8月30日、都教委糾弾ビラまきに御参加を!
- 2011年 8月 26日
- 催し物案内
- 増田都子
月末恒例件名ビラまきを,今月は30日(火)、8:00~9:00、都庁第2庁舎前で行います。いくらか涼しくはなってきましたが、まだまだ暑い中、朝早くて恐縮ですが、御都合のつく方は協力お願いします!
ビラの一面は「8・9都庁で平和学習集会」で決議した「都立学校の中学生用社会科教科書の採択撤回とやり直しを」という育鵬社・自由社教科書採択に抗議し、やり直しを求める要請文です。これは、先日、ご紹介しましたので、以下、もう一面をご紹介します。作成者は東京都学校ユニオン副委員長の田畑和子さんです。彼女は、校長のねつ造した理由で都教委から再雇用を拒否され、16年闘っています。
<教員にストレスを与え続ける張本人
都教委よ、ストレス検査を中止せよ!>
● 精神疾患が、全国一の東京都!
文科省によると09年の全国の教員の精神疾患による休職者数は5458人、そのうち東京都は532人で9,7%を占める。東京都の教員全体に占める精神疾患の割合も0,92%で全国平均0.6%の1.5倍にのぼる。また、東京都の休職者786人の内訳は、精神疾患532人、その他が254人で、精神疾患が体の病の2倍以上という異常な値を示している。
都教委は、不名誉のためか、全教員6万人に今年度から「ストレス検査」の本格実施を決定した。しかし、これで精神疾患の予防・早期発見ができるとでも思っているのか?
● 反省なき都教委
対策を立てるには、まずその原因を考察する必要がある。都教委は、これを家庭のせいにしてしまった。曰く「共働きや核家族が増えて学校に育児を依存するあまり、教員に過剰な要求をする親が増えた影響ではないか。」 (朝日記事)
なんと都合のいい言葉であろう。都教委に責任はないというのである。こういう恥知らずな都教委の存在そのものが、心を病む教員の増加の要因になっているのである。ストレス検査実施の報を聞いたある教師は、「何言ってやんでえ!ストレスを作ったのは、てめえら都教委じゃねえか!」と叫びたくなったという。これが教員の偽らざる心境であろう。
● 都教委の数々の愚策を廃止せよ!
都教委が東京都の教員から奪ったのは、人間にとって一番重要な「精神の自由」である。押しつけたのは「管理強化」「人事考課」「ピラミッド型職階制」「上意下達」「『君が代』強制」「職員会議採決禁止」「パソコンによる教員ひとりひとりの都教委管理」「民主教育授業への介入」等々、教育をつかさどる教諭の権限を認めない愚策であった。
教師は分断され、管理職になりたい少数の教師が幅を利かすようになった。黙って辞めていった教師、自死した教師、精神を病んだ教師ら多くの犠牲者を出し続けている。都教委は「全国に先駆けて検査を実施する」と胸を張っているが、これは「全国に先駆けて」愚策を押しつけた結果であって、本当は恥じ入らねばならぬのである。
ストレス検査をすれば、それだけでさらに精神を病む教師が増える。中止し、ここに挙げた愚かな施策を止め、人権が保障された伸び伸びした職場に変われば、心を病む教員は劇的に減るだろう。
● 高給(時給なら約10万円)の教育委員らは責任を取れ!
かねてから当ユニオンでは、愚劣な施策を改めるよう要請し、精神疾患の増加を危惧してきたが、都教委は全く聞く耳を持たなかった。
多額の報酬(月額52~43万)を受けている教育委員らは一体何をしてきたのか。無能かつ無責任な教育委員達は総辞職せよ!!
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