経産省前脱原発テント座り込み日誌3月2日版
- 2023年 3月 6日
- 時代をみる
- 木村雅英経産省前テントひろば
経産省前テントひろば、脱原発テント設置日(2011年9月11日)から1807日目(2016年8月21日)にテント強制撤去。2023年3月2日は、座り込み4,191日目。これは、マハトマ・ガンディー「非暴力、不服従」の実践です。
◎ 静岡から送られたバナーが素敵だ 2月24日(金)
今日は「午後から天気が崩れる」という天気予報だが、せめて座り込みしている最中は降らないでほしい。午後6時からは、日比谷野音でウクライナ問題での集会があるそうだ。丁度1年前にロシアがウクライナに侵攻したことに抗議する集会だ。
午後2時過ぎに私がトイレに行っている最中に、川田龍平氏がKさんを訪ねてやってきたそうだ。たまたま、Kさんの到着前だったので会うことがかなわなかったが、忙しい時間を割いてやってきたのに残念でならない。
ここのところ、以前と比べると暖かくなってきた。ホカロンなど使わなくても、寒さをしのげるようになってきた。昨秋、静岡の駿府公園で開かれた脱原発の集会に展示された鍋田さんの「ひまわりの絵」の新作が届けられたそうで,早速取りつけてみた。2枚とも座り込みの椅子の後ろに取り付けた。ひまわりと太陽そしてNO
NUKESの文字がきれいにデザイン化されている。道行く人々に訴えかけているようだ。「脱原発の実現を一日も早く‼」
右翼街宣車が今日も大音量で、がなり立てている、ロシアのウクライナ侵攻に抗議の街宣のようだ。右翼の人々はゼレンスキーに対して好意的なようだが、私はロシアやウクライナの労働者民衆の命が奪われるのに反対である。軍服をまとっているけれど、兵士たちも我が家に帰れば労働者であり、市民の場合が多い。ロシアやウクライナの人々が一日も早く戦争の惨禍から解放されることを願う。(S・S)
◎ 東電が汚染水海洋投棄キャンペーンを東京駅で! 2月24日 (金)
午後3時に到着。写真をとってtwitterで呟く。午後5時から経産省抗議行動。まず「老朽原発うごかすな!実行委員会」のリーフレット<岸田政権の「原発依存社会」への暴走にNO!を>を紹介し、配布。このリーフの文言から脱原発コール、老朽原発うごかすな・核のゴミ増やすな・再稼働反対・運転延長反対・命を守れ・地球を守れ・未来を守れ…とコール。
続いて、K・Mから経産省に取り込まれた原子力規制委員会が批判を浴び、岸田政権も炉規法他の「束ね法案」の閣議決定を延期する中で、規制委で同法改訂を具体的に検討する「第1回高経年化した発電用原子炉の安全規制に関する検討チーム」が開催されたことを報告。続いて、「東電と共に脱原発をめざす会」における東電との質疑からのK・M拙文<東電は「原子力改革」でなく「原子力離れ」を!~「東電と共に脱原発をめざす会」で東電が明かす本音、隠す真実~>を紹介し、東電のこの12年間の行動を批判、特に東電が今東京駅の中央口周辺通路に掲示している汚染水垂れ流しキャンペーンを糾弾した。
続いて、Moさんが広島市中央図書館の建て替えと「はだしのゲン」の教材外しを批判し、原爆被爆・福島原発事故を無かったことにしようとする政治を糾弾し、「座込め、ここへ」と「水に流すな」を歌う。Mさんが、3.11を前にして2.24(ウクライナ侵攻)を迎え、私たちがどうやって春を見出すか、原発に関して市民の意識と国会での野党議員の質問などから、何ら科学的根拠もない原発政策転換が動き出すことを危惧し、多くの問題についてしっかり闘う、例えば東電の電気料金値上げに対する不買などの有効な闘いなど、陣地戦などいろいろな闘いを考えてやっていこう、12年を迎えての3,11以降の闘い方を創り出していこう。
新たに静岡で造られ掲げられている<NO-WAR、NO-NUKES>横断幕を紹介、「原発ゼロ・再エネ100の会」が本日の朝にGX推進・政策転換の問題点を追求した。Yさんが、3月1日の大間原発裁判と報告集会と小倉志郎さんの講演会「原発を並べて自衛戦争はできない」の案内。雨が降り出した中で、Raさんが1年経過したウクライナで停戦の話が出ないことを憂い、「原発・原爆ゆるせんべい」を紹介し、原発が終わっている中で原発を動かす可笑しさ、他の問題も歴史転換点である、我々の力が弱いが何とか前進しよう、知恵と工夫を!
