つくろい通信 第5号(6月22日発行)
- 2023年 7月 2日
- 交流の広場
▼今号の目次▼
★1.ハウジングファースト型支援への取材が相次いでいます
★2.難民・移民とともに生きる社会の実現を!
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★1.ハウジングファースト型支援への取材が相次いでいます
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つくろい東京ファンドは、東京・池袋を中心にホームレス支援活動を続けているNPO法人TENOHASIや、ゆうりんクリニック(精神科・内科)などとともに東京都内でハウジングファースト型の居住支援を進めてきました。
ハウジングファーストとは、生活困窮者の支援において「安定した住まいの確保」を最優先にする支援アプローチです。
ハウジングファースト型支援に対する社会の関心は高まっており、先日は企業の社会貢献を推進している「日本フィランソロピー協会」の機関誌で、ハウジングファーストをテーマにしたインタビューをしていただきました。
記事では、稲葉が1990年代の路上生活者支援活動から2014年に<つくろい>を立ち上げてハウジングファースト型の居住支援を始めるに至った経緯、その後の活動の進展について語っています。
「まずは住まいを最優先」 ―見えない貧困の拡大を食い止めるハウジングファースト(『フィランソロピー』2023年6月号)
https://www.philanthropy.or.jp/mobile/interview/202306a/
6月19日の読売新聞でも、ハウジングファーストの取り組みについての記事が掲載されました(こちらの記事は有料会員限定です)。
[安心の設計]生活困窮者へ個室提供…集団生活が苦手でも安心
https://www.yomiuri.co.jp/life/20230618-OYT8T50049/
読売の記事では、「安心できる住まいを確保した上で、その後のことを考える支援手法の根幹には、その人の自己決定権を尊重したいという思いがある。公的支援のスタンダードにしていくべきだ」という稲葉のコメントも出ています。また、東京都や川崎市が小規模ながら生活困窮者への個室提供を始めていることについても紹介されていました。
また、5月に惜しまれながらも休刊となった「週刊朝日」の最終号では、私たちの活動をいつも応援してくれているライターの和田靜香さんが、<つくろい>の事務所がある中野区沼袋をテーマにしたエッセイを発表しています。
<つくろい>スタッフもほぼ全員、取材協力をしており、各スタッフの普段の働きぶりがよくわかる内容になっています。
和田さんの記事はネット版でも無料で全文が読めますので、ぜひご覧ください。
だから沼袋 2023年5月、「これといったものがない」東京都中野区沼袋のスケッチ(和田靜香)
https://dot.asahi.com/wa/2023060600057.html
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★2.難民・移民とともに生きる社会の実現を!
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6月9日、入管法の改定案(政府案)が参議院で可決・成立しました。難民申請中でも外国人の送還を可能にする条文は、一年後から効力を持つことになります。
私たちはこの間、さまざまな外国人支援団体や困窮者支援団体などと共に「入管法改悪反対」の運動に取り組んできました。
6月5日夜、国会前で開催された「入管法改悪の強行採決に反対する大集会」では、スタッフの小林美穂子がスピーチを行いました。
排除でも管理でもなく、共生の道を求めます~入管法改悪反対!国会前大集会 小林美穂子スピーチ
https://tsukuroi.tokyo/2023/06/06/1956/
市民社会や国際社会の声を無視して入管法改悪が強行されたことに強く抗議するとともに、引き続き、外国人困窮者支援の現場から声をあげ、多くの人たちとともに「難民・移民とともに生きる社会」の実現をめざしていきたいと決意しています。
5月20日には練馬で3回目となる「難民・移民フェス」が開催され、<つくろい>もスリランカのカレーとチュニジアの「ブリック」のブースを出店しました。どちらも大人気で、すぐに売り切れになってしまいました。
「難民・移民フェス」の当日の様子はNHKハートネットが詳しい報告記事をアップしてくれています。
難民・移民フェス 入管法改正審議の裏側で ~ おいしい・たのしいから隣人へ – 記事 | NHK ハートネット
https://www.nhk.or.jp/heart-net/article/812/
また、NHKでは6月24日(土)からドラマ『やさしい猫』(全5話)が放映される予定です。
中島京子さんの原作『やさしい猫』は、非人道的な日本の入管行政に立ち向かう家族や支援者の奮闘、地域の人々とのつながりを描いた名作で、私(稲葉)もずっと映像化を望んできました。
NHK土曜ドラマ『やさしい猫』 6月24日(土)放送開始
みんなで見て、応援をしていきたいと思います。
外国人困窮者支援活動の現状については、スタッフの大澤優真が「民医連新聞」や自身のサイトで報告をしているので、そちらも合わせてご覧ください。
民医連新聞:ともに生きる仲間として―非正規滞在の移民・難民たち(大澤優真)
ともに生きる仲間として―非正規滞在の移民・難民たち 第4回 入管法改定案は移民・難民の「いのち・健康」を救わない 文:大澤 優真
ともに生きる仲間として―非正規滞在の移民・難民たち 第5回 末期がん、自殺未遂…「生きていけない」仮放免者たち 文:大澤 優真
オーゴト日記(大澤優真 個人サイト)
https://yumaosawa.com/
今後は毎週木曜日に開催している「カフェ潮の路」でも、難民の方に作っていただいた各国の料理を提供し、交流の輪を広げていく予定です。ぜひご注目ください。
カフェ潮の路
https://tsukuroi.tokyo/ibasho/
毎度毎度のお願いで恐縮ですが、私たちの生活困窮者支援活動へのご支援、ご注目をお願い申し上げます。
つくろい東京ファンドへのご寄付は、こちらのページをご覧ください。
つくろい東京ファンドのサポーターになりませんか?
https://tsukuroi.tokyo/donation/
ご寄付は、クレジットカード、口座からの自動振替、口座への振り込み等で可能です。
マンスリーサポーターも募集しておりますので、ぜひご検討ください。
活動資金を集めるためのYahoo!ネット募金での寄付キャンペーンも継続しています。
こちらはTポイントも活用できますので、ぜひご協力ください。
コロナ禍で「今夜、行き場のない人」をだれひとり路頭に迷わせないために(つくろい東京ファンド) – Yahoo!ネット募金
https://donation.yahoo.co.jp/detail/5320001/
支援物資のご寄付については、下記のページをご覧ください。
【物品寄付のお願い】国籍を問わない困窮者支援活動にご協力ください
https://tsukuroi.tokyo/2023/03/13/1890/
「セーフティネットのほころびを修繕する」取り組みにご参加いただけるとありがたいです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
【発行元】
一般社団法人つくろい東京ファンド(代表理事:稲葉剛)
〒165-0025 東京都中野区沼袋1-9-5
団体サイト:https://tsukuroi.tokyo/
Twitter:https://twitter.com/tsukuroitokyo
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