ジャニス・ジョプリンのSummertimeをこえられない現代日本
- 2011年 8月 3日
- 評論・紹介・意見
- 大木 保
哀しいだけの嘘の歌詞を口にするほかない子守唄が絶望の深さをのぞかせる。
国民大衆に「節電」キャンペーンをする前に、
テレビ放送を半減し、テレビ販売も自粛したらいい。
(「地デジ」恐喝セールでしこたま儲けたんだから一服してもいいですよね。)
またどうでもいいサマータイムを実行する前に、
ジャニス・ジョプリンの「サマータイム」を耳をかっぽじって聴いてみることです。
いや、かなり強引でしたね。
西田敏行さんをつかった全国自治体と総務省天下り先が待ちうけるサマージャンボ宝くじ。
金欠の大衆から、なけなしのゼニをまきあげるのは貧困ビジネス詐欺師のすることです。
市販薬なみに「買ってもまず当たらない三億円」って注意広告を義務づけるのがいい。
なんだか今日は虫の居どころがわるいのか、
いつにもまして前がかりではじまりましたね。
まあ、この暑さのせいにしておきましょう。
それにしても、また「Summertime」の季節がきました。
べつに いつ聴いたっていいんですが、
わたしのブログでは きまっていまごろ、
ジャニス・ジョプリンが登場することになっています。
– Summertime –
夏になれば 暮らしは楽になる
魚は跳ね 綿(わた)がみのる
父さんはお金持ちで
母さんは美しい
だから坊や 泣かないで —
こんなふうに 嘘ばっかりのやるせない歌詞を、
ジャニスは、これ以上ない はげしいビートで、
これ以上ない 哀しみをたたえて
これ以上ないほど 切実に
おそらく自分という Babyに、
そしておおくのものの 壮絶な孤独に
その 絶望に むかうように
ただ 魂をこめ、声をしぼって
慟哭するほか すべがなかった。
Baby No! No! No! Crying ・・・
被災地東北H市のAさん
いまは ただ
ジャニスのSummertime におんぶされるように
「生まれてきた悔恨」の 背なかを
ねむりに さそうように
たたいてあげてみてください
なお、昨年のブログ(7月25日)は 「ジャニス・ジョプリンのサマータイムを聴け!」です。(参照まで)
(ブログ・心理カウンセラーがゆく!http://blog.goo.ne.jp/5tetsuより 転載.)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://www.chikyuza.net/
〔opinion0577 :110803〕
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