K・Mから本格焼酎「脱原発:no-nukes」販売の前宣伝を紹介(テントニュース)、脱原発を訴えるコールで終了。片付けのあと、雨が強くなる中、さようなら原発の日比谷公園集会に参加した。(K・M)
◎ 岸田政権の「原発回帰」に怒り 2月25日 (土)
曇り空で、冷たい強い風が吹き、とても寒かった。太陽のありがたさを身に沁みて感じる一日でした。
Ogさんさんがお休みで、寂しいスタートでしたが、しばらくして東京西部ユニオンのお二人が来てくれ、三里塚のことなど話が弾んで良かったです。藤原節男さんが「車で通りがかったから」と寄って、しばらく話して帰った。岸田政権の原発回帰やめて欲しいと願うばかり。(I.K)
◎ 風が強いので結構寒い日だった 2月26日(日)
今日は絶好の晴天でしたが、風が強くて夕方からは寒くなり、ガタガタ震えていました。今日は日曜担当で、病気でお休み中だった上村さんが来てくれて、座り込み後、事務所で、さまざまな社会問題について、おしゃべりできて有意義でした。
https://twitter.com/keroppu8649/status/1629686569874636800/photo/1
快晴、文字どおりの青空川柳句会になりました。暖かい日差しの下人数が増えつつあります。参加賞のお菓子ももらいました。風が強くて横断幕が広げられず、(倒れてしまうので)下げています。(はしゆき)
◎ 2月26日(日)12時より脱原発青空テント川柳句会が開かれた
冷たい風が強く吹いた1日でしたが、明るい陽射しのもと7名が参加しました。選者は乱鬼龍氏、席題は「信じる」「気付く」14時30分投句締切、14時40分より入選者の発表、披講となりました。
選者により入選句が読み上げられ、入選者へどら焼き、ひなあられ、(原発許)せんべい、川柳マガジン、Big
Issueなど様々な景品が手渡されました。
入選句は以下の通りです。
「信じる」の特選
・信じるな 不安をあおる 国カルト - ふ64
「信じる」の秀句
・信じてる ゲンは不屈の 名作だ - 金狼と月
・信じます 原発事故れば 世の終わり - 原子力ガリレオ
・だまされた 人に罪あり 大戦後 - 芒野
・汚染水 信ずる漁民 一人も無し - 海の民
・自民党 信じるあなたが 悪いのよ - 水蓮仏
「気付く」の特選
・ウソだらけ 情報選ぶ 手間が増え - 芒野
「気付く」の秀句
・気付いたら 原発回帰を 言う政府 - 原子力ガリレオ
・処理水と 言い換えしても 汚染水 - 芒野
・あらためて ゲンが脅威と 気付かされ - 金狼と月
・気が付けば 日本は再エネ 後進国 - ふ64
・気付かせず 戦争準備 そっとやる - 水蓮仏
次回の脱原発青空テント川柳句会は、3月26日(日)12時より開催いたします。句会の後、日比谷公園にてお花見懇親会を予定しています。
是非ご参加ください。(S.E.)
