【1月14日(土)~3月26日(日)】東京アートミュージアムより展覧会のご案内です。/掛井 五郎 展「 哀歌 」
- 2022年 11月 20日
- 催し物案内
- 東京アートミュージアム
弊館では 掛井 五郎 展「哀歌」 を開催致します。
つきましてはご取材ご掲載の程よろしくお願い申し上げます。
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掛井 五郎 展「 哀歌 」
会 期:2023年1月14日(土)- 3月26日(日)
開館時間:11時~18時30分(入館18時まで)
開 館 日:木・金・土・日曜日
入 場 料:一般 500円 / 大高生 400円 / 小中学生 300円
会 場:東京アートミュージアム
主催:東京アートミュージアム
企画:一般財団法人プラザ財団
協力:一般財団法人掛井五郎財団
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掛井五郎 哀歌
神の前で 神と共に 神なしで生きる (神学者ボンへッファーの言葉)
掛井五郎(1930-2021)は、1950年代から晩年にいたるまで、日本の彫刻界の
第一線で活躍を続けてきました。その作品はブロンズによる人間像を中心とした
ものですが、大胆なデフォルメが加えられた独特なもので、一見しただけで掛井の
作品だとわかる個性を備えています。それらは、ときにユーモラスでありながらも、
見る者に「人間とはなにか」を問いかけるものとなっています。
本展は2008年に制作された三つの画巻《哀歌》《ヨハネ黙示録》《ノアの箱舟》
を中心とした構成となります。いずれも20メートルを超える長大なサイズですが、
感情のほとばしりに任せるように一気呵成に描き上げられています。掛井の彫刻
作品にもよく登場するような、大胆なデフォルメによる人間の姿と、その間に書き
記される言葉(物語)とが一体となって、見る者の胸に迫ってくるものとなって
います。
これらの主題は、いずれも、キリスト教に由来するものですが、これらの作品の
意味はそこに限定されるものではありません。彫刻作品についても、とくに初期
には、キリスト教に由来するタイトルをもつものも多くつくられてきましたが、
作者の主眼は、それを通じて、人間という存在の本質を問うことにあるように
思われます。
その意味では、ロダンの受容に端を発して、日本近代彫刻史のなかで形成されて
きた「ヒューマニズムの系譜」に連なるものといえます。
三つの画巻は、長大であることから、これまでは部分的に展示されたことしか
ありませんでした。本展では《哀歌》の28メートル近い画面のすべてを展示します。
また、《ヨハネ黙示録》と《ノアの箱舟》を部分的に展示するほか、同時期の
デッサンや彫刻小品なども紹介します。
藤井 匡 / 美術評論家、東京造形大学教授
《哀歌》 巻物 2008年
略歴:
掛井五郎(KAKEI Goro)
1930年 6月 5日静岡市音羽町に生まれる
1949年 木内克に出会い、師事する
東京藝術大学彫刻科入学
1953年 東京藝術大学彫刻科卒業
1955年 東京藝術大学彫刻専攻科修了
9月 、東京藝術大学彫刻科副助手 となる (~ ’58年 )
1957年 第21回新制作協会展に「受胎告知」を初出品。新作家賞を受賞
1958年 成澤芙美と結婚
1961年 新制作協会彫刻部会員になる
1962年 青山学院女子短期大学に勤務
1968年 メキシコ、ベラクルス大学の客員教授になる (~’70年)
1976年 「バンザイ・ヒル」で第7回中川悌二郎賞最優秀賞を受賞
1981年 「蝶」で第2回高村光太郎賞最優秀賞を受賞
1987年 青山学院在外研修でパリ滞在
1991年 群馬県桐生市にアトリエを移す
1992年 「立つ」で第23回中川悌二郎賞を受賞
2001年 新制作協会を退会
2017年 一般財団法人掛井五郎財団を設立
2021年 11月 22日 死去、享年 91歳
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