市民への戦争犯罪が、
いまつぎつぎに明らかになってきています。
しかし一部の人々、
とくに、これまで左派リベラル系の反戦平和運動に関わってきた人たちの中にも
いぜんとして「大国間の代理戦争」「何方もどっち」「ロシアだけ悪者にしても解決しない」
といった言説がいまだ根強く見受けられます。
さらに、ウクライナの現在の状況をかつての日本帝国主義の総力戦体制と同一視するような、
(歴史的無知もふくめた)硬直し視野狭窄におちいった、あきらかに事実関係を見誤った認識すら存在し続けています。
これは倒錯を通り越して、もはや知的道徳的退廃堕落腐敗と痛罵するしかない事態だと判断するしかありません。
このような世の言説を強く憂慮し、明確に棹さし、異議を唱える必要を痛感した有志により、
「ウクライナ連帯ネットワーク」が結成されました。
すでに、さる10月22日に在日ウクライナ人の、オクサーナ・ピスクノーワさんを講師にお招きして、
「戦禍のウクライナからウクライナ人によるウクライナ報告」と題した講演会集会を開催しました。
今後も、集会だけでない行動もふくめて活動を展開していく方向で話し合っています。
これを機に、ウクライナ人民との連帯に関心を持たれている
方々に行動への参加をひろく呼びかけていく予定ですので
その際にはぜひよろしくお願いいたします。
以下、よびかけ文を貼り付けます。
「ウクライナ連帯ネットワーク」に参加を!
プーチンは、いつまで残忍な戦争犯罪を重ねるつもりなのか。国際社会は何故ロシアの蛮行を止められないのか。この侵略戦争によってウクライナの人々はどれだけ戦禍に苦しみ犠牲を払い続けねばならないのか―。問われているのは、私たちの態度であり想像力ではないでしょうか。何よりも大切なのは、ウクライナの自由と尊厳、人命が侵略者によって奪われないようにすることです。「ロシアの占領下で奴隷になりたくない。だからウクライナの自由のためには犠牲を払ってでも戦わざるを得ない」と語る彼ら彼女らの悲壮な決意に胸が痛みます。私たちは自問自答を迫られています。
ロシア軍によるジェノサイド、処刑、拷問、レイプ、強制連行等の残忍な戦争犯罪を目の当たりにして、それを不問に付すような怒りを忘れた傍観者になったり、侵略にさらされているウクライナをバッシングするような卑劣なシニシズムに陥ってはならないのです。独りよがりの大ロシア主義を奉じ核で脅すプーチンの戦争を一刻も早く止めたい。そのためにはロシア軍を敗北させ撤退させる以外にはありません。それができるのは―➀ウクライナの徹底抗戦であり、➁侵略国ロシア内での反戦機運の拡大、➂国際社会のウクライナへの支援と連帯です。このトライアングルが必要であり不可欠です。
とりわけ、ロシアの戦争の主要な資金源(戦費)になっている天然ガスや石油等の輸入をやめさせる
ことが重要です。ところが日本政府や三井・三菱等の商社は、サハリンの開発利権を手放そうとしません。「侵略反対」は口先だけで何という偽善、欺瞞でしょうか。私たちは「サハリンから天然ガスを買うな!」と声を上げる責任があります。
草の根からの国際的な連帯を十分に示すことができていない現状を自覚し、私たちはロシアの「侵略・併合に反対」、ウクライナの「抵抗を支持する」という立場を明確にするとともに、何よりも軛を断ち自由と尊厳のために戦う屈せざる者「ウクライナに栄光あれ!」―と、敬意と連帯を表すための運動を創り出したいと思います。皆さんに「ウクライナ連帯ネットワーク」(SUN)への参加を呼びかけます。
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