◎ 福島出身と思われる方が訪れて 2月27日(月)
座り込み準備を始めて間もなく、中国のテレビ局のプロデューサーが来て「福島原発事故から12年になるのでドキュメンタリー番組を製作しようとしている。福島から避難している人を紹介してもらいたい」と言われた。私は知らないので、知っている人は紹介してやってほしい。我々の活動はよく知っていて㈮の経産省前や官邸前の抗議集会を取材して来ているので、その時は取材への協力よろしくお願いします。
午後1時頃、男の人がやってきて「あなたは(福島県)相馬の出身か?」と聞かれた。我々が休みなく抗議行動をしているのは前から知っているようで、我々が福島県からやってきて抗議行動をしているのだと思っていたようだ。テントニュースをお渡ししながら、昔は来ていたが、今は福島現地で活動していて我々とは密に連絡を取っていることなどを説明した。彼は言わなかったが、福島県出身で我々に親近感を感じていたのだと思います。これからも時々訪ねてくれるでしょう。(保)
◎3月10日(金)4時からの集会に参加を 2月28日(火)
2月最後の座り込み。経産省正門前には、正門右側に桜の巨木があり、3月中旬には花が見られる。正門左側の巨木は、種類は不詳だが、枝先端に白い花(の蕾)らしきものが幾つも咲き始めていた。今日は経産省本館のビルから吹き返してくる北風もなく、大きな「NO nukes」の絵が描かれたバナーを拡げ、その前で落ち着いてワイシャツ一枚で座っていられる陽気になった。
原発事故から12年経って、今年も3月を迎えようとしている。テントひろばは、3・10(金)午後4時から、いつもの抗議集会の時間を早めて、午後6時まで2時間の集会を予定している。参加者の皆さんには、添付のようなカラー印刷した「本格焼酎『脱原発』販売開始」のチラシを配布しようと考えている。友人を誘って集会に参加しよう。(EO)
◎ 近く売り出す脱原発焼酎の話をした 3月1日(水)
今日は暖かい。セッティングの時はカーディガンも脱いだ。バナーの「放射能汚染水海に流すな」は大きなものに替わり、ひまわりバナーも新しいものに替わった。セットが終わったころ、Yさんが来てくれる。カンパも下さり、ずっと座り込みに参加。
本日は午後、大間原発建設差止函館訴訟がある。Aさん、Tさんが来られる。暖かい日なので、Okさんが久しぶりに座り込みに参加。いろいろと、この間のことなどを話す。座り込み者全員と話す。Yさんが「通りかかったので」と寄ってくださり、カンパを入れてすぐ帰られた。
原子力規制庁から倉田さんが回って来られた。倉田さんは横浜で連日のように行動していて、横浜港の在日米軍基地問題を演説された。岸田自公政権の戦争政策は本当にあくどい。大賀さんが大間訴訟の傍聴に参加する前に寄られて、3月10日のテント集会の時に売り出す「脱原発」のお酒のラベルついて話す。(T・I)
◎ 穏やかな座り込みだった 3月2日(木)
座り込み当初は、暖かだったが、13時半を過ぎると雲が出てきて、強風が吹いて来て、急に寒くなり、慌ててコートを着た。14時前に日比谷公園の方から、国会に向かう全労連のデモ隊が、「原発反対」「大軍拡反対」「最低賃金を上げろ」等のコールを上げながら通り過ぎて行った。
このところ、木曜日当番の長老Smさんが、お休みだったので、電話をおかけし、体調等をお聞きしましたら、お元気な声で、返事がありまして、ホッと致しました。「もう少し暖かくなったら、座り込みの時間は、ともかく行きますので、皆様によろしくお伝え下さい」とのことでした。 (Y・R)
====投稿====
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その202
原子力基本法を原子力推進法に改悪するな!
~GX(Genpatus大転換)の束ね法で「国が原発推進」、事業者の責任は?~
2023年3月2日 木村雅英(経産省前テントひろば)
原子力規制委員会が経産省に取り込まれ、石渡明委員が炉規法改訂に反対したにも拘らず、去る2月28日(火)朝に、岸田政権がGX推進のために5つの法律(原子力基本法、電気事業法、原子炉等規制法(炉規法)、再処理等拠出金法、再生可能エネルギー特別措置法)を束ねて国会に提出することを閣議決定した。
ところが、ほとんど報道されてこなかった原子力基本法の改訂案がひどく、新たな沢山の文言が追加され、事業者の負担を軽くして国が原発推進することを規定し、原子力基本法が原子力推進法に様変わりしようとしている。以前に「我が国の安全保障に資すること」を滑り込ませた官僚たちが自公政権とともに、次の条文を含む驚くべき原発推進法案を出したのだ。
【国の責務】
(第二条の二)
国は、エネルギーとしての原子力利用に当たっては、原子力発電を電源の選択肢の一つとして活用することによる電気の安定供給の確保、我が国における脱炭素社会の実現に向けた発電事業における非化石エネルギー源の利用の促進及びエネルギーの供給に係る自律性の向上に資することができるよう、必要な措置を講ずる責務を有する。
2 国は、エネルギーとしての原子力利用に当たっては、原子力施設の安全性の向上に不断に取り組むこと等によりその安全性を確保することを前提として、原子力事故による災害の防止に関し万全の措置を講じつつ、原子力施設が立地する地域の住民をはじめとする国民の原子力発電に対する信頼を確保し、その理解を得るために必要な取組及び地域振興その他の原子力施設が立地する地域の課題の解決に向けた取組を推進する責務を有する。
(第二条の三)
国は、原子力発電を適切に活用することができるよう、原子力施設の安全性を確保することを前提としつつ、次に掲げる施策その他の必要な施策を講ずるものとする。
一 原子力発電に係る高度な技術の維持及び開発を促進し、人材の育成、産業基盤を維持
二 研究及び開発に取り組む事業者の関係者の相互の連携並びに国際的な連携を強化
三 原子力事業者が原子力施設の安全性を確保するために必要な投資を行うことその他の安定的にその事業を行うことができる事業環境を整備
四 原子力発電における使用済燃料の再処理等の実施及び廃炉の推進に関する法律、再処理等、同使用済燃料に係るその貯蔵能力の増加その他の対策及び廃止措置の円滑かつ着実な実施を図るための関係地方公共団体との調整その他の必要な施策
五 最終処分に関する国民の理解を促進するための施策、地方公共団体その他の関係者に対する主体的な働き掛け、…その他の最終処分の円滑かつ着実な実施を図るために必要な施策…。
【事業者の責務】
(第二条の四)原子力事業者は、エネルギーとしての原子力利用に当たっては、…原子力事故に対処するための防災の態勢を充実強化するために必要な措置を講ずる責務を有する。
2 原子力事業者は、原子力施設が立地する地域の原子力発電に対する信頼を確保し、…、原子力施設が立地する地域の課題の解決に向けた取組に協力する責務を有する。
皆さん、あきれませんか。原発推進の負の遺産をすべて国の責務にし、事業者の負担をできるだけ軽くして、原発推進を図ろうとしている。懲りずに、またまた「国策民営」原発推進法だ。
3.11事故後に原発稼働は40年まで例外的に20年延長可能と定めた炉規法の規定を電気事業法に持って行き、原発の審査・検査による停止期間を老朽化にカウントしないことも大問題である。しかし、束ね法として原子力基本法を原子力推進法にしてしまう経産省・内閣官房を許してはいけない。岸田政権が閣議決定した第六次エネ計の「可能な限り原発依存度を低減する」はどこへ行ったのか? 何としても法案成立を止めねばならない。
=====デモ・集会のおしらせ====
★3月8日(水)原子力規制委員会前 12:00~13:00
★ 3月10日(金)3.11福島原発事故から12年・経産省前抗議行動
~福島は終わっていない、汚染水を海に流すな、岸田原子力推進政策糾弾~
・日時:3月10日(金)16時~18時
・場所:経産省本館前
・主催:経産省前テントひろば
多彩な発言などが用意されています。是非参加を!
★ 3月11日 (土) 福島第一原発大惨事から12年
第114回東電本店合同抗議」放射能汚染水を海へ捨てるな!
東電は2200億円の原電支援をするな!
東電は福島第一原発事故の責任をとれ!
・場 所:東電本店前
・時間: 13:30~15:00
★3月11日(土)第56回日本原電本店抗議行動 とめよう!東海第二原発 20年運転延長反対2024年9月の再稼働はゆるさない!
茨城県東海第二原発の再稼働工事を止めよ!
・日 時:3月11日(土) 16:00より17:30
・場 所:日本原電本店前(住友不動産秋葉原北ビル 台東区上野5-2-1)
JR秋葉原駅より5分、銀座線末広町駅4番出口より4分
※北ビルです!南ビルではありません!
・主 催:「とめよう!東海第二原発首都圏連絡会」 TEL 070-6650-5549
・協 力:「再稼働阻止全国ネットワーク」
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔eye5030:230306〕
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